春眠暁を覚えずのはなし

2013年 3月 15日 金曜日

ゆっくりと春の気配を感じるようになりましたね
といえば…「春眠暁を覚えず」 ほっこりウトウトしてしまう季節ですよね。

この春眠暁を覚えずという言葉、春によく耳にする言葉ですが、
もともと孟浩然の『春眠』 という漢詩の一節なのです

参考までに・・・

春眠不覺暁 (春眠 暁を覚えず)  <春の眠りは夜明けに気づかない>
處處聞啼鳥 (処処 啼鳥 を聞く)  <そちらこちらで鳥の鳴き声が聞こえてくる>
夜来風雨聲 (夜来 風雨の声)   <昨夜は嵐の音が激しかったなあ>
花落知多少 (花落つること 知りぬ多少ぞ) <庭の美しい花は散ってしまっただろう>

<春の眠りは夜明けに気づかない>
→「春の眠りは気持ちよくて、うっかり寝過ごしてしまう」ということでしょうか。

ちなみに、この一節は単に、「春なのだから寝坊してもしょうがないよね」という意味だけではないようです。
寒い冬から春になるにつれて夜明けも早くなり、いつものように目が覚めても、もう外が明るくなっているなぁ。
心地よい春の訪れを感じられる・・・そんな意味もあるのかもしれません。

そう考えると、なるほど、素敵な一節です

—————————-

でもやっぱり、寒い冬や熱い夏に比べて、だんだんと暖かさを感じられる春は、
心地よい眠気に誘われるものですよね

眠気覚ましには、コーヒーを1杯。
なんて方もたくさんいらっしゃると思います。

さて、このコーヒーに含まれている「カフェイン」
このカフェインという成分、キサンチン誘導体の一種で、少量で大脳皮質を興奮させて眠気や疲労感を喪失させる、中枢興奮作用を持っています。
またその他の作用として、利尿作用や強心作用、気管支拡張作用などもあります

カフェインは他のキサンチン誘導体(気管支喘息薬として使用されているテオフィリンなど)よりも中枢興奮作用、つまり眠気を覚ましてくれる作用が強力です。

カフェインはコーヒーの他にも、疲労回復によく用いられる栄養ドリンク剤や市販の風邪薬、
紅茶、緑茶や番茶などの日本茶、チョコレート、コーラ、ココアなどに含まれています。

ちなみに、カフェインが脳に届くのは約30分後。そして覚醒効果は、約3~10時間程度持続するといわれています。

また、カフェインには胃液の分泌を活発にし、消化を促進する働きや、脂肪の分解を助ける働きもあるため、食後にコーヒーというのはなかなか理にかなった摂取方法なのですね!!

これから、春も本番を迎えます。
暖かさとともに、花粉症の方はアレルギーの薬で眠たくなることも増えてきます。

ランチの後にはコーヒーや紅茶でほっと一息。

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