冷え症と漢方のおはなし
2020年 7月 1日 水曜日
日中はかなり暑くなってきましたね。
海に山にプールなどなど、、、個人的に夏は大好きなんですが、 苦手なものがひとつだけ。
それは、 “”冷え”” です。 キンキンに冷えた飲み物やアイス、これからの時期にぴったりですよね。 冷房もついつい設定温度を低くしてしまいがちです。
しかし、「冷えは万病のもと」と言われているように、 冷えはさまざまな不調をもたらします。
そこで今日は、冷え症と漢方について調べてみました。
漢方による治療を決定する際には、
「気・血・水」という概念を用います。
これらの異常は冷え症をもたらします。
冷え性の状態と代表的な漢方薬
・気虚
体内のエネルギー不足により、熱が産まれにくい状態です。
疲れやすく、風邪をひきやすい、 胃腸が弱いなどの症状があらわれます。
[十全大補湯、人参養栄湯など]
・瘀血
血の巡りが悪いため、熱が運ばれにくい状態です。
便秘気味で月経痛や肩こりなどの症状があらわれます。
[当帰四逆加呉茱萸生姜湯、加味逍遙散、当帰芍薬散など]
・水毒
体内の水分が溜まっているため、冷えが起こる状態です。
頭痛や頭重感、むくみ、耳鳴り、頻尿などの症状があらわれます。
[苓姜朮甘湯、当帰芍薬散など]
漢方薬を選ぶ際には、このように体質や状態、
冷えに伴う他の症状などを考慮します。
ドラッグストアでも購入できるので、薬剤師に相談してみてください!
また、普段の生活から冷え症対策を考えてみましょう。
例えば、、、
・シャワーよりお風呂
・エアコンの風に当たりすぎない
(首元をスカーフなどで覆うと効果的)
・こまめに運動
(ウォーキングやストレッチ、ヨガなど)
・体を温める食材を摂る
(根菜類や発酵食品、香辛料など)
などなど、調べてみると色々な冷え症対策が出てきます。
この機会にぜひ、ひとつでも取り入れていってもらえたら幸いです。
夏の暑さにも、そして冷えにも打ち勝ちましょう。
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: 日記.