しもやけについて
2022年 1月 15日 土曜日
寒さが厳しくなってきました。
寒波が来ると、その影響は私の指先に如実に表れます。しもやけです。
今時、しもやけになんてなる人いるの?と思われる方もいるかもしれませんが、我が家の近所の皮膚科にも、冬になると、しもやけの患者さんが何人もいらっしゃっているようです。
今日は、しもやけについてお話します。
しもやけとは、寒暖差によって血行が悪くなり炎症を起こす疾患です。痛みや痒みを伴いながら赤紫色の皮疹ができます。
★しもやけ予防には・・
①体を冷やさないよう「保温」が大切です。
・防寒対策
・身体を温める食べ物を摂る、温かい飲み物を飲む
・ゆっくり入浴する
②汗をかいてそのままにしたり、手足を濡れたままにすると、水分が蒸発するときに冷えてしまいます。その温度差がしもやけの原因にもなるため、こまめに拭きましょう。
③末梢の血流が悪くなってしまうので、靴下や靴はしめつけのないものを選びましょう。
マッサージをして血行を良くすることも大切です。
★しもやけを改善するために、よく使用される薬
①血行を良くする薬
・ビタミンEの内服や塗り薬
・ヘパリン含有軟膏
・漢方薬 「温経湯」「四物湯」「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」「五積散」など
②炎症を抑える薬
・ステロイドを含むもの
・抗炎症成分を含むもの
③痒みを抑える薬
・鎮痒成分を含むもの
・抗ヒスタミン成分を含むもの
その他、キズに対して、抗生剤の塗り薬が使われることもあります。
しもやけの状態に合わせて、薬や治療内容は変わってきます。また、赤く腫れあがる、赤く変色する、出血や水ぶくれの症状がみられる場合には、皮膚科の受診をお勧めします。
万全の対策と、最適な治療で、この寒い冬を頑張って乗り切りましょう♪
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: 日記.