腸内環境を整える方法について

2025年 4月 1日 火曜日

腸内環境は、私たちの健康に大きな影響を与えるといわれています。腸内に存在する微生物群である腸内フローラが崩れると、消化不良や便秘、さらには免疫力の低下や精神的な不調にもつながることがあります。そのため、腸内フローラを整えることが、全身の健康を維持するために非常に重要なのです。そこで、実際どのように改善するのかということに関していくつか紹介します。

食物繊維の摂取

食物繊維は、腸内の善玉菌を増やすためのえさとなり、腸内環境を整えます。

いくつか食物繊維が豊富な食べ物を紹介します。

  • 野菜(ほうれん草、キャベツ、ブロッコリーなど)
  • 果物(バナナ、リンゴ、ベリー類)
  • 穀物(全粒粉のパンやパスタ、オートミール)
  • 豆類(大豆、レンズ豆、ひよこ豆)

発酵食品の摂取

発酵食品は、腸内に有益な細菌を直接補給できる食品です。発酵食品は、腸内で善玉菌を増やし、腸内環境を整える助けになります。発酵食品もいくつか紹介します。

  • ヨーグルト(無糖が理想)
  • 納豆 
  • キムチ
  • ぬか漬け

サプリメントの摂取

食事で食物繊維や発酵食品をとるのが難しい場合は、サプリメントでとるのも一つの方法です。

主なサプリメントの成分は、二つに分類されます。

– プロバイオティクス

善玉菌そのもののこと。

– プレバイオティクス

有用菌のえさになるような食物繊維などの成分。

ただし、サプリメントはあくまで補助的なものであり、基本的には食事からの栄養摂取が大切です。

適切な水分補給

水分が不足すると腸の働きが悪くなり、便秘などの問題が生じやすくなります。毎日十分な水分を摂ることは腸内環境を整えるための基本です。目安としては、一日1.5L~2L程度飲むと良いとされています。

まとめ

腸内環境を整えることは、健康にとって非常に重要です。腸内フローラのバランスを保つための食事やサプリメント、生活習慣のアドバイスをさせていただきました。少しでも皆様の役に立てば幸いです。

 

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便秘のはなし

2025年 3月 15日 土曜日

便秘に悩まされたことはありますか?

昔から快適な日々を送る健康人の基本条件として、快食・快眠・快便の三原則が必須と言われています。

しかし、便秘に悩まされている人の数は増加傾向にあり、私自身も日頃から便秘薬にお世話になっている一人です。

そこで今回は、便秘について自分自身の体験も交えながらお話しします。

便秘に対してあまり怖いイメージはないかもしれませんが、適切な対処をしていないと悪循環に陥る可能性があるので、注意しましょう。

便秘の悪循環

便秘は、一度陥ると抜け出しにくい「悪循環」を引き起こすことがあります。

例えば、便がたまることで便が硬くなり、排便時に痛みを伴うようになります。

その結果、排便をがまんするようになり、直腸が広がり、次第に便秘に慣れてしまうのです。

最終的には便意そのものが感じられなくなることもあります。

このような悪循環に陥ると、便秘が慢性化し、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があるので注意しなければなりません。

また、中には放置してはいけない「危険な便秘」もあります。

 

すぐに受診が必要な便秘

便秘が続き、以下のような症状が現れた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

・強い腹痛や吐き気、発熱などを伴う

 →腸閉塞、大腸の潰瘍・穿孔、クローン病等の可能性

・便に血が混ざる

 →大腸がん、直腸潰瘍等の可能性

便秘を理由に受診するのは抵抗があるかもしれません。

ですが、「ちょっとおかしいな」と思うときに、生活習慣の見直し・一時的な市販薬の使用で改善しない場合は、きちんと受診することが大切です。

 

