おくすり手帳のはなし
2013年 5月 1日 水曜日
おくすり手帳とは、処方されたおくすりの名前や飲む量、回数などの記録できる手帳です。 この記録があると、医師・歯科医師や薬剤師が、どのようなおくすりをどのくらいの期間使っているのか、 同じおくすりが重なっていないか、また飲み合わせ等についての確認することができます。
東日本大震災ではおくすり手帳がとても活躍しました。
津波被害などにより病院や薬局のカルテなどの情報が見られなくなってしまい、患者さんにお渡ししていた薬を把握できなくなってしまったことがあったそうです。
その中、おくすり手帳の活用により、スムーズにまた適切に薬のお渡しや、適切に治療が行われたと聞きました。
皆さんも一度は調剤薬局で作ってもらったり、「お作りしませんか?」とお勧めされたりしたことはあると思います。 とは言ってもおくすり手帳を持っていても病院に行く際よく忘れてしまうという方は多いのではないでしょうか??
それだとせっかくのおくすり手帳が台無しになってしまします
私は前職で調剤薬局に働いていたのですが、おくすり手帳を忘れないために色々と工夫されている患者さんが何人かいらっしゃったので紹介しようと思います
・財布に入るサイズのメモ帳をおくすり手帳にされていました。
→これだと常に持ち歩けますよね。
・ご自身でブックカバーを取り付けて、診察券や保険証を入れられるようにされていました。
→病院に行く時は必ず診察券や保険証を持っていくので、おくすり手帳に保管していると忘れることが少なくなったそうです。
・小児科の患者さんでは、多くのお母様が母子手帳と一緒にポーチに入れて保管されていました。
→お子様がまだ小さい場合は、母子手帳を持ち歩くことが多いと思うので忘れ防止になりますね。
・おくすり手帳にお子様の症状を細かく記載して先生にしっかり相談できるようにアレンジされているお母様もいらっしゃいました。
→お薬の記録だけではなく症状の記録を新たに用途に加えることでおくすり手帳をより身近に使えるのではないでしょうか。
このように少し工夫してみるだけでおくすり手帳を忘れることは少なくなると思います。
是非ご自身で様々な工夫をしていただきより良い治療につなげていってください
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: コラム.