薬の服用時間のおはなし

2016年 5月 1日 日曜日

pr07-01私が病院に勤務していた頃、患者さんが自己調節にて薬を服用しているとお話しされることがありました。例えば痛み止めなど症状によって調節可能な薬剤はあります。しかしながら決められた服用方法のある薬剤もあり薬を効果的に使うためには大切なことです。そこでお薬の服用時間について紹介したいと思います。

 

食後

食事が終ってから30分くらい後に飲みます。ほとんどの薬はこの時間に飲むようになっています。胃の中に食べ物があるうちに飲めば、食べ物と混ざり合って胃に対する刺激が弱められ、胃腸障害を防ぐことが期待できるからです。30分と言っても大体の目安ですから、きっちりと時間をはかる必要はありません。

 

食前

食事をとる30分くらい前に飲むことをいいます。この場合も30分というのは大体の目安です。例えば、食後に飲むと食べ物や胃液によって効果が下がってしまう薬。食事の前に胃の運動を活発にして食欲を起こさせる食欲増進薬などが挙げられます。

 

就寝前

寝る30分くらい前に飲みます。例えば睡眠薬、下剤(目覚めたときにお通じが期待できます)など。

 

食後2時間

食事が終わってからおよそ2時間後、つまり胃の中が空っぽになっているときに飲むことをいいます。「食間」ということもありますが、この場合「食事中」と誤解しないよう気を付けて下さい。食べ物と結びついて吸収されにくくなる薬もあります。

 

頓服薬

頓服薬とは「11回」あるいは「13回」のように定期的に服用する薬ではなく、例えば「痛い時」など、必要な時だけ服用する薬のことです。服用指示には次のようなものがあります。1日何回まで飲んでよいかは医師に確認する必要があります。

 疼痛時・発熱時…消炎・鎮痛及び解熱作用のある内服薬、座薬など

不眠時…睡眠剤など

発作時…狭心症の発作用薬(舌下錠)、喘息の発作止めなど

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下記指示は、この服用方法でなければその薬の目的とする作用が十分に発揮されないものに限られます。

食事中

食事の最中に飲みます。

 

食直前・食直後

食事の前あるいは後に、すぐに服用します。大体の目安は10分くらい前後に飲みます。

 

時間指示

例えば「6時間ごと」「8時間ごと」のように時間で指示のあるものは食事に関係なく一定の時間ごとに飲みます。

 

服用方法はこのように効果への期待や飲み忘れがないように配慮して決められています。

薬の服用に対してわからないことがあれば気兼ねなく医師、薬剤師へ相談しましょう。

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