みかんのおはなし

2016年 2月 15日 月曜日

ここ最近寒い日が続いていますが、

冬といえばこたつでみかんを想像される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今日は、みかんについてお話しします。

みかんには、温州みかん、はっさく、甘夏、いよかん、ポンカン、デコポンなど様々な品種がありますが、通常、「みかん」といえば、皮が薄くてむきやすく、食べやすい「温州みかん」を指します。「温州みかん」は、江戸時代に九州で偶然に生まれ、明治に入り各地で盛んに栽培されるようになりました。

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風邪の予防、美肌、疲労回復に

みかんにはビタミンCが豊富に含まれており、風邪やシミ・ソバカスの予防につながるといわれています。温州みかん3~4個で一般成人の1日のビタミンC必要量(100mg)を摂ることができます。また、みかんの酸味成分であるクエン酸は、エネルギー代謝や老廃物の排泄に大きな役割を果たすといわれ、疲労回復に役立ちます。

みかんの内側の皮、実と皮の間の白い部分に含まれる成分

みかんの内側の皮は「じょうのう」と呼ばれますが、ここには食物繊維が多く含まれており、便秘の予防に役立ちます。

実と皮の間についている白い綿状の部分には「ヘスペリジン」という成分が含まれています。ヘスペリジンは毛細血管を保護して血管を強くし、脳卒中予防に効果があるといわれています。

β-クリプトキサンチン

みかんの黄色の色のもとになる成分です。体の中では、ビタミンAと同じような働きをし、温州みかんに多く含まれます。がんに対する作用、糖尿病に対する作用、骨粗鬆症予防に関する作用などさまざまな角度から研究が進められている成分です。

温州みかんの皮は生薬

温州みかんの皮を乾燥したものは陳皮(チンピ)と呼ばれる生薬です。

健胃、吐き気を止める、去痰などを目的に漢方薬に配合されます。

陳皮が含まれる漢方処方には、平胃散、六君子湯、補中益気湯、二陳湯などがあります。

また、陳皮は、七味唐辛子の原料の一つになります。

 

からだのためになる成分がたっぷりのみかんで冬を乗り切りましょう!

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参考資料:

静岡県のみかん パンフレット.静岡県.

https://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-360/kankitu/documents/mikanpanfu.pdf

(参照2015-10-03)

(公社)東京生薬協会.“新常用和漢薬集”

http://www.tokyo-shoyaku.jp/f_wakan/wakan2.php?id=165(参照2015-10-03)

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