乗り物酔いの薬の選び方

2022年 11月 15日 火曜日

今回は乗り物酔いのOTC医薬品の選び方についてご紹介します。

乗り物酔いは医療用語だと、「動揺病」「加速度病」と呼ばれます。

いざ遠出や遊園地などのアトラクションに備えて市販薬を購入しようと思っても、たくさん種類があると悩んでしまいますよね。

そこで役に立つのが、乗り物酔いの薬の選び方のポイントです。

 

<使い分けのポイント>

乗り物酔いの薬は、「抗コリン薬」と「抗ヒスタミン薬」が主体です。

この2つの特徴を整理しましょう。

【抗コリン薬】

成分名:スコポラミン

特徴:予防効果が高く、眠気が少ない

作用:副交感神経の働きを抑えて吐き気・めまい・頭痛などの症状を緩和する

オススメする人:「予防」のために服用したい方、眠くなりたくない方

 

【抗ヒスタミン薬】

成分名:ジフェンヒドラミン・ジフェニドール・クロルフェニラミン・メクリジン

特徴:酔ってからでも効果があり、眠気を利用できる

作用:嘔吐中枢や内耳神経の興奮を抑えて吐き気・めまい・頭痛などの症状を緩和する

オススメする人:酔ってしまった時に「治療」として服用したい方、眠気を利用して乗り物酔いをカバーしたい方

 

<+αの知識!その他に入っている成分の効果は?>

ビタミンB6:神経機能を正常に保ち、吐き気などに効果があります。

無水カフェイン、ジプロフィリン:平衡感覚の乱れによるめまいを軽減し、乗り物酔いによる頭痛を和らげます。

(※こちらは中枢神経を刺激するため、眠気や疲労感を取り頭の重い感じを緩和する成分です。薬の効果を高めることを目的として鎮咳去たん薬やかぜ薬、鼻炎用内服薬、解熱鎮痛薬、ドリンク剤などにも配合されます。)

アミノ安息香酸エチル:胃粘膜への麻酔作用で、吐き気を抑えます。

 

<まとめ>

成分の主な特徴を理解したら、使用用途や目的に応じて薬を選択しましょう。

防薬として使用したい場合は「抗コリン薬」

☆治療薬として使用したい場合は「抗ヒスタミン薬」

☆予防も治療もしたい方は両方の成分が入っているもの

しかし、市販薬でも副作用を甘く見ず、使用用途・効果の持続時間を考えた上で薬を選ぶことが大切です。

「抗コリン薬」は副作用として、口やのどの渇き、目のまぶしさを感じる等の症状が現れることがあります。

また、前立腺肥大や排尿障害、閉塞隅角緑内障の既往歴がある方は「抗コリン薬」や「抗ヒスタミン薬」使用すると症状が悪化してしまう恐れがあります。

そのため、安易に「どちらの成分も入っている方が強そう!」「1日1回で飲める方が楽」と考えて購入するのではなく、必要最低限の効果が得られる薬を選びましょう。

市販の総合感冒薬やアレルギー性鼻炎のお薬などにも「抗コリン薬」や「抗ヒスタミン薬」の成分が含まれている場合がありますので、副作用や飲み合わせには十分注意し、迷った時は医師または薬剤師に相談するようにして下さい。

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