便秘のはなし

2025年 3月 15日 土曜日

便秘に悩まされたことはありますか?

昔から快適な日々を送る健康人の基本条件として、快食・快眠・快便の三原則が必須と言われています。

しかし、便秘に悩まされている人の数は増加傾向にあり、私自身も日頃から便秘薬にお世話になっている一人です。

そこで今回は、便秘について自分自身の体験も交えながらお話しします。

便秘に対してあまり怖いイメージはないかもしれませんが、適切な対処をしていないと悪循環に陥る可能性があるので、注意しましょう。

便秘の悪循環

便秘は、一度陥ると抜け出しにくい「悪循環」を引き起こすことがあります。

例えば、便がたまることで便が硬くなり、排便時に痛みを伴うようになります。

その結果、排便をがまんするようになり、直腸が広がり、次第に便秘に慣れてしまうのです。

最終的には便意そのものが感じられなくなることもあります。

このような悪循環に陥ると、便秘が慢性化し、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があるので注意しなければなりません。

また、中には放置してはいけない「危険な便秘」もあります。

 

すぐに受診が必要な便秘

便秘が続き、以下のような症状が現れた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

・強い腹痛や吐き気、発熱などを伴う

 →腸閉塞、大腸の潰瘍・穿孔、クローン病等の可能性

・便に血が混ざる

 →大腸がん、直腸潰瘍等の可能性

便秘を理由に受診するのは抵抗があるかもしれません。

ですが、「ちょっとおかしいな」と思うときに、生活習慣の見直し・一時的な市販薬の使用で改善しない場合は、きちんと受診することが大切です。

 

便秘の体験談

私自身、薬学部の学生だった頃、便秘に悩まされ、その怖さを身をもって体験しました。

当時の私は、便秘が続くことで体調が悪化し、「もしかして大きな病気ではないか」と不安に駆られる日々を過ごしていました。

その不安がさらに症状を悪化させ、まさに「便秘の悪循環」に陥っていたのです。

不調が続くと、病院に行くのも怖くなり、症状を抱え込むばかりでした。

しかし、勇気を振り絞って専門医を受診したことで、状況は一変しました。

診断は「過敏性腸症候群(IBS)」で、適切な治療を受ければコントロール可能なものでした。

驚いたのは、検査を受けただけで症状が少し軽くなったことです。

不安が解消されるだけで、心身にこれほどの影響があるのだと実感しました。

胃や大腸の内視鏡検査には「痛そう」「怖い」というイメージを持つ方も多いかもしれません。

ですが、最近では鎮静剤を使用して、ほとんど痛みや辛さを感じることなく検査を受けられる病院も増えています。

私も検査中の記憶はほとんどなく、気づいたら終わっていました。

この経験を通じて学んだのは、「便秘を放置しないこと」の重要性です。

便秘は単なる不快感だけでなく、不安やストレスを引き起こし、さらには体全体の健康に影響を及ぼす可能性があります。

「たかが便秘」と侮らず、早めに専門医に相談し、必要であれば検査を受けることをおすすめします。

まとめ

便秘は、適切な治療を受けることで改善できる症状です。

もし今、便秘に悩んでいるなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。

あなたの体と心の健康のために、便秘と向き合うことが大切です。

 

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