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お酒の強い味方のおはなし

2017年 12月 1日 金曜日

年末年始はお酒を飲む機会が増える時期です。

週末、平日関わらず飲み会がセッティングされる季節です。

なんなら朝まで連れてかれるようなケースもあるかも!?しれません。

お酒が好きなひとにとっては、お酒を飲む理由ができるステキな時期でもありますね。

お酒が好きか嫌いか、強いか弱いかはみなさまそれぞれ違いますが、いずれにせよ、二日酔いだけは避けたいものです。

翌日の仕事に響くのも困りものですし、充実した休日を失うのももったいないお話です。

 

そこで今回は二日酔いに効果があるとされる漢方薬をご紹介します。

【五苓散】

5種の生薬を含む漢方薬です。

この五苓散は主に利尿作用によって二日酔いの改善、予防を助けてくれるお薬です。

体内に入ったアルコールはアセトアルデヒドを経由して、最終的には水と二酸化炭素になって体の外へ出ていきます。そもそもなぜ人はお酒で散々楽しんだあとに、苦痛に見舞われるのかといいますと、この代謝の中間物質であるアセトアルデヒドが原因とされています。このアセトアルデヒドが頭の痛みや気持ち悪さを私たちにもたらします。

漢方薬の五苓散は利尿作用によってアセトアルデヒドの代謝された物質を体の外へ出す働きを助けてくれるお薬です。

この五苓散は第二類医薬品として市販もされているお薬です。

ドラッグストアなどで薬剤師、もしくは登録販売者のいる店舗で購入することができるので、比較的手軽に入手することもできます。

そして何より医療用医薬品としての五苓散の説明書、添付文書の効能・効果の欄にも「二日酔い」と記載のあるお薬です。

 

なお漢方薬は食間や食前、おなかの中が空の状態、空腹時の服用が効果的とされております。五苓散の用法用量にも例にもれず、食間か食前に使用するよう書かれております。

なお、市販されている五苓散の効能は以下の通りです。使用に際しては薬剤師や登録販売者とご相談するようにしてください。

体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:

水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹)のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔

注)しぶり腹とは、残便感があり、くり返し腹痛を伴う便意を催すもののことである。

 

もちろん、五苓散の力を借りても、症状を完全に抑えられるわけではありません。

翌日にお酒の影響を持ち越さないためには、くれぐれも飲みすぎないこと。長い時間飲み続けないように気をつけましょう。

また空腹時のアルコールは吸収が早くなるので、食事をとりながら飲むように心がけましょう。

飲みすぎてしまったなと思ったら、十分な睡眠と水分を取り、体をいたわってあげてください。

骨粗しょう症のおはなし

2017年 11月 15日 水曜日

骨粗しょう症とは、骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。

骨粗しょう症と発覚するきっかけは、骨折をしたときや、圧迫骨折(自分の体の重みで背骨が折れること、いつのまにか骨折ともいわれる)で背中が痛くなったときなどです。自分では全く気づかないうちに骨がもろくなり、検査をして初めて骨粗しょう症だとわかる方もたくさんいます。

 

では、どうすれば骨粗しょう症を防げるのでしょう?

残念ながら、骨密度は20代をピークに減少していきます。特に女性は、閉経を境に骨密度が急激に低下します。

だからといって諦めてしまうと、骨密度は急激に下がる一方です。今から生活に気を付けることで、骨密度をキープできる可能性があります。そこで、日々の生活で心がけることを挙げます。

 

①きちんと食事を摂る

バランスよく食べましょう。特にカルシウム、ビタミンD、ビタミンKは意識してとりましょう。

・カルシウム(骨を構成する成分です)

・ビタミンD(カルシウムの吸収を助ける作用があります)

・ビタミンK(カルシウムの骨への沈着を促します)

 

②日光に当たる

ビタミンDは日光を浴びることによもつくられます。

冬は30分~1時間、夏は30分木陰で過ごす程度でも効果が期待できます。

 

