すいみんのお話し

2022年 8月 1日 月曜日

今回はすいみんとお薬についてのお話しです。

「しっかり眠れていないと体が疲れてしまう・・・」といったこともあると思いますので、

少しでも質の良い睡眠がとれると良いですね.

まずしっかり睡眠をとるために必要なことを3つお伝えします!

①朝には太陽の光を浴び、「体内時計」を整える

②寝る前にリラックスする

③体を冷やさない

 

それぞれどのような理由なのか確認しましょう。

①【朝には太陽の光を浴び、「体内時計」を整える】

人の体には「体内時計」があります。

朝に太陽の光を浴びると、脳にある体内時計が進み活動状態になり、メラトニンの分泌が止まります。

このメラトニンという物質は、神経ホルモンの一種で、主に光によって分泌が調節されています。

夜になると体内時計によって再びメラトニンが分泌され、その作用で体の奥の体温が下がり、眠気を感じるようになります。

また、メラトニンは年齢を重ねるとともに分泌量が減るといわれています。

年齢を重ねるにつれ、「朝早く目覚めてしまう」「夜中に何度も目が覚めてしまう」「昔より睡眠時間が減った」というお話もよく耳にしますよね。

これは加齢によって体内時計の調節機能が弱ってしまっていることが原因として考えられます。

②【寝る前にリラックスする】

寝る前にはなるべくリラックスをして、副交感神経を優位に働かせることが大切です。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、起きて活動している時間帯は交感神経が優位、

リラックスしているときや寝ている時間帯には副交感神経が優位になるといわれています。

③【体を冷やさない】

人の体温には1日を通してリズムがあります。

起きて活動をしているときは交感神経が優位になり、血管を収縮させ体温は上昇します。

夜になると体の奥の体温を下げるために手や足先の血管を拡張させて、熱を放出します。

この体温のリズムによって眠くなり、体は自然と睡眠の状態に入っていきます。

一方体が冷えている人は、日中も体温が上がらないので、夜になってもそれ以上体温を下げることができません。

その結果、眠くなりづらくなってしまいます。

冬は特に冷えやすいので、湯船につかって体を温めるのも良いかもしれませんね

以上のような心がけをしていただくことも大切ですが、

「それでもどうしても眠れない」という場合にはお医者さんにお薬の相談をすることも1つの手です!

昔からある「バルビツール酸系薬剤」「ベンゾジアゼピン系薬剤」「非ベンゾジアゼピン系薬剤」の他にも、

近年は「メラトニン受容体作動薬」や「オレキシン受容体拮抗薬」といったお薬もあります。

バルビツール酸系、ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系はいずれも

脳の活動を抑えるGABAという物質の働きを強めて眠りを誘う「GABA受容体作動薬」に分類されるお薬です。

「メラトニン受容体作動薬」とは、先ほどお伝えしたメラトニンという物質が体内時計に働きかけ、眠りをもたらすお薬です。

「オレキシン受容体拮抗薬」とは、覚醒にかかわるオレキシンという脳内物質の働きを抑え、眠りをもたらすお薬です。

今現在様々なお薬が開発されているので、昔に比べお薬での治療においても選択肢が広がっています。

患者様にあわせてお医者さんが判断してくださると思いますので、

悩んでいる場合は思い切って相談してみるのも良いかもしれませんね

 

 

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