薬とコーヒーのおはなし
2020年 4月 15日 水曜日
薬は水で服用するものということは定着していると思いますが、薬を服用する前後にコーヒーを飲んでいないでしょうか。コーヒーに含まれるカフェインですが、薬の効果に影響を与えない場合もありますが、薬の効果を弱めてしまう、あるいは強めてしまうことがあります。具体例をご紹介させていただきます。
〇効果が弱くなる薬
・鎮静薬・抗不安薬など・・・カフェインは興奮作用があるため薬の効き目が抑えられてしまう。
・痛風治療薬(尿酸の合成、排出を促進させる薬)・・・尿酸の排出が妨げられて効果を弱めてしまう。
〇効果が強くなる薬
・喘息薬(テオフィリン)・・・カフェインと構造が似ており、作用が増強してしまい、中毒症状(頭痛、吐き気、興奮、心悸亢進)が起こることがある。
・交感神経刺激薬(エフェドリン、エピネフリンなど)・・・中枢神経に対して効果が強くなり、不眠や不整脈、情動障害などが起こることがある。
・消化性潰瘍治療薬(シメチジンなど)・・・カフェインの代謝が低下し、不整脈などが起こることがある。
このようにコーヒーに含まれるカフェインの影響を受ける薬は多く存在します。一般的に、コーヒーを飲むにあたって、服用後、1時間から数時間あけることが望ましいという考え方もあります。一方で関係がない薬については、それほど気にする必要はないと言われています。
専門家に聞いてみるのが確実、安心ですので、ぜひかかりつけの医師、薬剤師へ相談してみてくださいね。
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: 日記.