③適度な運動をする

骨に負荷がかかることで、骨を作るための細胞が活性化します。

日光に当たりながら運動すると一石二鳥です。

 

 

④定期的に検査を受ける

女性は40歳を過ぎたら、定期的に検査を受けましょう。

骨密度は気づかないうちに減っていくことが多いので、早期発見が重要です。

 

今は薬の開発が進み、様々な種類の薬が出ています。

月に1回だけ飲む薬や、自己注射の薬など、治療の選択肢も増えています。

 

これらのことを少しでも生活に取り入れて、未来の自分のためにいい骨をキープしましょう!

目薬のおはなし

2017年 11月 1日 水曜日

皆さんは目薬が処方された時

①差すのが苦手だな

②1本で何日分なの?

③保管は冷蔵庫じゃなきゃだめかな?

と様々な疑問を持ったことはありませんか。

うまく使えないと、治りが悪くなったり、症状を悪化させてしまうことにも繋がりかねません。

本日は『目薬』について紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

①上手なさし方について

下瞼を引いてそこに目薬を差す方法や頬にげんこつを作って手を固定して差す方法があります。小さなお子さんであれば、頭を親御さんの膝や腿で固定して差したり、寝ている間に下瞼を引いて点眼したりする方法もあります。

また、その他の方法として、点眼容器を器具に挟んで点眼しやすくした補助器具も発売されています。

 

②1本が何日分なのか

1滴=約0.03mL〜0.05mL(30μL〜50μL)と言われています。

大体の点眼は5mL/本のものが多いので、これで計算してみると・・・

5mL/本÷0.05mL/滴=100滴/本

使用滴数にもよりますが、両目に1日2回、1滴ずつ入れたとすると・・・

100滴/本÷4滴/日=25日/本

1本で約1カ月使えます。

尚、一度封を開けたものに関しては、汚染や劣化の観点から使用期限は1カ月以内を目途にすると良いです。容器に書いてある使用期限は開封せず適切に保管した場合のものなので気を付けましょう。なかには、そもそも1週間や10日しか期限のない点眼もあるので注意が必要です。

 

③保管方法について

保管は冷蔵庫のドアポケットで!と言われたことがある方も居るのではないでしょうか。

雑菌の繁殖を防ぎ清潔に保つためにそう言われることもあります。

一般的には室温保存(1〜30℃)のものは冷所保存(1〜15℃)ができます。

また、冷蔵庫での保管が必要なもの、逆に冷蔵庫で保管すると結晶ができてしまうものもあります。

特別注意が必要なものに関しては投薬の際に指導があるので守りましょう。

夏場の車の中、寒い地域で屋内でも氷点下になってしまうことがあるなど、極端な温度変化はお薬の性質が変わってしまう恐れがあるので、注意しましょう。

 

飲み薬と違って外用剤は自由に使えると思っている方も少なくないはずです。

しかしながら、どんなお薬にも、決まった用法・用量があります。

医師や薬剤師の指示を守って使用することが重要です。

また、使用に際し不安や疑問があるときは気軽に相談してみましょう。

心筋梗塞のおはなし

2017年 10月 15日 日曜日

10月に入り寒さがこたえる季節になってきました。これから冬本番に入っていくにあたり気をつけていただきたい病気として、心筋梗塞についてお話しさせていただきます。

心筋梗塞とは、心臓に栄養と酸素を補給している冠動脈が急に詰まり、血流がその先に流れずに心臓の一部の筋肉が死んでしまう病気で、急死することもあります。症状としては30分以上続く胸痛です。狭心症の場合、胸痛は5~15分くらいで、この持続時間が心筋梗塞か狭心症かを見分ける重要な目安になります。

心臓の筋肉には再生能力がないため、心筋梗塞の第一の治療は、詰まった冠動脈を再び開通させて心筋の壊死を最小限にとどめます。再開通は早ければ早いほどよく、治療のゴールデンタイムは6時間といわれています。それを過ぎても12時間以内であれば、再開通することで効果があります。最新の治療方法としては、血栓溶解薬+風船療法+ステントがあります。

