ハチミツについてのおはなし
2019年 5月 15日 水曜日
○ミツバチが作りだす天然の化合物
みなさんは、プロポリスについてご存じでしょうか?
菌やウイルスから巣を守る目的でミツバチが作るため、“天然の抗生物質”ともいわれる稀少成分プロポリス。
そもそもの由来は、ギリシャ語の「前」や「防御」を意味するproと、「都市」を意味するpolisを語源とする複合語で、「都市(ミツバチの巣)の防壁」という意味があります。
強力な抗酸化作用や抗菌・殺菌、抗ウイルス作用などこの時季にも役立つ様々な働きをもっています。今回はそんなプロポリスの多彩な働きをご紹介します。
○自然治癒力を高めてくれる
プロポリスには300種類以上の化合物が含まれていると言われています。樹脂、ミツロウ、精油、花粉、有機酸、脂肪酸、アミノ酸、ミネラル、ビタミンなど栄養素も非常に豊富です。
プロポリスは抗菌・殺菌作用、抗酸化作用、抗ウイルス作用、鎮痛作用など、非常に多岐に渡る作用を持っています。総合して表現するとしたら、免疫力の向上、自然治癒力を高めるという言葉が当てはまるかと思います。
そして免疫力増強作用などがあることから、次のような働きが期待できます。
・風邪予防
抗ウイルス作用をもつプロポリスは、ウイルスの飛散量が多く、風邪をひきやすくなるこの時季に役立ちます。
・インフルエンザ対策
プロポリスの抗ウイルス作用には、インフルエンザウイルスの増殖を抑制する働きがあることも報告されているため、インフルエンザ対策にも有効といわれています。
・口内炎の予防や改善
口内炎ができる原因のひとつには、口の中の衛生状態がよくないことが挙げられます。歯磨きやうがいを怠ると、細菌やウイルスが増殖。口内の小さな傷に感染し、口内炎ができやすくなるのです。
プロポリスには、抗菌・殺菌作用で口内を清潔に保つと同時に炎症を抑える働きもあるため、口内炎の予防にも効果が期待できます。
その他、老化予防、もの忘れ予防、肥満・メタボ予防など様々な研究が現在も続けられているようです。
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: コラム.