スウィートフェンネルのおはなし

2024年 7月 1日 月曜日

今年の夏もとても暑くなりそうですね。

そんな夏、皆さんは何が食べたくなりますか?

冷たいそうめんなども美味しいですが、暑い中に熱々のカレーを食べるのも人気がありますよね。

今回はカレー屋さんで見かけるアレについてお話をさせて頂きます。

 

インド人シェフのいるような本格的なお店も最近は増えてきましたね。

お支払いを済ませた後、キャッシャーの横にカラフルな粒々をみかけたことはありませんか?

食べると甘くて、ちょっとムギムギした食感の後に爽やかな風味が広がるコレ、

単なるお口直しと侮るなかれ、

実は漢方薬でもあるスパイスなんです。

 

この粒々の正式名称はスイートフェンネルで、フェンネルの種子(Fennel seed)の表面をお砂糖でコーティングしたものです。

フェンネル(Fennel)の漢方薬名は茴香(ウイキョウ)といいます。

カレーの本場インドではJIRA(ジーラ)とも呼ばれています。

茴香には健胃や鎮痛作用があるので、食欲減退や腹痛などに使われることがあります。

また、漢方薬“安中散”の構成成分の1つであり、市販の胃腸薬にも配合されていることもあります。

 

もちろん、カレーを作る際にも(主にスタータースパイスとして)使うスパイスなので、

カレーとしても、食後のスイートフェンネルとしても両方摂取できますね!

上手にスパイスを活用して、食欲を増進して夏を乗り切りましょう!