『質の良い』睡眠とれていますか?

2024年 3月 15日 金曜日

睡眠は、体とこころの健康を維持するためにとても大切な要素です。
単に時間が長ければよいというわけではなく、『質』も重要視されるようになってきました。

質の良い睡眠が不足している状態は、パフォーマンスの低下、こころの不調をもたらすだけでなく、高血圧、糖尿病、不整脈、癌など、様々な疾患の原因となることが明らかになっています。

 

このように、睡眠は、私たちの健康にとって、非常に重要であるにもかかわらず、その重要性に目を向けず、睡眠にとって「悪い」習慣を続けがちです。
例えば……

 

  • 「寝つけないから」と、寝る直前まで、スマホやパソコンを使用している

  • 「寝つきをよくしたいから」と、夜に飲酒している

  • 「食後のコーヒーはすっきりするから」と、夕食後もコーヒーなどカフェイン飲料を飲む

  • 「休日ぐらいは遅くまで寝たいから」と、平日よりも2時間以上遅く起きる

これら、普段の何気ない習慣は、睡眠ホルモンであるメラトニンの低下、体内時計の乱れなどにより、睡眠の質を低下させることが知られています。

では、睡眠にとって「良い」習慣とは、どのようなものがあるのでしょうか。

以下に、代表的なものをご紹介します。

 

≪良い習慣≫

 

  • 朝日をしっかりと浴びる 
    <朝起きたら、部屋のカーテンを開けましょう!>
    ⇒ 体内時計がリセットされ、夜にセロトニンからメラトニン(睡眠ホルモン)が作られる。

 

  • タンパク質をしっかり摂る 
    <毎食、タンパク質の摂取を意識しましょう!>
    ⇒ セロトニンの材料となるトリプトファンを増やす。

 

  • 腸内環境を整える食品を摂る 
    <納豆やヨーグルトなど発酵食品の摂取を意識しましょう!>
    ⇒ 腸管でトリプトファンをしっかりと吸収できる。

 

  • 適度な運動を行う 
    <通勤時、階段を使い、早歩きをしましょう!>
    ⇒ 深い睡眠をもたらす。

 

 

今一度、ご自身の生活を見直し、『質の良い』睡眠を目指して、できることから取り組んでみましょう。

 

貧血のおはなし

2024年 3月 1日 金曜日

 

みなさま、最近疲れが取れない、だるい、といった    症状はありませんか?
もしかすると貧血の症状かもしれません。

 

実は筆者も出産後の毎回の健康診断でHb9g/dlあたりが出てしまう貧血もちです。

今回はそんな貧血のおはなしをしていきたいと思います。

 

【貧血とは?】

貧血とは赤血球に含まれるヘモグロビンというタンパク質が少ない状態のことを言います。健康診断でHbという表記がありますが、これがヘモグロビンの値です。

このヘモグロビンは酸素を運ぶ役割をしてくれるので、この値が低いということは酸素が身体に十分に行き渡っておらず、以下のような様々な症状が起こります。

【貧血の症状】

だるい、疲れがとれない、頭痛、めまい、立ちくらみ

このような日常の疲れと思いがちな症状の原因が実は貧血だった!ということもあります。

 

【貧血状態のヘモグロビンの値】

男性:13 g/dl未満

女性:11 g/dl未満

このヘモグロビンの値になると貧血の目安とされています。

 

【貧血の対策】

貧血の原因は様々ありますが、女性に多い鉄欠乏性貧血の対策をご紹介したいと思います。

鉄欠乏性貧血とはその名の通り、鉄分が不足していることによる貧血です。

対策として

・鉄分が多い食品をとる

 

レバー、牛豚もも肉、カツオ・マグロなどの赤みの魚、あさり など

 

・鉄剤やサプリメントの服用

ドラッグストアなどには鉄剤のお薬やサプリメントも販売しています。
薬剤師さんにぜひ相談してみてください。

 

 

【鉄剤の注意】

鉄のお薬を服用すると、便が黒くなることがあります。これは吸収されなかった鉄が排出されるためなので、安心してください。

 

いかがでしたでしょうか。

特に女性は生理、妊娠出産などで貧血になりやすいと言われておりますので、今一度健康診断のHb値を振り返り、対策してみてくださいね。

目薬って何日分?

2024年 2月 15日 木曜日

以前薬局で働いていた時に患者さんからの質問で、
目薬1本って何日分なの?とよく訊かれたので、目薬のことについて書こうと思います。

 

目薬の種類によって1滴の量は微妙に違うのですが、1滴25~50μlと言われています。

1滴50μl=0.05mlとすると 薬局でもらえる点眼薬は1本5mlがほとんどなので
5ml÷0.05ml=100滴です。(多少の誤差はあります。)

 単純計算すると

1日4回両眼点眼だと12.5日分

1日2回両眼点眼だと25日分になります。

 

また、よく効いてほしいからといって1回に2~3滴さす人がいますが、
1回に目の中に入る量はきまっていて、それ以上多くさしても目から溢れ出てしまうだけなので、ちゃんと目に入れば一滴で充分なのです。

 

目の中の最大容量は約30μlと言われていて、そのうちもともと涙液が7μl溜まっているので、
むしろ1回の点眼でも目から溢れ出る計算になります。

1回に何度もさすのはその分目薬が早くなくなってしまうので正直もったいないです。

とはいえ、目薬の命中率100%というのもなかなか難しいですよね。私もドライアイでしょっちゅう目薬をさしているにもかかわらず、下手で結構外してしまいます。

それに1滴のつもりが強く押しすぎて2滴でてしまうときもあります。

 

よって1本5mlが何日分かは人によって違ってしまいます。

 

以上より、1本5mlの場合、

1日4回両眼に点眼でしたら10~12日分、

1日2回両眼に点眼でしたら22~25日分
と思っていただければ良いと思います。

参考になればうれしいです。

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