二日酔いのおはなし

2017年 1月 15日 日曜日

2016年も終わりましたが、年明けには新年会から始まり、送別会、歓迎会など・・・。冬から春にかけて多くなってくるのが、飲み会ではないでしょうか?

楽しい会と背中合わせにいる『二日酔い』について記載したいと思います。

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二日酔いには、頭痛、嘔吐や吐き気、のどの渇きなどのさまざまな自覚症状があります。アルコールの利尿作用により体内の水分が排出され、脱水症状状態になっているために、喉が渇くと言われています。

そんな脱水症状を起こしているときは、水分を補給することが第一です。さらに肝臓でのアルコール分解には糖分が必要であり、糖分をとることも有効です。ただの水やお湯よりは、スポーツドリンクの方が水分と糖分を同時に摂取できるので望ましいと考えられています。

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翌日の大事なお仕事に支障を出したくない方に、二日酔いのための市販薬をひとつご紹介します。

・お酒を飲んだ翌日に顔がパンパンになる方

・お酒を飲むとよく二日酔いになる方

・お酒を飲んでいるとき、トイレに行く回数が少ない方

このような「二日酔い・一時的にむくむ方」には『五苓散(ごれいさん)』という漢方薬をおすすめします。お酒を飲み過ぎた次の日に「お酒が抜けなくて辛い・顔がむくんでいる」という経験がある方は、ご自身の処理能力を超えてお酒という水分を摂取してしまったために起こっていると考えられます。

『五苓散』は体の働きを高め、余分な「水(すい:飲食物中の水分を消化吸収によって人の体に必要な形にして体を潤すもの)」を体の外へ出す処方になっています。余分な「水(すい)」は全身機能を妨げることもあり、頭痛や怠さなどを引き起こします。

 

★『五苓散』の配合生薬

・沢瀉(たくしゃ):水分代謝を調整して不要な水分を排泄する作用

・猪苓(ちょれい):水分代謝を調整して不要な水分を排泄する作用

・茯苓(ぶくりょう):水分代謝を調整して不要な水分を排泄する作用

・白朮(びゃくじゅつ):健胃作用・利尿作用・体を温める作用

・桂皮(けいひ):胃腸の機能を整える作用、血液循環を改善する作用

『五苓散』は利尿作用のある生薬が配合されており、組織中や消化器官の水分を尿として体外に排泄するのを助けて、二日酔いを改善していきます。さらに、体を温め血行を良くして、頭痛やめまいにも対応していきます。

 

『五苓散』に絞ってご紹介しましたが、他にも種類はあります。

医師や薬剤師と相談し、自分の症状にあったお薬を選ぶようにしてください。

 

参考資料

クラシエ漢方セラピー

http://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/prescription/goreisan.html

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