あけましておめでとうございます。
2021年 1月 1日 金曜日
謹んで新年のお慶びを申し上げます 旧年中は格別のお引立を賜わり厚くお礼申し上げます。
本年もより一層サービス向上に尽力してまいりますので、昨年同様の引き立てを賜わりますようお願い申し上げます。
令和3年 元旦
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: 日記
EPファーマラインには、医薬品の問い合わせ対応をしている薬剤師(DI)が数多くいます。日頃の問い合わせを基とし、くすりを身近に知っていただき、正しくご使用していただけるように話をしていきます。 合間に、旅行やグルメの話などの脱線(?)もあるかと思います。 よろしくお願いします!
2021年 1月 1日 金曜日
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本年もより一層サービス向上に尽力してまいりますので、昨年同様の引き立てを賜わりますようお願い申し上げます。
令和3年 元旦
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2020年 12月 15日 火曜日
最近よく「バイオテクノロジー」という言葉を耳にしませんか?
バイオテクノロジーとは、生物の持っている働きを農業や環境など暮らしに役立てる技術を言います。
そしてバイオ医薬品とは、バイオテクノロジーを応用して医薬品生産に役立てたものです。
一般的に普段私達が風邪の時や花粉症の時にドラッグストアなどで購入する薬は、低分子医薬品と言われ比較的単純な構造をした医薬品です。たとえば高校の有機化学で習ったこともあるでしょうアスピリンなどがあります。
一方でバイオ医薬品とは、ウイルスやバクテリアなどの生物から産生される物質(ホルモン、酵素、抗体等)を利用して作られたものであり、低分子医薬品に比べて分子が大きく構造が複雑です。
バイオ医薬品は人が自然に産生する分子の構造に似ているので、多くの病気に高い治療効果があると同時に、病気の診断にも役立ちます。また、低分子医薬品では改善の見られなかった病気の治療にも効果があることが証明されています。バイオ医薬品の恩恵により、世界中で3億5千万人以上の患者がより健康的な生活を送ることができるようになっています。
過去30年間、バイオ医薬品における医学的進歩によりガン、糖尿病、C型肝炎、慢性腎不全のような多くの慢性疾患だけでなく、血友病、発育不全、クローン病などのまれな疾患も治療対象となってきました。主要なバイオ医薬品を紹介していきたいと思います。
(1)ヒト・インスリン(糖尿病)
1982年に、培養した大腸菌から組み替えDNA技術によってヒト・インスリンを作り出すことに成功しました。これが最初に承認されたバイオ医薬品です。今日でも多くの糖尿病患者が治療に使っています
(2)抗CD20、抗HER2、IL-2、インターフェロン、PD-L1(ガン)
ガンに使うバイオ医薬品は近年一気に増加し続けており、ガン治療をする上で欠かせない存在になってきました。ガンがもつ特殊なタンパク質を標的として結合することで、ガンの増殖を抑えたり本来身体に備わっている免疫機能を回復させたりする働きをしています。
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: 日記
2020年 12月 1日 火曜日
冬になり、あかぎれが絶えず、ハンドクリームや保湿剤が手放せない方も多いのではないでしょうか…。特に毎日水仕事などをしているとなかなか治りませんよね。
では、その保湿剤って、いったいどんな成分がカサカサを防いでくれているか、知ってますか??
今回は、主な保湿成分の種類と特徴をご紹介したいと思います♪
☆白色ワセリン
はい、言わずと知れた代表格。軟膏によく使われている基材としても有名ですね。
石油が原料ですが、精製の過程でほぼ不純物はなくなります。
油分がコーティング剤となり水分が出ていくのを防ぐので、水分でしっかり保湿をした後に塗ると効果的ですね。
同じように、リップクリームや皮膚保護材としても利用できますよ。
しみないので、傷やあかぎれにも最適です。
ただ、かなりベタベタするので、気になる人は気になるかも…。
☆尿素
よく、ドラッグストアでも「尿素○%配合!」という見出しで売られている化粧品、ありますよね?