 

詰まった血栓をアルテプラーゼなどの血栓溶解薬で溶かし、血管内にカテーテルを入れてバルーンでふくらませる方法です。また血管の再閉塞を防ぐためにアスピリンなどの抗血小板薬を約1ヶ月間服用します。こうした治療により、再閉塞率は下がり、治療成績は上がっています。

しかし、なによりも予防が大切です。気温の低い冬では、体温を維持しようと血管が収縮するため血圧が上がり、心筋梗塞の発生率が上がると言われています。

気温差をなるべくなくすこと、血圧が上がるのを防ぐこと、血行を良くすることにしっかり気をつけて、心筋梗塞のリスクを減らしましょう。また、高齢、喫煙、糖尿病、肥満などはリスクとなりますので、普段の生活習慣に気を付けることも大切です。

ビタミンEのおはなし

2017年 10月 1日 日曜日

本日はビタミンEについてのおはなしをしたいと思います。

ビタミンEは、ビタミンA・ビタミンD・ビタミンKと合わせて、脂溶性ビタミンに分類されます。脂溶性ビタミンとは、あぶらに溶けるビタミン、という意味です。ちなみに、ビタミンBやビタミンCは水に溶ける水溶性ビタミンに分類されています。

ビタミンEには強い抗酸化作用があり、細胞膜や血中脂質が活性酸素により酸化されるのを防ぐ働きがあります。細胞の酸化とは、ざっくり言い換えると、細胞の老化です。

 

ビタミンEの薬理作用は様々ありますが、代表的なものには以下のものがあります。

 

・コレステロール値の改善:ビタミンEにはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値を減少させ、HDLコレステロール(善玉コレステロール)値を増加させる働きがあります。

・血流の改善:ビタミンEには毛細血管の血行をよくする働きがあります。肩こりや冷えなどにも効果が期待できます。

・肌への効果:活性酸素の除去と毛細血管の血行を促進することにより、肌荒れを予防してくれたり傷ついた肌を回復させるにも有効です。

 

ビタミンEを多く含む食品には以下のようなものがあります。

フライアーモンド(29.4mg)、アボカド(3.3mg)、マーガリン(15.1mg

(いずれも100gあたりの含有量です)

 

ビタミンE1日目標摂取量は7mg9mgですが、健康効果を目的とするなら、1100mg300mg程度が必要と言われています。食品からの摂取にあわせて、サプリメントなどでの補助摂取がいいかもしれません。ちなみに1日上限量は、女性で700mg、男性では800mg程度であり、極端な過剰摂取はよくありません。

また、ビタミンEはビタミンCとあわせて摂取するのもいいと言われています。ビタミンEの抗酸化作用を、ビタミンCの還元作用がサポートしてくれるのです。

 

女性にうれしい美肌効果から、体の内側の健康まで助けてくれるビタミンE

ビタミンEの摂取とともに、この機会に、いつもよりほんの少し、食生活のバランスや運動など、健康にも気を遣ってみるのはいかがでしょうか。

 

医療費のおはなし

2017年 9月 15日 金曜日

今年の8月、高額療養費制度の改正がありました。

このブログをご覧の皆さまも、ニュースなどで耳にされたことがあるのではないでしょうか。今回はこの話に因んで、日本の医療費の話をしようと思います。

日本の国民医療費は年々増え続け、2013年にはついに年間の医療費の総額が40兆円を突破しました。最新のデータでは、2014年の人口一人当たりの医療費は約32万円です。その中でも65歳以上の医療費は全体の58.6%を占め、1人あたりの医療費は年間約72万円にものぼります。またこの数字は70歳、75歳と年齢が上がるにつれ上昇しており、年齢が上がれば上がるほど医療費が高いことが分かります。65歳未満の医療費は一人当たり約18万円ですので、現在、高齢者の医療費を抑えることが一つの課題になっています。

