医療施設のはなし
2015年 8月 1日 土曜日
多くの方々が一度は診察を受けたことがある診療所や病院ですが、歩いていると診療所や病院、クリニックや医院とさまざまな名前の診療施設を目にすることがあります。
◆何が違うのだろうと疑問に思われたことはないでしょうか?
実は「診療所」「クリニック」「医院」の3つであれば違いはありません。診療所が開設時の名称として「○○医院」「□□クリニック」「△△診療所」の名称を使用することができるため、名前は違うが3つは同じものであると考えられます。
ただし「病院」を含めると、これらとは違いがあります!!
◆「診療所、クリニック、医院」と「病院」では何が違うのか?
診療所とは入院施設がまったくないかベッド数が19床以下の医療機関をいい、病院とはベッド数が20床以上の医療機関のことをいいます。このような区別をされています。
◆病院と診療所はどのくらいあるのだろうか?
街を歩いていても病院よりもクリニックや診療所を見る機会の方が多いのではないでしょうか。平成25年10月1日現在の国内における病院数は8,540施設(「病院」はさらに、一般病院、精神化病院、結核療養所に分けられますが、そのうち一般病院数7,474施設です。)
一般診療所に関しましては100,523施設があります。あまりピンと来ない数字ですが、
ちなみに、頻繁に目にする建物としてコンビニがありますが、国内コンビニ店舗数は約50,000店舗あるとのこと。
そのなかでも、都道府県別でみた病院数は、東京が最も多く646施設、次いで北海道が575施設、次に大阪535施設でありました。全体的には関東圏に病院が多い結果でした。病院数の最も少ない都道府県は鳥取で45施設、次いで島根が53施設、次に滋賀で58施設でした。どちらの結果も人口に相関しているような結果でありました。
◆1番多い診療科は?
1番多い診療科は内科です。6,879科(一般病院のうち)
内科の病気としては、風邪、アレルギー性鼻炎、発熱、むくみ、吐き気、嘔吐、食欲不振、花粉症、疲労等が一般的ですね。皆さまの中でも内科で診察を受けたことがある方々は多いのではないでしょうか。
今回ご紹介したのは一部ですが、普段見かける医療機関でも見方を変えればおもしろい発見や疑問に気づくかもしれませんね。
☆参考資料:厚生労働省ホームページ 統計情報 「平成25年(2013)医療施設(動態)調査・病院報告の概況」
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: コラム.