タンパク質のおはなし
2019年 10月 15日 火曜日
最近、運動不足やダイエットのためトレーニングジムに通う人が多くなっていますが、それと同時に、手軽にプロテインを摂取できるような商品を目にすることが多くなりました。
そこで、今回はタンパク質(プロテイン)についてお話したいと思います。
タンパク質は筋肉を作るだけではなく、体を構成するためにとても重要な栄養素です。
タンパク質というと、肉や魚、大豆、乳製品に含まれているイメージですが、実はお米や野菜にも少し含まれています。
ちなみに、『タンパク質=太る』というイメージで敬遠してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、摂りすぎはよくはないですが、タンパク質不足になると肌が荒れたり、髪がパサパサになったり、免疫力も低下してしまうといわれています。
また、筋肉量の低下により基礎代謝も低下し、逆に太りやすい体になってしまうのです。
タンパク質不足にならないためにも、日ごろから自分に必要なタンパク質量をしっかり把握しておくことが大切です。
ちなみに、厚生労働省が定めている食事摂取基準では、一日当たり15~17歳の育ち盛りで50~65g、18歳以降では50~60gが推奨量となっています(男女差あり)
また、一般的には「体重×1g/日」とも言われます。
その上、過度なトレーニングをしている人は、より多くのタンパク質を摂取しなければなりません。
タンパク質には肉や魚などの『動物性タンパク質』と、大豆や乳製品などの『植物性タンパク質』の2種類があります。
動物性タンパク質は、構成成分であるアミノ酸のうち必須アミノ酸が豊富に含まれており、体への吸収も良好です。要するに栄養価が高いということです。
そのため、筋トレをしている人は動物性タンパク質を積極的に摂取されます。
しかし、動物性タンパク質には脂質が多く含まれているものもあり、ダイエットとなると注意が必要です。
それに比べて、植物性タンパク質はアミノ酸の含量としては動物性タンパク質に劣り、吸収もあまりよく無いといわれています。ただし、食品として低脂肪のものが多くヘルシーであることが良い点です。
みなさんも過度なダイエットや偏食のせいでタンパク質不足にはなってはいないでしょうか。また、運動しているのに適切なタンパク質をとらず、せっかくの運動が無駄になってはいないでしょうか。
自身の生活環境や運動量、体質など考慮したうえで正しいタンパク質の摂取を心がけましょう。
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: コラム.