重曹とクエン酸についてのおはなし
2019年 2月 1日 金曜日
お掃除に役立つ魔法の粉といえば、重曹とクエン酸!!
皆さんも一度は聞きた事があるのではないでしょうか。
この重曹やクエン酸の使い分けですが、実は、汚れ落としには小・中学校の理科で学んだ「中和反応」が関係しています。
中和反応といえば、酸性とアルカリ性を混ぜる反応のことですよね。(^0^)/
洗剤の成分表示などを見ていると、酸性洗剤、アルカリ性洗剤などがあります。
それと同様に、汚れも酸性の汚れとアルカリ性の汚れに分かれています。
≪酸性の汚れ≫
食器や調理器具の油汚れ、食べこぼし、皮脂汚れ、手あかなど
≪アルカリ性の汚れ≫
石鹸カス、水あか、電気ポットの内部の汚れ、尿石など
汚れは洗剤で「中和」することで良く落ちるようになります。
つまり、酸性の汚れにはアルカリ性洗剤、アルカリ性の汚れには酸性洗剤を使うと汚れがよく落ちるということです。
この原理に従って重曹・クエン酸を使い分けると、
◎重曹:アルカリ性→酸性の汚れに使う
◎クエン酸:酸性→アルカリ性の汚れに使う
ということになりますね。
最近では、100円ショップでも手に入る重曹・クエン酸ですが、粉末タイプのほかにも粉末を溶かし液体にしたスプレータイプで売られているのを見かけます。
重曹はタンサン(炭酸水素ナトリウム)の名でも古くから親しまれ、お菓子の膨張剤や灰汁抜きにも使われている安全な食品添加物です。粒子がとても細かく、クレンザーよりも傷つきにくいので、ステンレスや鍋の磨き粉としても使えます。また、単体で使うだけでなく、重曹+クエン酸の併せ技も排水溝のヌメリ取りにはおススメです。
しつこい脂汚れや排水溝の汚れなど、日常生活の汚れに対して重曹・クエン酸をぜひ一度活用してみてはいかがでしょうか。
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: コラム.