「未病」のおはなし

2022年 6月 1日 水曜日

「病院に行くほどではないけれど、なんだか体調が良くない」

そういう時はありませんか?

もしかしたらそれは「未病」かもしれません。

 

~未病とは~

未病とは「未だ病にあらず」と読みます。

約2000年前の中国の医学書「黄帝内経」に初めて登場した言葉で、「病気に向かう状態」を指しています。

「まだ病気ではないが、病気になる一歩手前の状態」といった方が分かりやすいかもしれません。

 

自覚症状はなくても検査で異常がみられる場合と、自覚症状があっても検査では異常がない場合で大きく分かれています。

 

 ✓だるい、食欲がない、身体が冷えるなどといった自覚症状はあっても、健康診断では特に異常がない。

 ✓体調に異常はないけれど、健康診断で検査値が異常値に近づいてきている。

 

これらの病気になる前の未病の段階でいかに対策をとるか、といったことが近年重要視されています。

 

~なぜ未病対策が大切なのか~

未病を放置するといずれは病気に繋がる可能性があります。

未病が病気になった時、その病気と一生付き合うことになるかもしれません。

未病対策は、未病の改善により目先の日常生活を快適にしてくれるだけではありません。

その後の人生を快適に過ごすことができる期間がそれだけ長くなるのです。

 

日本は現在世界でもトップクラスの高齢化率を示しています。

健康寿命をいかに伸ばすかといったところが日本の未来を左右するといっても過言ではないでしょう。

そしてこの健康寿命を延ばすためには未病対策が欠かせないのです。

 

~「未病かな?」と思ったら~

①生活習慣を見直す

偏った食事や運動不足は生活習慣病のリスクを高めるなど、身体に悪い影響を与えます。

普段の生活習慣を改善するだけでも、体調が変わってくるかもしれません。

また、サプリメントや健康食品を日々の生活に取り入れてみるのも良いかもしれませんね。

②専門家に相談

体調に違和感はあるがどうしてよいかわからない。そんな時は医師や薬剤師に相談をしてみてください。症状に合った改善ポイントを教えてくれるはずです。

また、専門家に相談することで思わぬ病気が見つかる可能性もあります。

③体調管理を意識する

日ごろの体調管理を意識しましょう。

例えば、お風呂はぬるめのお湯にゆっくりと浸かる、冷たい飲み物は控えることで冷えにくい身体を作るといったことです。

また、「病は気から」というように精神面から体調不良に陥ることもあります。

しっかりと睡眠を取り、ストレスを溜めすぎないようにしましょう。

 

未病対策でいきいきした毎日を!!

「最近体調が悪いけどきっと大丈夫」

そう思って放置していると、どんどん長引いて悪化してしまうかもしれません。

しっかり未病対策をして、毎日をいきいきと楽しく過ごしましょう。

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