尿素とは、皮膚の角質層の水分保持に優れる成分で、天然保湿因子として肌の角質層にも含まれる成分です。
油分ではないので、べたつきは少ないです。
ただし、尿素は角質層を柔軟にして剥がす作用があるため、ひじやひざ、かかとの固くなった皮膚には有効ですが、顔などの皮膚の薄い部分には適しません。傷のあるところも避けましょう。強い刺激になることがあります…!
☆ヘパリン類似物質
これは、あまり聞きなれない方も多いのでは?病院で処方されるケースが多いですね~。
ヘパリンとは、人間の体内でも作られている、ムコ多糖類と呼ばれる物質の一つ。
糖が長く繋がった鎖のような構造をしていて、水分を吸着しやすい=手放さない、という特徴があります。
ただ、ムコ多糖類は鎖が長いため、分子量が大きくなかなか肌に浸透しません。そこで鎖を少し短くなるように工夫したものが、ヘパリン「類似」物質、というわけです。
このような保水力とは別に、血行を良くするという働きもあります。
ヘパリンはそもそも、血液を固まらせないようにする働きがあります。同じように、ヘパリン類似物質にも似たような働きがあり、血行を良くすることでしもやけにも効果があるといわれています。
冬場には欠かせない保湿剤かもしれませんね。
☆ビタミン含有(A,E)
ビタミンAには、皮膚の新陳代謝を高め角化を抑える効果があります。
また、ビタミンEは皮膚の血行を良くし、皮膚を保護します。しもやけや、カサカサな手荒れの治療に有効ですね。
こちらは刺激性は少ないので、皮膚の薄いところでも大丈夫です。
☆グリセリン
化粧水や美容液にはほぼ間違いなく入っているグリセリン。
グリセリンって、何者なのでしょう?
グリセリンは、人や動物、植物に幅広く存在する成分で、人では筋肉や皮下に「脂質」という形で蓄えられています。
化粧品に入っているグリセリンは、主にパーム油やヤシ油の油脂から作られます。
最大の特徴は、高い吸湿性と水によくなじむ性質で、お肌にもよく浸透していきます。
肌の中で水によくなじむことで、保水能力を発揮するわけです。
ただし、ワセリンなどのように油膜を張って、肌の水分蒸発を防ぐことはできないので、保湿剤としてグリセリンだけで使うことは少ないですね。
いかがでしたか?
お使いのハンドクリームや保湿剤の中に、入っている成分はありましたか?
乾燥の種類や部位によって、使い分けると良いですね♪
皮膚科の薬にもよく使われていますので、より詳しく知りたい方はお近くの薬局の薬剤師さんに聞いてみてください!
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: 日記
2020年 11月 25日 水曜日
空気が乾燥する季節になりました。
さて、乾燥時注意しなければならないこととは何でしょう?
肌の乾燥?ドライアイ?等色々該当しますが、今回は風邪についてご紹介します。
風邪対策として皆さんが取り組んでいらっしゃることは何でしょうか?
マスクをつける、保湿・加湿を行う、手洗いうがい、規則正しい生活・食事を心がける、十分な睡眠をとるなど心がけているのではないでしょうか。
しかしながらどうしても体調が優れない際はかかってしまうものです。
なんだか喉がイガイガする、鼻水が出る、体がだるい・熱っぽいなどいつの間にかそういった症状に悩まされるのではないでしょうか。
風邪というのは正式には風邪症候群といい、ほとんどの場合ウイルス等が呼吸器より感染し症状が発現します。
ここでいう症状が咳や鼻水、発熱等になりますが、
咳や鼻水、発熱等はこういった侵入したウイルスに対しての一種の防御反応なのです。
とはいってもそういった防御反応はつらいものです。お子様、ご高齢の方や症状が長く続く方は早めの受診をお勧めします。
さて医療機関に受診される際に、皆さんに知っておいて頂きたい事があります。
それは医師もしくは薬剤師にしっかりとご自身の事を相談して頂きたいということです。
現在治療にてお薬を服用されている方や今までに体に合わなかったお薬がある方、緑内障などの疾患を治療されている方など場合によっては、今回処方薬が使用できない場合があります。
そういったことを回避するために医師もしくは薬剤師にご相談ください。
お薬手帳をお持ちの方は受診時・来局時に持参していただければと思います。
まだまだ寒く、乾燥する季節が続きますが皆さん体調に気をつけてくださいね。
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: 日記
2020年 11月 1日 日曜日
本日はインフルエンザについてお話したいと思います。
インフルエンザは例年12月から3月が流行シーズンです。
もうすぐ流行シーズンです!!!!
インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することによって起こります。
インフルエンザウイルスにはA型・B型・C型の3つがあり、季節性インフルエンザといわれているのはA型とB型です。
インフルエンザA型またはB型にかかると普通の風邪よりも急激に発症し、症状が重いのが特徴です。感染すると、1~5日の潜伏期間の後、38℃以上の高熱や筋肉痛などの全身症状が現れ、健康な人であれば3~7日間症状が続いた後治癒に向かいます。
もしインフルエンザと診断された場合、抗ウイルス薬で治療を行います。
また、対症療法として抗ヒスタミン剤や解熱鎮痛剤が処方されることもあります。
抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑えてくれるお薬なので、増殖しないよう発症後早めに服用を開始することが重要になります。
インフルエンザと疑われる場合はすぐに病院へ行きましょう!
ちなみにインフルエンザC型は鼻かぜ程度の軽い症状ですむことが多く、ほとんどの子供は幼少期に一度は感染するとされ、一度感染したらその後再び感染することはごく稀です。
インフルエンザにかかると家族にうつす可能性や、仕事も休まないといけません。
しっかりと予防してインフルエンザにかからないようにしましょう(^^)
インフルエンザにかからないようにするには?
インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と発症した場合の重症化防止に有効と報告されており、効果が出現するまでに2週間程度を要するので、毎年12月中旬までにはワクチン接種を終えることが望ましいとされています。
インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴による飛沫感染です。飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少します!
以上のことなどに気をつけましょう
Posted by pharmacist008.
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2020年 10月 15日 木曜日
調剤薬局でお薬をもらう際、市販薬、健康食品、サプリメント、食品など定期的に服用しているものを聞かれると思いますが、きちんとお伝えしていますか?
医療用医薬品には市販薬、健康食品、サプリメント、食品と相互作用のあるものが多々あり、それらを同時に服用すると薬の効果を弱めたり、強めたりします。
私が過去に経験した事例に
ワルファリンカリウム(抗凝固剤)を服用中の患者様の薬の効き目が悪く、患者様へ聞き取りを行ったところ、自身の健康のためにと毎朝パセリ、抹茶粉末、数種類の野菜をミキサーにかけ自家製のドリンクを作って飲んでいることがわかりました。
パセリ、抹茶粉末にはビタミンKが多く含まれており、ビタミンKはワルファリンカリウムの効果を減弱させることがあることから自家製ドリンクが薬の効き目を悪くしている可能性が考えられました。
ワルファリンカリウムは一般的に納豆、青汁、クロレラの摂取は避け、緑黄色野菜や海藻類は大量に摂取しなければそこまで影響することないと言われています。
この件は医師に連絡し、解決しましたが、患者様が自身のためと思って服用されているものが治療や身体に大きく影響する可能性があります。
新しい薬が処方された時や新たに健康食品やサプリメントを服用しようとしている方は医師や薬剤師に併用についてご相談下さい。
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: 日記
2020年 10月 1日 木曜日
季節や環境が変わり、体調を崩しがちな時期です。
疲れや風邪で身体がだるい、そんな時のもう一踏ん張りに栄養剤を選んでいませんか?
