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お酒の強さのおはなし

2019年 8月 15日 木曜日

皆さんは、お酒は強い方ですか、弱い方ですか?

「お酒が弱い人」と「お酒が強い人」にはどのような違いがあるのでしょうか。

 

お酒の主成分であるエタノールは主にアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)という酵素によりアセトアルデヒドに代謝された後、アルデヒドデヒドロゲナーゼ(ALDH)という酵素によって酢酸とアセチルCoAに分解されます。

 

アルコールを分解する過程で生じるアセトアルデヒドは毒性が強く、顔面紅潮、動悸、頭痛、吐き気などを引き起こします。このアセトアルデヒドを速く分解してしまえるかどうかが重要となるのです。

 

アセトアルデヒドを分解する酵素であるALDHには次のような型があります。

・ALDH1 アセトアルデヒドが高濃度にならないと働かないタイプ

ALDH2 アセトアルデヒドが低濃度でも働くタイプ

 

このうち、ALDH2の活性がどれだけ強いかがその人のお酒の強さに関係しています。

活性の強いALDH2の遺伝子型を *1、全く活性のないALDH2の遺伝子型を *2と表します。

これらの遺伝子を両親から一つずつ貰うため、その組み合わせによりALDH2の強さのタイプは以下の3つに分けられます

・*1/*1 高活性型。お酒に強い。

・*1/*2 低活性型。活性の強さは高活性型の1/16。お酒に弱いか、ある程度は飲める。

・*2/*2 無活性型。お酒は全く飲めない。

 

日本人の約40%は低活性型 (*1/*2)、そして約5%は無活性型 (*2/*2) のALDH2を持つと言われています。

つまり、実は日本人の約半分が生まれつきお酒に弱いということなのです。

 

加えて日本人は、活性の強いアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)を持つ人が多いと言われています。

ADHの活性が強いということはエタノールが速く分解されてアセトアルデヒドになるということですから、日本人は「酔いが覚めやすく悪酔いしやすい」民族であるともいえるかもしれません。

 

ちなみに、「訓練すればお酒に強くなる」というのは半分正解で半分不正解です。というのも、お酒を多量に飲み続けることでADHやALDH2以外のアルコール分解酵素の量が増えることがありますが、肝心のADHやALDH2の活性は遺伝で決まっており、変わることはないからです。

 

お酒の強さは生まれつき個人差があることを理解して、自分の体質に応じた飲み方を心掛けることが大切です。