便秘の体験談

私自身、薬学部の学生だった頃、便秘に悩まされ、その怖さを身をもって体験しました。

当時の私は、便秘が続くことで体調が悪化し、「もしかして大きな病気ではないか」と不安に駆られる日々を過ごしていました。

その不安がさらに症状を悪化させ、まさに「便秘の悪循環」に陥っていたのです。

不調が続くと、病院に行くのも怖くなり、症状を抱え込むばかりでした。

しかし、勇気を振り絞って専門医を受診したことで、状況は一変しました。

診断は「過敏性腸症候群(IBS)」で、適切な治療を受ければコントロール可能なものでした。

驚いたのは、検査を受けただけで症状が少し軽くなったことです。

不安が解消されるだけで、心身にこれほどの影響があるのだと実感しました。

胃や大腸の内視鏡検査には「痛そう」「怖い」というイメージを持つ方も多いかもしれません。

ですが、最近では鎮静剤を使用して、ほとんど痛みや辛さを感じることなく検査を受けられる病院も増えています。

私も検査中の記憶はほとんどなく、気づいたら終わっていました。

この経験を通じて学んだのは、「便秘を放置しないこと」の重要性です。

便秘は単なる不快感だけでなく、不安やストレスを引き起こし、さらには体全体の健康に影響を及ぼす可能性があります。

「たかが便秘」と侮らず、早めに専門医に相談し、必要であれば検査を受けることをおすすめします。

まとめ

便秘は、適切な治療を受けることで改善できる症状です。

もし今、便秘に悩んでいるなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。

あなたの体と心の健康のために、便秘と向き合うことが大切です。

 

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低用量ピルのおはなし

2025年 3月 1日 土曜日

低用量ピルとは

低用量の女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)を含むホルモン剤です。

避妊をはじめ、女性特有のさまざまな症状の改善や予防を目的として使用されます。

【低用量ピルの使用目的】

低用量ピルは、以下の目的で幅広く活用されています。

・避妊・生理にまつわる症状の緩和(月経困難症・月経異常・PMS・PMDDなど)

・子宮の症状の改善(子宮内膜症など)

・卵巣癌、子宮体癌の予防

低用量ピルの種類

大きく分けて4種類あります。

その違いは、含まれている「黄体ホルモン」の種類です。

※「卵胞ホルモン」は全てのピルにおいて「エチニルエストラジオール」が使用されています。

①第1世代ピル

黄体ホルモン ノルエチステロン
主な製品

シンフェーズ

フリウェル(LD/ULD)

ルナベル(LD/ULD)

特徴

・経血の減少

・生理痛緩和効果

・子宮内膜の増殖抑制効果

・ニキビ、肌荒れの改善効果

・月経困難症や子宮内膜症の治療効果が高い

②第2世代ピル

黄体ホルモン レボノルゲストレル
主な製品

トリキュラー

ラベルフィーユ

ジェミーナ

特徴

・不正出血が起こりにくい

・生理周期のコントロールに適している

③第3世代ピル

黄体ホルモン デソゲストレル
主な製品

マーベロン

ファボアール

特徴

・ニキビ、肌荒れ改善効果

・多毛症の改善効果

④第4世代ピル

黄体ホルモン ドロスピレノン
主な製品

ヤーズ

ヤーズフレックス

特徴

・卵胞ホルモン量が少ない「超低用量ピル」である

・子宮内膜症や月経困難症の治療に使用され、避妊目的での処方はされていない

・副作用が起こりにくい

低用量ピルの副作用

低用量ピルの服用で比較的よく見られる副作用としては、以下のような症状があります。

・頭痛

・胸の張り

・むくみ

・吐き気

・不正出血

低用量ピルを服用開始後、1〜3カ月程度で副作用が現れることが多いと言われています。

服用を続けるうちに症状は治ることが多いですが、症状がひどい場合や長く続く場合は医師または薬剤師にご相談ください。

血栓症の発症には注意が必要

頻度は少ないものの注意が必要な副作用として、「血栓症」があります。

血栓症とは血管の中に流れる血液が固まり、血液の流れに栓をして止めてしまう病態です。

発症率は極めて少なく、低用量ピルを服用していない女性の静脈血栓症発症のリスクは年間1万人あたり1〜5人であるのに対し、低用量ピル服用女性では年間1万人に3〜9人程度の割合で発症するとされています。

低用量ピルによる血栓症では、ふくらはぎを流れる静脈に発症することが多く、以下のような症状があります。

・突然の手足の痺れや痛み、腫れ、麻痺

・突然の息切れや胸が押し潰されるような痛み

・激しい頭痛

・舌がもつれて喋りにくい

低用量ピル内服開始から3ヶ月以内の発症が最も多いため、飲み始めは血栓症の兆候が出ていないかを定期的に確認しましょう。

そして、上記の症状が現れた場合は内服をやめてすぐに受診してください。

まとめ

現在はオンライン診療やオンライン処方により、ピルがより身近な薬になっていると感じている方も多いのではないでしょうか。

しかし、ピルの効果は生活を豊かにしてくれる一方で、血栓症という副作用のリスクもあります。

そのため、定期的に対面での検査を受けたり、定期健康診断の結果を医師に伝えたり、体調の変化があった場合は必ず医師または薬剤師に相談しましょう。

 

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