ドラッグストアやコンビニで手軽に買えるこの栄養剤、選び方によっては健康を損なう可能性もあることをご存知でしょうか。
その例や理由について、以下でご紹介いたします。
①病気を助長してしまう
・糖尿病
→栄養剤のカロリーのほとんどが糖分。
血糖値を上昇させてしまう一因となりえます。
・各種検査
→ビタミンCにより尿検査やがんの検査に影響が出る可能性もまれにあります。
本来見つかるはずの病気の発見を隠してしまうなど、正しい結果が得られなくなることも。
検査を控えている場合は摂らない方が良いケースがあります。
②薬の効果を邪魔してしまう
・抗生剤、骨粗しょう症のお薬
→カルシウムやマグネシウムが含まれている場合、薬の作用が減弱するケースがあります。
・パーキンソン症治療薬
→ビタミンBが薬の作用を減弱させてしまうものもあります。
・心臓のお薬
→カンゾウやカルシウム、エゾウコギが含まれている場合、お薬の副作用や中毒が出やすくなる場合があります。
③疲れた身体に無理をさせてしまう
風邪で辛い時、栄養ドリンクを飲むと少し身体が楽になります。
それは回復したためではなく一時的に身体に無理させている場合も。
カフェインの入っていないなど、成分について注意しましょう。
自分に合ったドリンク剤選び、ぜひ薬剤師等にご相談してみてください。
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: 日記
2020年 9月 15日 火曜日
【お口の健康も、実は大事】
毎年、学校や職場、自治体から健康診断のお知らせを受け取り、受診する方は多いと思います。
一方で皆さんは、定期的に歯の健康診断も受けていますか?
歯科検診受診率は、一般に身体の検診受診率に比べ低いと報告されているそうです。
今回はそれに関連し、「歯と身体の健康の関係」についてお話しします。
というのも、近年、一見別々に見える「身体の健康」と「歯の健康」が、実は従来考えられていた以上に密接なつながりを持っていた、という報告が相次いでいるからです。
くすりの話ではないのですが、ちょっと目先を変えてお付き合いいただけると幸いです。
【お口の健康と病気】
たとえば最近までに、様々な研究から、以下のような病気が、歯の健康と関連があるようだということがわかってきました。
①冠状動脈性心疾患
心臓に血液を供給する、心臓の周りの血管を「冠状動脈」といいます。歯周病の患者さんは、この血管が詰まるなどする病気=「冠状動脈性心疾患」を発症するリスクが、健常者と比べ、1.2倍程度高まると言われています。原因は、血流にのって冠状動脈にやってくる歯周病原性細菌と考えられています。
②糖尿病
血糖値が高い状態が続き、全身に悪影響がある「糖尿病」。一般に糖尿病患者さんは感染症にかかりやすく、実際、多くの患者さんに重度の歯周炎も見られるとのことです。歯周病の炎症の場で産生される炎症性の物質(サイトカイン)が、血糖値を低下させるために重要な「インスリン」の効きを悪くしてしまいます。その結果、患者さんは血糖のコントロールが一層難しくなってしまう、という悪循環に陥るのです。このことから、歯周病のある糖尿病患者さんは、歯周病治療を行ってお口の炎症を抑えることにより、血糖コントロールを改善できる可能性があるそうです。
③誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
唾液中の細菌などが気管から誤って肺に入りこみ、感染症をおこすのが「誤嚥性肺炎」。特に、飲み込む力や咳反射が低下した、ご高齢の方に多く見られます。この病気の患者さんを調べると、多くの方から歯周病原性細菌が見つかっています。高齢者に口腔ケアを行い、お口の衛生を保って歯周病原性細菌を減らすと肺炎の発症率が下がることが報告されています。
④骨粗しょう症
骨量が減少して、もろく折れやすい骨になってしまう「骨粗しょう症」。ご高齢の女性に多く見られる病気として多くの方が治療されています。歯周病になった歯肉で生じる炎症性物質(サイトカイン)の中に、歯の喪失や骨密度の減少に関係するものがあるのではないか、という研究報告があり、詳しい解明が待たれています。また、骨粗しょう症の人が歯周病にかかると、骨の病状が進行しやすくなる可能性が知られています。
⑤早産・低体重児出産
