薬とお酒のおはなし
2018年 1月 15日 月曜日
まだまだ新年会など、お酒を飲む機会が続いているのではないでしょうか?
ご存知の方も多いと思いますが、お薬を水以外のお酒、お茶、牛乳、グレープフルーツジュースなどと一緒に飲むと、相互作用を起こすものがあります。
そこで、今回は薬とお酒について、お話したいと思います。
では、身近な薬の中で具体的に、どのような薬がどのような相互作用を起こすのでしょうか。
1 一部の不眠症改善薬、抗うつ薬、抗アレルギー薬
効能もしくは、副作用の中枢抑制作用が増強し、鎮静作用が強く出てしまう恐れがあります。
2 一部の抗生物質
アルコールの代謝が妨げられ、頭痛、顔面紅潮、動悸、悪心などの症状が強く出る恐れがあります。いわゆる、お酒に酔った時の症状や二日酔いの症状ですね。
3 一部の解熱鎮痛薬
胃粘膜傷害の副作用が強く出る恐れがあります。
4 一部の胃酸抑制薬
胃粘膜でのアルコールの代謝が妨げられ、体内のアルコールの濃度が高まります。
今回上記に挙げた以外にも、アルコールによって効果が強く出たり、弱まったりするお薬があります。
みなさん、薬を飲んでいる時は、アルコールの摂取を避けるか、制限しましょう。
持病をお持ちの方で、続けてお薬を飲まなければならず、どうしてもお酒が飲みたい方は、主治医や薬剤師に相談してくださいね。
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: コラム.