正しい点眼薬のつかいかた
2018年 6月 15日 金曜日
アレルギー、ものもらい、眼精疲労、ドライアイ…目薬を使う機会は日常でもたくさんあります。
目薬の使いかた…実は、「思い込みで使っていたけれど、実は最適な使用方法ではなかった?!」ということが結構あります。
正しい点眼方法について、いま一度ご確認下さい。
- 点眼後、目をぱちぱちしない
目をぱちぱちすると、目全体に薬がいきわたるような気がしますが…実は違うのです 😯
瞬きのときの筋肉の動きが、目薬を鼻やのどのほうに送り出してしまいます。
そうすると、薬が目に吸収される前に排出されてしまい、薬の効果が低くなってしまうのです。
正しい点眼方法は、点眼後目頭を軽く押さえて、目を閉じることです。
目頭には、涙が鼻やのどに流れていく管があります。
その管の入り口を圧迫することで、薬が目から逃げていくことを防ぎます。
時間に余裕がある場合は、その状態で1~5分いるとさらに効果は高まります。
- 2種類以上の点眼をさすときは、5分以上あけて点眼する
目の中には、目薬をとどめておくスペースがほとんどありません。
点眼1滴でも、その一部分はあふれて鼻やのどに流れてしまいます。
そのため、点眼したら最低5分は間を空けて、しっかり薬を吸収させてから次の目薬を点眼して下さい。
*ただし、医療用の点眼剤によっては30分~1時間以上間をあけないといけないものもあります。医師や薬剤師からの点眼の指示を守りましょう。
- 冷蔵庫に入れても、開封後の期限は延びない
通常、開封後1ヶ月が使用期限です(特殊な点眼剤を除く)。
冷蔵庫でも常温でも同じです。
もし、点眼薬の衛生状態を保ちたい場合は、ボトルの先がまつげや目に触れないように点眼しましよう。
まつげについている雑菌が混入するのを防ぎます。
・・・以上が、目薬の使い方で誤解されやすい点です。
正しい使い方をすることで、薬の効果も高まります。
ぜひ、実践してみてください。
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: コラム.