ニキビのおはなし

2024年 4月 15日 月曜日

ニキビができたらみなさんはどうしますか?

睡眠をしっかりとる、保湿をする、市販の薬を塗る・・・

様々あると思いますが、まずは病院に行くという方はどのくらいいるでしょうか。

  

ニキビで病院に行くの?と思われる方もいるかもしれません。

実際、ニキビができて受診する人は少ないと言われています。

今回はニキビでの受診の重要性についてお伝えします。

 

まずはニキビの症状についてです。

ニキビというと赤いぷつっとしたできものを思い浮かべる方が多いと思いますが、

ニキビの始まりはマイクロコメドという目に見えない毛穴の詰まりなのです。

そこから炎症のない白ニキビ(コメド)になり、炎症を生じた赤ニキビ化膿した黄ニキビへと変わっていきます。

つまり、毛穴の詰まりを治さないとニキビは繰り返しできてしまいます。

では、ニキビの治療薬について見ていきましょう。

ニキビの治療薬には飲み薬や塗り薬などがありますが今回は塗り薬について紹介します。

ニキビ治療の塗り薬は大きく分けて、

  • 炎症が起きてる時に使うもの
  • 毛穴詰まりを改善させるもの

の2種類に分けられます。

 

  • 炎症が起きてる時に使うもの

毛穴の中に皮脂が溜まると、それを大好物とするアクネ菌が増えて炎症が起こるので、アクネ菌をやっつける抗菌薬が使われます。日本ではグリンダマイシン、ナジフロキサシン、オゼノキサシンの3種類があります。

これは赤ニキビ、黄ニキビに対して使います。

抗菌薬は、炎症が起きてる時に使うもの

炎症が起きていないのに必要以上に使い続けたり、効果がないのに使い続けてしまうと、菌が薬に慣れてしまって、薬が効かなくなってしまう恐れがあります

基本的には4週間を限度とし、治療を変えていきます。

自分で炎症の度合いを見て、抗菌薬の使用期間を決めるのは難しいと思うので、受診して先生に判断してもらうのがいいですね。

 

  • 毛穴詰まりを改善させるもの

これは炎症のないコメドの段階から使うことができます。

アダパレン、過酸化ベンゾイルといった成分の薬がこれにあたります。

この薬をしっかり続けることでニキビができにくい肌にしていくことができます。

ただ、毛穴詰まりを改善する薬に関しては、ピーリング効果のあるものが多く、使い始めはヒリヒリしたり、皮むけが起こることがあります。

これらの多くは、1ヶ月程度で気にならなくなっていきます。

保湿をしっかり行うことや、場合によっては成分を変えることで改善することもあるので、先生と相談しながら治療を進めることが大切です

病院を受診することで、自分の症状や状態に合った薬を選択でき、改善につなげられるということが分かっていただけたでしょうか。

乾燥や花粉でと肌トラブルが起こりやすくなってる今から治療を開始して、ニキビの出来にくい肌を目指しましょう。

ストレスと胃腸のおはなし

2024年 4月 1日 月曜日

こんにちは。

4月は始まりのシーズンで、電車ではピカピカの新入社員の方々を見かけるようになりました。フレッシュな季節である一方、環境変化によるストレスで体調を崩しやすい時期でもあります。

私も一度だけ、疲労とストレスが重なり体調を崩してしまったことがありました。

本日は、私の経験した「機能性胃腸症」という疾患と、日常的に取り入れることのできる疲労緩和策についてご紹介します。

 

機能性胃腸症とは?