 

そこで出てきたのが、今回の改正です。

高額療養費制度についてはご存知でしょうか。「ひと月にかかった医療費がある一定の額を超えた場合、その超えた金額を支給する制度」です。

普段病院に行くことがない方からすると縁遠い話かもしれませんが、急な手術や入院などでひと月の医療費が高額になってしまった際には、有難い制度です。

 

例えば、年収400万円、30歳のAさんがいるとします。Aさんが医療費全体(入院時の食費、差額ベッド代別)として100万円/月の治療を受けると、窓口で支払う金額は通常は3割の30万円ですが、高額療養費制度を利用すると87,430円に抑えられます。

 

以下に、制度のポイントをまとめました。

  1. 支給額の計算は70歳以上かどうかや、所得水準により異なる。
  2. 直近の12カ月間に、すでに3回以上高額療養費の支給を受けている場合は、その月の負担上限額がさらに引き下がることがある。
  3. 加入している公的医療保険(健康保険組合など)に、高額療養費の支給申請書を提出または郵送することで支給が受けられる。
  4. 基本的に差額は後払い。高額療養費を申請すると、窓口負担と限度額の差額が加入している公的医療保険から支給されるが、受診した月から少なくとも3カ月程度かかる。
  5. しかし事前に「限度額適用認定証」の交付を受けていると、窓口での支払いが限度額までに抑えられる。(認定証は医療機関ごとに必要)
  6. 2年前までなら遡って申請できる。

 

今年の8月の改正では、70歳以上の方の支給額の計算方法が改正され、ある程度の収入がある方の自己負担額が引き上げられました。また来年8月には、70歳以上の年収区分を細分化し、さらに自己負担額を引き上げる予定となっています。

 

高齢化社会により、今後ますます国民医療費が上がると予想されます。それに伴い、今後も少しずつ国民の自己負担額を増やす流れとなりそうです。

財源には限りがあるので、自己負担額が増えるのはある程度仕方のないこととも言えますが、まずはなるべく医療費を使わない様、国民一人一人が健康への意識を高め、健康寿命を延ばしていくことが医療費抑制の一番の薬かもしれません。

 

参考

財務省HP https://www.mof.go.jp/budget/

厚生労働省国民医療費HP http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/37-21.html

厚生労働省高額療養費制度HP http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html

 

残薬のおはなし

2017年 9月 1日 金曜日

“残薬”というのは医師から処方された薬を飲み残したり飲み忘れたりして余った薬のことです。

実はこの残薬、治療が狙い通りに進まないリスクだけでなく、医療費のムダにもつながるため、医療財政にも影響し、社会的にも問題になっています。

しかしながら、飲み忘れてしまったり、急な外出でお薬が手元になかったりと、様々な理由でどうしても残薬が発生してしまう事情があると思います。また、ポリファーマシーといった、多剤併用・多剤処方により、飲み方が複雑になり、決まり通りに服用するのが難しいといった状況も予想できます。

(ポリファーマシーは、臨床的に必要以上のお薬が投与されている、あるいは不必要なお薬が処方されている状態で、併用するお薬が何剤以上でポリファーマシーであるという明確な定義はありません)

 

では、たまってしまったお薬はどうしたらよいでしょうか?

そんなときは、かかりつけの薬剤師さんに相談してみるのもひとつの手段です!

