服用忘れのおはなし

2023年 1月 1日 日曜日

長期間の服薬が必要な慢性疾患の患者さんでは

症状が安定するにしたがって、服用忘れが増えるのではないでしょうか。

 

服用忘れの対処法は薬によって様々です。

 

例1)気管支喘息の吸入薬

「2回分を1度に吸入しないでください。気付いたらすぐに1回分を吸入してください。ただし、次に吸入する時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分吸入してください。」

 

例2)1週間に1回服用する骨粗しょう症の飲み薬

「飲み忘れた場合は、気付いた日の翌朝に1錠を飲んでください(飲み方はいつもと一緒です)。次からは、決められた曜日の朝に飲んでください。ただし決して2回分を一度に飲んではいけません。」

 

例3)毎食直前に服用する糖尿病の飲み薬

「決して2回分を一度に飲まないでください。飲み忘れたときは、1回とばして次の食事の直前に1回分を飲んでください。」

 

このように、服用忘れの対処法は薬によって異なります。

患者さんの中には、服用忘れ時の対処法はどれも同じと思っている方もいるかもしれません。

対処法を誤ると、治療効果が期待できないばかりか、副作用が生じるおそれもあります。

 

服用忘れの対処法は、患者向け医薬品ガイド、くすりのしおり等に記載されていますが、主治医や薬剤師に相談しておくことが何より確実です。

薬の効果を最大限高めるためにも、適切な薬の服用を続けていきましょう。

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