花粉症シーズンによく見かける漢方薬のおはなし

2016年 3月 15日 火曜日

3月に入り、花粉症の季節が近づいてきましたね。薬局に勤めていた頃に患者さんから「花粉症の薬は眠くなりやすいというけれど、眠くなるのは困るから、先生に相談してみたんです」という声を何度か聞いたことがありました。

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そんな時によく見かける漢方薬がありました。

漢方薬の多くは生薬を幾つも配合されたものです。

本日は、花粉症シーズによく見かける漢方薬について、配合されているどの生薬がどのように効くのか調べた事を皆様にご紹介したいと思います。

 

まず、『小青竜湯』について。

構成している生薬は麻黄、桂皮、芍薬、半夏、五味子、細辛、乾姜、甘草の8つです。

各生薬の特徴や働きを簡単に紹介します。

麻黄はエフェドリンを含有し、咳を鎮め発汗作用があります

桂皮は体を温め弱い発汗作用があるとされる生薬です

芍薬はぺオニフロリンを含有し痛みを和らげる効果があります

半夏は体内の水分バランスを改善する利水作用があるとされています

五味子は酸味のある生薬で咳や痰改善する効果があるとされています

細辛は利水作用があり、去痰や鎮咳作用があるとされています

乾姜は利水作用があり、体を温める作用があるとされています

甘草はグリチルリチンを含有し抗炎症作用があります

 

このような生薬が配合されており、水っぽい鼻水がでる人に用いられています。

漢方薬は効き目が遅いというイメージを持たれる方もいらっしゃると思いますが、小青竜湯は効果発現が早い漢方薬のようです。私が実際に服用した時は服用後1時間後には鼻水の症状を忘れていました。(これはあくまで個人的な感想であり、実際は個人差があります)

 

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次に、『葛根湯加川芎辛夷』について。

の症状が強い花粉症で見かけます。

この漢方薬は、風邪の初期症状によく用いられる葛根湯に川芎と辛夷の2つ生薬を加えた漢方薬で辛夷が加わることで粘性のある鼻水や鼻づまりがある人に用いられます。

 

花粉症で鼻の不調にお悩みの方は体質や症状に合わせて漢方薬を使用してみてもいいかもしれません。

主治医の先生や薬局の薬剤師さんに相談してみてください。

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