結核菌感染と血糖コントロールのおはなし

2019年 2月 15日 金曜日

糖尿病は生活習慣病を代表し、長期に渡り、治療しておられる患者様が多い疾患です。

また、最近では再興感染症として高齢者に結核菌感染が流行しており、糖尿病患者の結核菌感染による血糖コントロールの困難化が問題としてあるようです。

結核菌に感染した場合、リファンピシン、イソニアジド、ピラジナミド、ストレプトマイシン、エタンブトール等の抗生剤の多剤併用を行い、徹底的に菌をたたきます。

しかし、多剤併用は高齢者にとって自己管理が難しく、途中で服用を止めてしまうことで、耐性菌の出現が問題になっています。

 

 

糖尿病患者様が結核菌に感染したら

 

細菌感染すると、炎症の指標であるCRPや、血糖値の上昇が顕著に見られ、血糖コントロール不良となることが多いようです。

経口糖尿病薬のみの治療だった方が、強化インスリン療法を取り入れたり、インスリン療法で安定していても、スライディングスケールを追加したりなど、とにかく血糖値を下げることが普段よりも難しくなることも少なくありません。

また、感染によって体力が落ちていたり、肺炎を起こしたりすると、今度は低血糖症状を引き起こすこともあります。また腎機能悪化、肝機能悪化なども視野に入れ治療を進めなければならないので、治療は長引き、精神的にも負担になります。

 

そうならないために

 

結核は空気感染しますので、人のくしゃみなどを浴びてなくても感染者の近くにいるとうつることがあります。また、糖尿病で治療している方は、結核に限らず、少しの風邪や体調不良、また脱水などでも血糖値に影響してしまうことがあります。最近では季節性のインフルエンザは注意が必要です。血糖値が下がらないのも問題ですが、下がりすぎることも危険です。冷や汗、動悸、眠気など、ちょっとでも体調がいつもと違う場合はすぐに先生に相談する必要があります。