かき氷のおはなし

2024年 8月 15日 木曜日

日中の気温が30℃を超えて、暑い日が続いています。

皆さんいかがお過ごしでしょうか。

暑い日にはクーラーをかけたり、打ち水をしてみたり、接触冷感の服を着てみたり、色々な工夫をされていると思います。冷たいものを食べて、体の内側から涼むのも良いですよね。

今回は、そんな暑い日に是非とも食べたい「かき氷」のお話です。

かき氷と一口に言っても種類は色々あります。例えばお祭りの屋台で売っているシロップをかけたシンプルなものから、味のついた氷を削って作ったもの、周りにクリームを塗ってケーキのようにしたもの、仕上げにバーナーで炙る“焼き氷”などというものまで、多種多様です。

かき氷を食べる時、皆さんが気になるのは「頭がキーンとなる」ことではないでしょうか。

この頭痛、実は「アイスクリーム頭痛」と名前がついています。

『国際頭痛分類第3版』では、その他の一次性頭痛疾患の内、「寒冷刺激による頭痛」に分類され、冷たい物質(固形物、液体または気体)が口蓋または咽頭後壁(あるいはその両方)を通過することによって、前頭部または側頭部の短時間の強い痛みが、感受性の高い人で誘発される、とされています。

刺激の直後に誘発され、寒冷刺激除去後10分以内に消失するといった特徴があるそうです。また、特に片頭痛を有する人に良く見られるそうです。

アイスクリーム頭痛の原因で有力なものとして、

  • 冷たいかき氷を食べることによって口に生じた寒冷刺激が顔、鼻、口の感覚を司る三叉神経を介して脳に伝わり、痛みとして感じることで頭痛が起こる。
  • 冷やされた口の中を温めようと反射的に血管が拡張することで、一時的な痛みにつながる。

の2つが考えられています。

寒冷刺激を緩やかにすることで、痛みを起こりづらくすることはできるため、例えば、あらかじめ冷たい水を飲んで冷たさに慣れておくことや、かき氷をゆっくり食べることで対策できそうですね!

 

また、天然氷のかき氷は痛くならない、といった話も聞いたことはないでしょうか。

天然氷は不純物が少ない分、高めの温度でも溶けづらく、そのためふわふわなかき氷になるのだとか。冷たすぎないかき氷であれば寒冷刺激も穏やかで、頭痛の心配も少なく食べることができそうですね。

 

まだまだ暑い日は続きそうです。かき氷を食べて乗り切って行きましょう。

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