英語版「お薬の説明書」

2011年 12月 26日 月曜日

皆様、冬至、クリスマスはいかがお過ごしになりましたか。
あとは年末大掃除を終わらせれば、楽しいお正月ですね。

年末年始のお休みがある方は、海外旅行へ行かれる方も多いですよね。 
今日は、そんな海外旅行へ行かれる方にちょっと関係のあるお話です。
海外旅行へ行く際に、突発的な病気の予備の市販薬だけではなく、持病をお持ちの方はお医者様から処方してもらったお薬を持参したい方もたくさんおられるかと思います。

しかしどこの国にも薬事に関して厳しい規制や入国審査があり、たとえ、その国の言語に堪能な方であっても持参した薬が許可されるのか不安だと思います。
                                                           
特に、持病の処方薬が許可されなかったらと心配ですよね。
そのため、お医者様に英語の診断書を書いていただいたり、処方箋の内容を英訳してもらったり、薬の英語の説明書を用意する方もいらっしゃるようですね。

私が薬局で仕事をしていた時にも、 「 海外へ行くので英語で書いてある薬の説明書が欲しい 」
とおっしゃる方がたまにいらっしゃいました。
                                         
入国審査に際して、国によって持参できる薬や、必要な書類など事情は違うので必ずしも有効というわけではありませんが、薬についての英語の文章はある程度は役に立つようです。

しかし、実際は薬局によって対応というのはまちまちで、すんなり英語で書いてある薬の説明書を書いてもらえるとは限らないのが実情です。
薬の商品名、一般名をアルファベットで書いただけだったり、効能効果まで簡単に書いてあったり、メモ程度できちんとした文書では無かったり・・・・。

そんな時に利用できると便利なサイトがあります。

普段の業務でも薬剤師が利用することもあるサイトで、くすりの適正使用協議会というところが運営しているサイトです。
http://www.rad-ar.or.jp/siori/index.html
http://www.rad-ar.or.jp/siori/english/index.html
(↑が英語版)

ここには 「くすりのしおり」 という個々の薬の情報があります。

これは患者様への服薬説明指導書(PMI:Patient Medication Instruction)としての性格をもっていて医療従事者以外の一般の方にも適した内容となっています。
通常のページは日本語ですが、在日外国人向けに作られている英語で書かれた「くすりのしおり」のページもあり、しかもプリントアウトできるようになっています。

残念ながら日本で発売されている全ての薬が網羅されているわけではないようですが、名称も商品名(brand name)でも一般名(Generic name)でも検索できる(PTPシート上の文字や刻印からも検索できる)ようです。
商品名では掲載されていなくても一般名なら掲載されているという場合もありますので、海外旅行へ行く際に、持参の処方薬がある場合には一度調べてみると心強いと思います。

皆様、入国審査のお薬の心配をせずに、旅行を楽しんでくださいね。
私もどこか海外旅行へ行きたいな~・・・ 
               

 

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