貼り薬によるかぶれと予防法

2022年 10月 3日 月曜日

貼り薬を使っているとかぶれてしまうことがあります。

経験ある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は貼り薬でかぶれる原因とその対処法について紹介します。

そもそもなぜ貼り薬でかぶれてしまうのでしょうか?

・皮膚のバリア機能が弱まっているから

貼り薬を同じ場所で長く使い続けていると、角層が剥がれて薄くなり、皮膚のバリア機能が低下してしまいます。

その結果、かぶれてしまうことがあります。

・貼り薬の成分が原因になっているから

貼り薬には、薬の成分はもちろんのこと、温度感に影響を与える成分や粘着成分が含まれています。

これらの成分が体に合わずかぶれを引き起こしてしまうことがあります。

このような場合は、使用を中止する必要があります。

 

では、実際にかぶれてしまったら、どうすればいいのでしょうか?

まずは、かぶれの原因となっている貼り薬をはがします。

濡れたタオルで薬剤をやさしく拭き取ります。

必要に応じて、冷たいタオルで患部をよく冷やしましょう。

かゆみが気になっても、さらなる刺激を与えないよう、引っかいたりしないようにしましょう。

かぶれがひどい・気になる場合はかかりつけ医や皮膚科を受診しましょう。

必要に応じて、炎症を抑えるために抗ヒスタミン薬やステロイド薬が処方されます。

最後にかぶれの予防法についてもいくつか紹介しておきます。

◎貼る場所を清潔にしておく

お風呂上りや汗などで濡れているときは、汗がおさまってから、または汗をよく拭き取ってから貼るようにしましょう。

また、貼る場所に傷口や湿疹、発疹があるときは、使用をやめて、医師や薬剤師に相談してください。

◎同じ場所に繰り返し長時間貼らない

同じ場所で長く使い続けると、先ほども言ったように皮膚のバリア機能が低下してかぶれやすくなってしまいます。

時々肌を休めたり、貼りかえる際にずらして貼ると、かぶれの予防につながります。

◎剝がし方に気を付ける

特にテープ剤の場合は、周りの皮膚を手で押さえて、皮膚にそって、ゆっくり剥がしましょう。

持ち上げるようにはがすと、皮膚の角層が剥がれてしまい、かゆみ・かぶれの原因となります。

◎塗り薬や飲み薬に変えてみる

貼り薬よりも塗り薬のほうがかぶれにくいと言われています。

また、痛み止めなど飲み薬が存在するものもあります。

かぶれが気になる方は、貼り薬以外のものに変えてみるのも一つの方法です。

使用方法・注意点・飲み合わせ等については医師、薬剤師、登録販売者に相談しましょう。

◎パッチテストをしてみる

皮膚が弱い場合は、パッチテストの要領でかぶれないか確かめる方法もあります。

実際に使用する前に、腕の内側の皮膚の弱い箇所に、1~2cm角の小片を目安として半日以上貼り、発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等の症状が起きないのを確かめてから使用するといいでしょう。

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