お肌の乾燥についてのお話し
2022年 11月 1日 火曜日
乾燥の季節がやってきましたね。
この時期になるとお肌のトラブルに悩まれる方も多いのではないでしょうか?
■まず乾燥肌をほっておくと、どうなるのでしょうか。
乾燥して肌が炎症を起こしてしまい、かゆみや湿疹が出てくる場合があります。
また、アトピー性皮膚炎の原因になることもあり得ます。
単純にお肌のハリが減ったり、小じわが出てきたりするのも嫌ですよね。
■保湿剤には、どんなものがあるのでしょうか。
言わずもがな、ご自身にあった保湿方法が1番ですよね。
代表的な医薬品の保湿剤には、ヘパリン類似物質、ワセリン、尿素があります。
CMや雑誌でも宣伝されているので、女性の方はもうご存じかもしれませんが、最近ヘパリン類似物質がOTC化されました。
今回はヘパリン類似物質やワセリンを中心にご案内していきたいと思います。
■ヘパリン類似物質って何なのでしょうか。
ヘパリン類似物質はお肌の中で水分を引き寄せて保持する働きがあります。
また血行促進作用なども持っています。
肌内部の角質層で働きかけるので、持続的な保湿効果があると言われています。
ただ、血液が固まるのを抑える作用もありますので、使用しない又は注意が必要な場合もあります。
ワセリンは、お肌から水分を逃がさないように肌表面にフタをする役目を持っていますので、ヘパリン類似物質と働き方が異なってきます。
≪ちなみに・・ワセリンとプロペトの違い≫
実はプロペトも白色ワセリンです。
白色ワセリンとプロペトとの違いは、精製度の違いです。
白色ワセリンから、さらに不純物を少なくしたものがプロペトです。
またプロペトの方が、伸びがいいので広範囲に塗るときには楽かもしれません。
塗るとテカテカになります(ティッシュペーパーが張り付く程度が目安)。
■塗り方のコツ
ヘパリン類似物質やワセリンを塗るときは、まず少し多めに手に取ります。
手の平や指先でなじませてから、力を入れずにスーッと塗ると、肌への刺激が軽減されます。
また、皮膚のしわに沿って塗ると伸ばしやすいです、特に冬になると、白色ワセリンやプロペトは固くなるので、事前に手の平でなじませる方が塗りやすいと思います。
■最後に・・・
日頃から乾燥対策を行うことは大切です。
最初は肌がカサカサする程度かもしれませんが、場合によっては放置することで皮膚疾患につながる可能性もあります。
かゆみや湿疹があるなど、皮膚疾患が疑われる際は、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: 日記.