 

検  査:内視鏡などで器質的な異常が認められない

症  状:吐き気、胃痛、胸やけなどの症状が3カ月以上続く。

特  徴:生活の中の、「食」というプロセスが強く妨げられる

       生活の質が大きく下がる

原  因:特に疲労ストレス睡眠不足に起因することが多い。

薬物療法:消化管運動改善薬、制酸剤、漢方を併用する。

 

日常の疲労緩和策

 

睡眠の質を高める

 

・枕を首や肩に負担のかからない高さに調節するのがおすすめです。

 首を正しく支えることで呼吸を深くし、寝ている間の肩こりを防ぐこともできます。

・就寝直前のスマホは控えましょう。

 ブルーライトの光で脳が覚醒してしまうと、入眠に時間がかかったり、睡眠時の脳波に影響したりします。

 

肩首のストレッチ

 

・肩こりの悪化は血行不良につながり、神経痛や吐き気を引き起こします。

・緊張状態やパソコン作業が続くと、無意識のうちに肩が上にあがり猫背のような体勢になります。

慢性化すると、体の中の臓器も上へ引っ張られ、消化活動に影響することがあります。

休憩時間などに肩を回したり背伸びをしたりと、簡単なことでも良いので小まめな柔軟を取り入れてみてください!

 

3つの「くび」を温める

 

くびれ(お腹周り)足首の冷えは全身の冷えにつながります。

・生き物は「寒さ本能的なストレスと感じるそうです。

⇒これからは暖かい季節になりますが、夏場のエアコンによる急激な温度変化には注意が必要です。

    薄手のカーディガンなど、冷え対策の一枚を持ち歩くように心がけてみてください。

 

湯船に浸かる

 

・湯船に浸かることで血の巡りを促し、乱れた自律神経を鎮めることができます。

・水圧によるマッサージ効果リラックス効果が期待できます。

⇒忙しいとどうしてもシャワーで済ませてしまいがちですが、入浴は一日の疲れをとるための重要な時間です!

 

 

いかがでしたでしょうか。

一見当たり前のことですが、毎日の生活で意識できていますか?

ぜひ、小さな良い習慣を取り入れて疲れをリセットし、日々新たな自分でフレッシュに過ごされてください!

『質の良い』睡眠とれていますか?

2024年 3月 15日 金曜日

睡眠は、体とこころの健康を維持するためにとても大切な要素です。
単に時間が長ければよいというわけではなく、『質』も重要視されるようになってきました。

質の良い睡眠が不足している状態は、パフォーマンスの低下、こころの不調をもたらすだけでなく、高血圧、糖尿病、不整脈、癌など、様々な疾患の原因となることが明らかになっています。

 

このように、睡眠は、私たちの健康にとって、非常に重要であるにもかかわらず、その重要性に目を向けず、睡眠にとって「悪い」習慣を続けがちです。
例えば……

 

  • 「寝つけないから」と、寝る直前まで、スマホやパソコンを使用している

  • 「寝つきをよくしたいから」と、夜に飲酒している

  • 「食後のコーヒーはすっきりするから」と、夕食後もコーヒーなどカフェイン飲料を飲む

  • 「休日ぐらいは遅くまで寝たいから」と、平日よりも2時間以上遅く起きる

これら、普段の何気ない習慣は、睡眠ホルモンであるメラトニンの低下、体内時計の乱れなどにより、睡眠の質を低下させることが知られています。

では、睡眠にとって「良い」習慣とは、どのようなものがあるのでしょうか。

以下に、代表的なものをご紹介します。

 

≪良い習慣≫

 

  • 朝日をしっかりと浴びる 
    <朝起きたら、部屋のカーテンを開けましょう!>
    ⇒ 体内時計がリセットされ、夜にセロトニンからメラトニン(睡眠ホルモン)が作られる。

 

  • タンパク質をしっかり摂る 
    <毎食、タンパク質の摂取を意識しましょう!>
    ⇒ セロトニンの材料となるトリプトファンを増やす。

 

  • 腸内環境を整える食品を摂る 
    <納豆やヨーグルトなど発酵食品の摂取を意識しましょう!>
    ⇒ 腸管でトリプトファンをしっかりと吸収できる。

 

  • 適度な運動を行う 
    <通勤時、階段を使い、早歩きをしましょう!>
    ⇒ 深い睡眠をもたらす。

 

 

今一度、ご自身の生活を見直し、『質の良い』睡眠を目指して、できることから取り組んでみましょう。

 

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