インフルエンザのおはなし

2020年 11月 1日 日曜日

本日はインフルエンザについてお話したいと思います。

インフルエンザは例年12月から3月が流行シーズンです。

もうすぐ流行シーズンです!!!!

 

 

 

 

 

 

インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することによって起こります。

インフルエンザウイルスにはA型・B型・C型の3つがあり、季節性インフルエンザといわれているのはA型とB型です。

インフルエンザA型またはB型にかかると普通の風邪よりも急激に発症し、症状が重いのが特徴です。感染すると、1~5日の潜伏期間の後、38℃以上の高熱や筋肉痛などの全身症状が現れ、健康な人であれば3~7日間症状が続いた後治癒に向かいます。

もしインフルエンザと診断された場合、抗ウイルス薬で治療を行います。

また、対症療法として抗ヒスタミン剤や解熱鎮痛剤が処方されることもあります。

抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑えてくれるお薬なので、増殖しないよう発症後早めに服用を開始することが重要になります。

インフルエンザと疑われる場合はすぐに病院へ行きましょう!

ちなみにインフルエンザC型は鼻かぜ程度の軽い症状ですむことが多く、ほとんどの子供は幼少期に一度は感染するとされ、一度感染したらその後再び感染することはごく稀です。

インフルエンザにかかると家族にうつす可能性や、仕事も休まないといけません。

しっかりと予防してインフルエンザにかからないようにしましょう(^^)

インフルエンザにかからないようにするには?

  • 流行前のワクチン接種

インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と発症した場合の重症化防止に有効と報告されており、効果が出現するまでに2週間程度を要するので、毎年12月中旬までにはワクチン接種を終えることが望ましいとされています。

  • 咳エチケット

インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴による飛沫感染です。飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少します!

 

  • 外出後の手洗い十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
  • 適度な湿度の保持
  • 人混みや繁華街への外出を控える

以上のことなどに気をつけましょう

 

 

 

 

服用中のお薬のおはなし

2020年 10月 15日 木曜日

調剤薬局でお薬をもらう際、市販薬、健康食品、サプリメント、食品など定期的に服用しているものを聞かれると思いますが、きちんとお伝えしていますか?

 

 

 

 

 

医療用医薬品には市販薬、健康食品、サプリメント、食品と相互作用のあるものが多々あり、それらを同時に服用すると薬の効果を弱めたり、強めたりします。

 

私が過去に経験した事例に

ワルファリンカリウム(抗凝固剤)を服用中の患者様の薬の効き目が悪く、患者様へ聞き取りを行ったところ、自身の健康のためにと毎朝パセリ、抹茶粉末、数種類の野菜をミキサーにかけ自家製のドリンクを作って飲んでいることがわかりました。

 

パセリ、抹茶粉末にはビタミンKが多く含まれており、ビタミンKはワルファリンカリウムの効果を減弱させることがあることから自家製ドリンクが薬の効き目を悪くしている可能性が考えられました。

ワルファリンカリウムは一般的に納豆、青汁、クロレラの摂取は避け、緑黄色野菜や海藻類は大量に摂取しなければそこまで影響することないと言われています。

この件は医師に連絡し、解決しましたが、患者様が自身のためと思って服用されているものが治療や身体に大きく影響する可能性があります。

 

新しい薬が処方された時や新たに健康食品やサプリメントを服用しようとしている方は医師や薬剤師に併用についてご相談下さい。

 

栄養剤のおはなし

2020年 10月 1日 木曜日

季節や環境が変わり、体調を崩しがちな時期です。

疲れや風邪で身体がだるい、そんな時のもう一踏ん張りに栄養剤を選んでいませんか?

ドラッグストアやコンビニで手軽に買えるこの栄養剤、選び方によっては健康を損なう可能性もあることをご存知でしょうか。

その例や理由について、以下でご紹介いたします。

 

 

①病気を助長してしまう

 

・糖尿病

→栄養剤のカロリーのほとんどが糖分

血糖値を上昇させてしまう一因となりえます。

 

・各種検査

ビタミンCにより尿検査やがんの検査に影響が出る可能性もまれにあります。

本来見つかるはずの病気の発見を隠してしまうなど、正しい結果が得られなくなることも。

検査を控えている場合は摂らない方が良いケースがあります。

 

 

②薬の効果を邪魔してしまう

 

・抗生剤、骨粗しょう症のお薬

→カルシウムやマグネシウムが含まれている場合、薬の作用が減弱するケースがあります。

 

・パーキンソン症治療薬

→ビタミンBが薬の作用を減弱させてしまうものもあります。

 

・心臓のお薬

→カンゾウやカルシウム、エゾウコギが含まれている場合、お薬の副作用や中毒が出やすくなる場合があります。

 

 

 

③疲れた身体に無理をさせてしまう

 

風邪で辛い時、栄養ドリンクを飲むと少し身体が楽になります。

それは回復したためではなく一時的に身体に無理させている場合も。

カフェインの入っていないなど、成分について注意しましょう。

 

自分に合ったドリンク剤選び、ぜひ薬剤師等にご相談してみてください。