スーパー・スプレッダーのおはなし
2020年 4月 1日 水曜日
世の中ではCOVID-19が猛威を振るっておりますが
みなさんは“腸チフスのメアリー“をご存知でしょうか。
メアリー・マローンは
腸チフスをニューヨークで広めたとされ
保菌者として、病院で亡くなるまで
四半世紀に及び隔離された女性です。
メアリーは住み込み料理人としての雇われ先で次々と腸チフス感染者を発生させていました。
とあるニューヨーク州職員がそれに気付き検査を実施、メアリーが保菌者であることが発覚し病院へ連行、隔離されました。
しかしメアリー自身には症状がなく、本人も感染を広げていることを信じず、亡くなるまで保菌者であることを決して認めなかったといいます。
いわゆる健康保菌者(無症候性キャリア)です。
スーパースプレッダーとは通常考えられる以上に感染を広げる者のことをいいますが
行動範囲が広いだけではなく、そこそこの健康状態を保った人でなければ成り立たないという話があります。
つまり、一見健康な人が感染を大きく広げている可能性があるということです。
高齢者など免疫学的弱者へうつしてしまった後では、“知らなかった“では遅いことがあります。
帰省を控えたり、なるべく外出頻度を抑えるというのは必要かもしれません。
また同様に自分の身を守ることは、家族やその他多くの接触者を守ることにもつながります。
健康状態や行っている感染対策が正しいものか、常に確認して生活することが大切です。
いま一度、気の引き締めを。
スーパー・スプレッダーは元気なあなたかもしれません。
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: 日記.