うがいのおはなし

2016年 11月 15日 火曜日

寒暖差が激しくなり、いよいよ冬に入るのだなという実感がわく今日この頃です。

早い年ではこの時期から、インフルエンザの流行も始まりますし、寒くなってきたことで体調をくずす方も多いでしょう。予防にあたっては個人の様々な方法があるかと思いますが、今回は基本の「うがい」を少し掘り下げてみましょう。

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そもそものうがいは、口の中やのどに付着する異物(細菌やホコリなど)をとりさり、粘膜の自浄作用を促す効果があります。また適度に潤いをもたせる保湿効果も期待できます。

このうがいをするにあたって、使用するうがい薬は大きく2つに分けられます。

 

・殺菌消毒性のうがい;例:ヨード系など

・・・一般に細菌やウイルスからの感染予防目的のうがいに使用

 

・鎮痛消炎性のうがい;例:アズレンスルホン酸ナトリウムなど

・・・口内炎やのどの痛みをおさえるためのうがいに使用

 

上記のものは医療用医薬品としてはもちろん、一般用医薬品として市販されているものもあります。特に市販のうがい薬はスプレータイプや1回使いきり包装といった、使いやすさや携帯性を考慮したデザインになっているので、ご自分の用途に合わせて選ばれるとよいでしょう。

 

一方、漢方でもうがいをして服用するものがあることをご存知ですか?

桔梗湯という漢方で、扁桃炎や扁桃周囲炎などののどの痛みに使用されます。配合生薬はいたってシンプルな桔梗と甘草の2つだけですが、桔梗には膿や痰を出す効果、甘草には痛みを和らげる効果があり、処方の中心が桔梗であるため桔梗湯という名前がついています。

この桔梗ですが、患部にじかに接することで効果発揮が期待できると知られています。したがって、桔梗湯をお湯にとき、うがいをしてのどにしみこませると、単に服用するよりも効果的だということです。どちらも甘めな生薬なので、漢方が苦手な方にもおすすめできます。いつもよりも念入りなうがいで、この冬を楽しく乗り切ってくださいね!

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