ノロウイルスのおはなし

2018年 2月 1日 木曜日

ノロウイルスによる感染性腸炎は、一年を通して発生しますが、特に冬季に多く発生します。手指や二枚貝などの食品などを介して、経口で感染します。感染すると嘔吐、下痢、腹痛などの症状を引き起こします。場合によっては重症化することもあります。最近は新たな遺伝子型のノロウイルスも出現しており、一層注意が必要となっています。

 

 

 

 

 

治療に関しては、現在のところワクチンなどがなく、輸液などの対症療法のみになります。したがって、予防対策を日頃から徹底することが重要です。

予防対策は、以下の通りです。

(1)食事の前やトイレのあとには、必ず手洗いをおこなう。

(2)下痢や嘔吐などの症状がある場合には、食品を直接取り扱わない。

(3)感染者の吐ぶつや糞便の処理を適切におこない、感染を広げない。

(4)調理器具の洗浄・殺菌をおこない、食品は十分な加熱調理をおこなう。

 

感染者の吐ぶつや糞便には、ウイルスが大量に存在し、そこが感染源となり、二次感染する恐れがあります。そのため、処理にも注意が必要です。

 

 

 

 

 

処理における注意点は、以下の通りです。

  1. 使い捨てのガウン(エプロン)、マスク、手袋を装着する。
  2. ウイルスが飛び散らないように、ペーパータオルや新聞紙などで静かに拭き取る。
  3. 拭き取ったあとは次亜塩素酸ナトリウムで浸すように、床を拭き取り、その後水拭きをおこなう。
  4. おむつ等は、糞便などを包み込むように速やかに閉じる。
  5. おむつや拭き取りに使用したペーパータオルや新聞紙などは、ビニール袋に入れて密閉する。(この際、ビニール袋内に廃棄物が浸る量の次亜塩素酸ナトリウムを入れるとよい。) 

 

以上、簡単ですがノロウイルスの感染予防と感染物の処理について紹介しました。

※次亜塩素酸ナトリウムが手に入らない場合:次亜塩素酸ナトリウムを含む家庭用塩素系漂白剤で代用可能。

日頃から基本的な感染予防を徹底し、感染した場合は冷静に対応できるようにしましょう。

 

参照:厚労省ホームページ ノロウイルスに関するQ&A

薬とお酒のおはなし

2018年 1月 15日 月曜日

まだまだ新年会など、お酒を飲む機会が続いているのではないでしょうか?

ご存知の方も多いと思いますが、お薬を水以外のお酒、お茶、牛乳、グレープフルーツジュースなどと一緒に飲むと、相互作用を起こすものがあります。

そこで、今回は薬とお酒について、お話したいと思います。

では、身近な薬の中で具体的に、どのような薬がどのような相互作用を起こすのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

1 一部の不眠症改善薬、抗うつ薬、抗アレルギー薬

効能もしくは、副作用の中枢抑制作用が増強し、鎮静作用が強く出てしまう恐れがあります。

2 一部の抗生物質

アルコールの代謝が妨げられ、頭痛、顔面紅潮、動悸、悪心などの症状が強く出る恐れがあります。いわゆる、お酒に酔った時の症状や二日酔いの症状ですね。

3 一部の解熱鎮痛薬

胃粘膜傷害の副作用が強く出る恐れがあります。

4 一部の胃酸抑制薬

胃粘膜でのアルコールの代謝が妨げられ、体内のアルコールの濃度が高まります。

 

今回上記に挙げた以外にも、アルコールによって効果が強く出たり、弱まったりするお薬があります。

みなさん、薬を飲んでいる時は、アルコールの摂取を避けるか、制限しましょう。

持病をお持ちの方で、続けてお薬を飲まなければならず、どうしてもお酒が飲みたい方は、主治医や薬剤師に相談してくださいね。

あけましておめでとうございます

2018年 1月 1日 月曜日

謹んで新年のお慶びを申し上げます

旧年中は格別のお引立を賜わり厚くお礼申し上げます。

本年もより一層サービス向上に尽力してまいりますので、昨年同様の引き立てを賜わりますようお願い申し上げます。

平成29年 元旦