医師と連携し、処方日数の調整を行ってくれることもあるかと思います。

また、病院で診察してもらう際に、医師に残薬があることを伝え、その段階で先生に処方日数について相談していただくことでも調整可能です。また、お薬手帳を活用することで、医師や薬剤師に薬の情報を正確に伝えることができます。

お薬は無料でもらえるものではありません。保険診療であっても、自己負担額のほかに、国や地方の「税金」や国民保険組合・健康保険組合等の「保険料」でまかなわれています。医療費が年々増え続けていけば、少子高齢化が進む日本で、国民健康保険制度を維持していくことは困難になっていくと予想されます。

医療従事者・患者様おひとりおひとりが意識してくことで、この残薬の状況が改善していくことを望みます。

なお、医療現場でもポリファーマシー対策へのさまざまな取り組みや議論・検討がなされていることと思いますので、患者様おひとりおひとりの生活の質が向上するよう、より一層実践されていくことを期待しています。

金属アレルギーのおはなし

2017年 8月 15日 火曜日

『アレルギー』と言ってもその種類は様々で、代表的なものとしては花粉症、食物アレルギー、薬物アレルギーなどがあります。

また、その他にもたくさんのアレルギーがありますが、今日は『金属アレルギー』についておはなしをしたいと思います。

 

『金属アレルギー』とは金属に対するアレルギー反応によって起こる「アレルギー性接触皮膚炎」です。

アクセサリーを付けていた部分にブツブツやかゆみが出たという経験はないでしょうか。

これが『金属アレルギー』と言われるものです。

アクセサリーや時計といった金属製品を身につけているうちに、汗で金属が少しずつ溶け出し、溶け出した金属が体内に入り込み、体内に入った金属が免疫反応によって『異物』と判別され、ブツブツやかゆみなどの症状が起こります。

金属アレルギーの症状は金属が直接皮膚に触れることで皮膚症状が起こる『金属接触アレルギー』だけではなく、直接皮膚に触れている部分から離れた場所または全身に症状が表れる『全身型金属アレルギー』もあり、どちらの症状がでるかは人によって異なります。

また、アレルギー発症までの期間も人によって異なり、原因となる金属を身に付けてから数日で発症する人もいれば、数年経ってから発症する人もいます。

 

症状が軽い場合、原因となったアクセサリーなどに触れないようにすれば数日で治まりますが、ブツブツやかゆみがある症状がひどい場合には早めに皮膚科を受診し適切な治療を受けましょう。

治療は症状に応じて、非ステロイド性抗炎症外用剤やステロイド外用剤などが用いられます。かゆみがひどいときには内服の抗ヒスタミン剤を併用したりもします。

 

金属アレルギーは金属製品を身に付ける人であれば誰にでも起こりうるアレルギーと言え、また、どの金属も原因になる可能性があるので、「この金属は絶対大丈夫!」ということはできません。

そこで、以下のような予防方法で日常から注意をしましょう。

・着用する金属製品はアレルギーの起きにくい金属(チタン、銀、プラチナ、金、亜鉛など)を選び、アレルギーの起きやすい金属(水銀、ニッケル、コバルト、スズ、パラジウムなど)が含まれているものは避ける。

・汗を多くかく時(春夏などの時期やスポーツをするとき)は、金属製品をはずしできるだけ金属に触れないようにする。

 

ちなみに、歯の治療で使用した詰め物が原因で金属アレルギーが発症するということもあります。これまでに歯の治療を行い詰め物をしているという方は、歯科金属が溶け出さないようにするために、口内を清潔に保ち予防を心がけましょう。

ゆっくり効く薬のおはなし

2017年 8月 1日 火曜日

徐放錠(徐放性製剤)という言葉を皆さんはご存知ですか?

今回は小さな錠剤の中に、ビックリするような工夫をしている薬の話です。

 

その前に、まずは口から飲み込んだ薬(今回は錠剤とします)が身体の中でどうやって効き目を発揮するかについて説明したいと思います。

一般的な錠剤は主薬(有効成分)と添加物を混ぜた後、粉末状の材料に圧力をかけて形成し、皆さんよくご存知の錠剤として生まれ変わります。

口から飲み込まれた錠剤は、例外もありますが胃で崩壊(水分が錠剤に浸透することで形が崩れます)し、溶け出した有効成分が小腸から吸収されて肝臓まで到達します。

そこから体内の血流にのって、身体の各組織(患部)に辿り着いたのちに期待された効果を発揮します。

それに対して徐放錠は、溶け出す有効成分の量をコントロールすることで血流にのっている薬の量(血中濃度)をより長く一定に保つことができます。

これは何でもないことのように思えますが―――

・治療に必要な血中濃度を維持できる時間が長い

→薬の服用回数を減らせる

・血中濃度を一定に保ちやすい

→濃度が上がりすぎることによる副作用のリスク、飲み忘れなどで濃度が下がりすぎた場合の効果低下のリスクの軽減

といったメリットが期待できます。

 

