薬剤師が患者様のご自宅を訪問する

2016年 3月 1日 火曜日

みなさん、薬剤師のお仕事といえば、どのようなことを思い浮かべますか?

「薬局で薬を売っている。」

「病院で薬を調べたり調合したりしている。」

「なんとなく人と話すのは苦手そう。」

「一日中薬局にいるんでしょ?」

そうお思いの方も少なくないのではないでしょうか。

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しかし、薬剤師のお仕事はそれだけではないのです。

 

最近は、薬局を飛び出して、地域のみなさんのご自宅を訪問する薬剤師が増えています。

「薬剤師にわざわざきてもらうの?」

「ヘルパーさんに薬の管理はしてもらっているし。」

「娘が週1回家にきてくれてみてくれるから大丈夫。」

とお思いの方もいらっしゃるでしょう。

 

しかし、高齢化が進み、ご自宅で老夫婦のみの生活または一人暮らし、という方が増えてきています。

「あちこちでもらった薬が家にたくさんあって、飲み方がわからなくなってしまった。」という声は少なくありません。

私が調剤薬局に勤務していたころ、了承を得て患者様のご自宅を訪問すると、

A病院の循環器内科の薬は一包化してもらっていて毎日たくさん飲んでいる、

B病院の整形外科の薬が数種類、

C眼科クリニックの点眼薬がさらに数種類、

長年愛用している市販の整腸剤や風邪薬・・・・・・・

ありとあらゆる薬があちこちの引き出しに入っている、ということもしばしば経験しました。

 

せっかく出してもらったお薬、必要だとはわかっているけれどどうしても飲み忘れてしまう、こんなにたくさん飲んで副作用が心配、この風邪薬一緒に飲んでもいい?など不安に思っていることはありませんか?

「本人はまったく気にしていないみたいだけれど、うちのおばあちゃんこれで大丈夫なのかしら?」と思うことはありませんか?

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ご自宅であれば、そのような『ちょっとしたこと』も落ち着いて相談することができます。

混雑している薬局で他の人に会話を聞かれることもありませんし、ご自宅での生活のご様子を薬剤師が知ることで、服薬についてよりよいアドバイスをすることができるかもしれません。

 

健康保険や介護保険を使って、このような患者様のご自宅を訪問するサービスを始めている薬局や病院は、どんどん増えてきています。

ご家族や親戚、ご近所の方など、お心当たりのある方がいらっしゃいましたら、是非一度かかりつけのお医者様、薬剤師、ヘルパーさん、ケアマネージャーさんなどにお気軽にご相談くださいね。

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