骨粗しょう症がご高齢の女性に多いのですが、若い女性も油断できません。若い女性が注意すべきなのが「早産・低体重児出産」。最近では、歯周病にかかった妊婦さんに低体重児出産が起きるリスクは、健常者のおよそ4.3倍と言われているそうです。妊娠中はホルモンの変化などによって歯茎の炎症が起こりやすくなり、歯周病になる人も少なくないといわれています。歯茎の炎症部位で生じた歯周病原性細菌や炎症物質(サイトカイン)が、血流に乗って子宮に到着すると、子宮筋の収縮を引き起こして早産や低体重児出産になる可能性があるとのことです。
このように、一見それほど関係なさそうな、お口の健康と体の健康が、実は回りまわって結びついていることが明らかになってきています。
では、具体的にはどのようにお口の健康を守っていくのが良いでしょうか。
口腔内の健康を守る活動は、近年、歯科医師さん・歯科衛生士さんたちの努力で、充実してきています。特にインターネット環境がある場合は、容易に専門家の情報にアクセスできます。
様々な活動があるのですが、今回は、日本人のながーい生涯を見据えた口腔ケア運動を一つご紹介します。
【8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動とは?】
この運動は、1989年に厚生省(当時)と日本歯科医師会が提唱して開始された、歯の健康を生涯守っていくことを啓蒙する運動が発端となったそうです。
厚生労働省の生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット 歯・口腔の健康」によると、8020運動とは、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。このサイトでは、以下このように続きます。
「8020」のうち、「80」は男女を合わせた平均寿命のことで「生涯」を意味します。
一方「20」は「自分の歯で食べられる」ために必要な歯の数を意味します。今までに行われた歯の本数と食品を噛む(咀嚼)能力に関する調査によれば、だいたい20本以上の歯が残っていれば、硬い食品でもほぼ満足に噛めることが科学的に明らかになっています。
8020運動とは. e-ヘルスネット. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-01-003.html . 厚生労働省.2020
なお、すでに20本を下回っている人も、がっかりするにはまだ早いのです。自分の歯を20本残したほうが良い場合もあれば、そうでない場合もあるとのこと。義歯でもきちんと噛めている人は健康状態が高いという調査結果もあるので、気になる方は歯科の専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、大人の歯の総数は、親知らずを含めて32本、含まなければ28本です。
最後に、参考までに、あなたの年齢・性別・歯みがき状況などを選べば歯みがきの注意点を教えてくれるサイトをご紹介します。
日本歯科医師会ホームページ
「正しい歯みがきができていますか?あなたにぴったりな歯の磨き方を探してみよう!」 http://www.jda.or.jp/hamigaki/index.html
お口の衛生は健康への第一歩!ということで、皆さんも、ご自分にあった歯みがき習慣を探してみてはいかがでしょうか。
Posted by pharmacist008.
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2020年 9月 1日 火曜日
皆様こんにちは。
突然ですが、皆様が普段何気に飲んでいるお薬って何をもとに生まれるかご存知でしょうか?
実は意外なところから、新しい薬が誕生することがあるのです!
今回私がお話するのは糖尿病の薬の意外な由来についてです。
糖尿病の薬はここ数年でめまぐるしい変化を遂げております。
現在多くの患者様を救っている多くの糖尿病薬は、私が数年前使っていた教科書には全く載っていませんでした。
ここ数年での糖尿病薬の新薬の登場は画期的であると感じます。
今回興味深いものを二つご紹介したいと思います。
まず一つ目に、最近主流であるインクレチン関連薬と呼ばれる薬です。
そもそもインクレチンって何でしょうか??
インクレチン(incretin)とは、インスリン(insulin)の分泌を促進する消化管 (intestine)のホルモン、INtestine seCRETion Insulin ということで名前がつけられました。
このホルモンは、食事摂取により、消化管から分泌され、膵臓のβ細胞のインスリン分泌を促進する作用を持っています。
この作用を利用したインクレチン関連薬が次々と開発されました。
インクレチン関連薬にも色々ございますが、ではどうやって薬の開発へとつながったのでしょうか?