ちなみにこの徐放錠、内部の構造は錠剤の種類によって様々です。

・ゆっくり溶け出す錠剤を早く溶ける錠剤で覆う(ロンタブ型)

・それぞれ溶けるスピードが異なる有効成分の顆粒を、複数一緒に固めて錠剤にする(スパスタブ型)

・特殊な材料の中に有効成分を散りばめ、ゆっくり溶け出すようにする(ワックスマトリックス型)

…などなど

上で紹介した以外の内部構造を持つ徐放錠もたくさん開発され、医療現場で使用されています。

 

徐放錠の素材によっては体内で消化されず、便と一緒に排泄されてしまうタイプもあります。

これはゴーストタブレットと呼ばれる徐放錠の抜け殻のようなものです。

決して副作用やご自身の身体の異常ではないですし、激しい下痢などがなければ有効成分もきちんと体内に吸収されているので安心してください。

逆に「薬がそのまま体の外に出てきている!」と不安になって徐放錠を噛み砕いたり、潰して服用したりすると一気に有効成分が身体に吸収されてしまい大変危険です。

 

ご自身の服用されている薬が徐放錠なのか、そうでないのか気になったら、かかりつけの医師か薬剤師に質問してみましょう。

指先ほどの大きさの錠剤にも、服用する人のことを考えた工夫がつめこまれているのですね!

 

参考

日本臨床薬理学会 薬の質問箱:https://www.jscpt.jp/ippan/kusuri/index.html

日本薬剤師会 調剤指針

日焼けのおはなし

2017年 7月 15日 土曜日

7月に入り、暑い日が続いていますが、日焼けが気になる季節だと思います。

そこで、今日は「日焼け」についてのおはなしをしたいと思います。

紫外線は、1年のうちでは6月から8月、1日のうちでは正午頃にもっとも強くなります。強い紫外線に長時間さらされると、皮膚が赤くなってヒリヒリ痛むことがあります。いわゆる日焼けという状態ですが、これは日光皮膚炎(紫外線皮膚炎)という炎症です。

主な症状としては、紫外線にあたった部分が赤くなり、ヒリヒリします。

ひどいときには皮膚のむくみや水ぶくれが現れることもあります。

症状には個人差がありますが、このような炎症症状は、強い紫外線に当たってから6~24時間後にもっとも強くなります。

 

日光皮膚炎になった場合には、まずは冷やすことが大切です。

熱っぽくヒリヒリしている部分に、冷たい濡れタオルを当てるなどしましょう。

ビニール袋に氷と水を入れ、タオルでくるんだものを使うのも良いです。この場合は必ずタオルでくるみ、皮膚に氷を直接当てないように注意が必要となります。

長時間強い紫外線に当たった場合は、皮膚の症状だけでなく、熱射病を起こしたり、発熱したり、脱水になってしまうこともあります。皮膚の炎症による全身の脱水を防ぐためにも、こまめな水分摂取も大切です。

皮膚炎がひどい場合は早めに皮膚科を受診しましょう。

治療薬としては、炎症の程度に応じて、非ステロイド性抗炎症外用剤やステロイド外用剤などが用いられます。

 

炎症が治まった後にも、化粧水で皮膚に十分な水分補給をし、乳液やクリームなどで肌の保湿をすることも大切です。

また、帽子や服装の工夫で肌に直接日光をあてないようにしたり、日傘や日焼け止めも適切につかい、あらかじめ予防をすることもこころがけましょう。