森林浴のおはなし
2016年 9月 15日 木曜日
9月に入り、過ごし易い季節が近づいてきました。少し前から山ガールという言葉を耳にするようになりましたが、私も山が大好きです。空気は美味しいですし、木漏れ日の中を歩いているだけで癒されます。こんなに気持ちがいいのだからきっと体に良い効果があるに違いない!という事で今回は森林浴について調べてみました。
マイナスイオンやフォトンチッド(樹木の香り)はよく知られていますよね。目に優しい木々の緑や小鳥のさえずり、枝葉のざわめきなどの環境もリラクゼーション効果があります。また、森林浴にはストレス解消のような精神的効果だけでなく、癌の予防につながる細胞が活性化されるという実験結果も出ているようです。
皆さんはNK細胞(ナチュラルキラー細胞)をご存知でしょうか。NK細胞は自然免疫の主要因として作用するリンパ球の1種で、がん細胞やウイルス感染細胞などを攻撃する役割を担っています。このNK細胞の活性が森林浴によって高くなるというのです。しかもその効果が1ヶ月後まで持続されているというから驚きです。森林浴が有意にストレスホルモンを減少させ、ストレスによる免疫抑制を解除させたこともNK細胞の活性化に影響を与えているとされています。
調べてみるとなかなか面白いですね。森林浴の効果が医学的にも解明され、海外では森林浴療養を保健診療で認める国もあるそうです。これを機会に、皆さんも森林浴にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
参校文献:
http://www.nms.ac.jp/nms/dhph/shoukai_likei02.html
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: コラム.