面白いのが、エキセナチドという薬です。
この成分、なんと、もともとはアメリカ毒トカゲの唾液の分泌物から発見されました!
これが血糖降下作用を持つということが明らかとなり、これを人工合成することにより薬が開発されたのです。
毒トカゲの唾液から糖尿病の薬が生まれるだなんて誰が想像したでしょうか?
薬って何から生まれるか面白いですよね。
二つ目にご紹介したいのが今最も話題のSGLT2阻害薬という薬です。
そもそもSGLTとは、Sodium Glucose co-Transporter (ナトリウム・グルコース共輸送体) の略です。
腎臓の尿細管に存在するSGLT2を阻害することで、グルコースが再吸収されるのを防ぎ、血中のグルコース濃度を下げるという薬です。
ではどのようにしてこの薬は生まれたのでしょうか。
さかのぼりますと、はるか昔1835年、りんごの木の根(樹脂)からフロリジンという成分が発見されました。このフロリジンですが、後々、糖尿病動物において尿糖を誘発し、血糖を下げるということが報告されました。
ただこのフロリジンは、腎臓に存在するSGLT2だけでなく、小腸やその他全身に存在するSGLT1も阻害するため、薬としては実用化されませんでした。
ところがここ数年で、腎臓に選択的に存在するSGLT2のみを阻害すればいいのではないかと開発されたのが、選択的SGLT2阻害薬です。
これまでの糖尿病治療薬は膵臓に作用し、最終的にはインスリンを出すことで血糖コントロールを改善するものでした。SGLT2阻害薬の特徴は、腎臓に作用する薬であるということです。従来の糖尿病薬と異なり、膵β細胞に負担をかけない画期的な薬と言えます。
このように、最近めまぐるしく変化をとげる糖尿病治療薬の主な二つの薬が、動物や植物の意外なところからたまたま見つかり、それが新薬開発につながったというのは、非常に面白いことですよね。
今後も、どんなところから新しい薬が生まれるかわかりませんが、糖尿病薬のみならず画期的な新薬の開発に期待したいと思います!
Posted by pharmacist008.
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2020年 8月 15日 土曜日
皆さんは漢方薬を飲んだことがありますか?
「風邪の時はいつも葛根湯」という方から、「漢方は苦いから飲まない!」という方まで、漢方薬は好みが分かれるお薬かもしれません。私は何かと漢方薬に頼ることも多く、たくさんの人に漢方薬について知って欲しいと思います。
そこで、本日は、漢方薬と生薬についてのお話をしようと思います。
「漢方薬と生薬はどう違うの?」と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。
「漢方」とは、中国から渡った中医学をもとに、独自に発展を遂げた日本式東洋医学のことです。漢方薬は「生薬」と呼ばれる、自然界に存在する植物、動物、鉱物などの薬効となる部分が、複数組み合わされ構成されています。例えば、代表的な漢方薬である葛根湯は、「葛根(カッコン)」「大棗(タイソウ)」「麻黄(マオウ)」「甘草(カンゾウ)」など、複数の生薬をブレンドしたお薬です。
漢方薬は苦手、という方でも、生薬を身近に感じられるものとして、薬膳があります。
薬膳とは、季節や食べる人の体調に合わせ、食材や生薬を組み合わせた料理のことで、中国の清朝時代には皇帝のための宮廷料理だったという説もあります。
例えば、普段の料理によく使われる「生姜」は、体を温める作用や健胃作用のある生薬として様々な漢方薬に用いられています。また、香辛料としてよく知られる「シナモン」も、「桂皮」という生薬として様々な漢方薬に配合されています。
薬膳には「すべての食べ物に薬効がある」「誤った食事は病を生み、正しい食事で病は自ずと癒える」という“薬食同源”という考え方が根底にあります。生薬や薬膳について知ることは、日々の健康を保つことに繋がるかもしれません。
Posted by pharmacist008.
カテゴリー: 日記