緑内障と治療薬のおはなし

2021年 8月 15日 日曜日

本日は緑内障のおはなしをしたいと思います。

 

緑内障は日本の中途失明の原因として常に上位を占める疾患の一つです。

 

緑内障には開放隅角緑内障閉塞隅角緑内障の2種類があります。日本人に多いのは開放隅角緑内障であり、そのうち正常眼圧緑内障がほとんどを占めると言われています。

 

緑内障治療薬は眼圧を低下させる作用があり、作用機序は房水産生抑制と房水流出促進に分けることができます。ここでは使用されることの多いお薬を取り上げてご紹介していきたいと思います。

 

 

房水産生抑制薬

β受容体遮断薬:チモロール、カルテオロール、ベタキソロールなど。

毛様体に存在するβ2受容体を遮断することで、房水産生を抑制します

薬剤によっては全身性の副作用が発現することがあるため、気管支喘息やコントロール不十分な心不全の患者さんなどには禁忌となっています。

 

炭酸脱水酵素阻害薬:アセタゾラミド、ドルゾラミド、ブリンゾラミドなど。

毛様体上皮の炭酸脱水酵素を阻害して房水産生を抑制します。

利尿作用があるため、内服薬は就寝前の使用は避けるようにしましょう。

 

 

房水流出促進薬

プロスタグランジン製剤:ラタノプロスト、トラボプロスト、タフルプロストなど。

主にぶどう膜強膜流出路からの房水流出を促進する働きがあります。

長く使用を続けていると眼瞼色素沈着やまつげが濃くなる、虹彩色素沈着などの副作用がでることがあります。点眼後に目の周りに付着した点眼液をしっかりふき取るようにしましょう。

 

 

また緑内障の患者さんには眼圧上昇を起こす薬の使用に注意が必要です。

眼圧を上昇させる薬には、抗コリン薬や抗不安薬、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬などがあります。特にOTC医薬品のかぜ薬には交感神経刺激作用や抗コリン作用を有する成分が配合されていることも多いため、緑内障の患者さんには市販の風邪薬を購入するときには医師や薬剤師に必ず相談するようにお話しておくと安心です。

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