夏場の水分補給の重要性と注意点

2025年 6月 15日 日曜日

暑い夏、気温の上昇とともに発汗量が増え、体内の水分が不足しがちです。

水分不足は脱水症状を引き起こし、熱中症や脳梗塞、心筋梗塞といった深刻な健康リスクを高めます。

特に薬を服用している方は、薬の影響で脱水リスクが高まる場合があるため、注意が必要です。

この記事では、薬剤が水分バランスに与える影響や適切な水分補給のポインについて詳しく解説します。

夏を健康に乗り切るためのヒントにしてください!

 

薬剤が水分バランスに及ぼす影響

利尿作用がある薬

・利尿剤:ナトリウムと水分の排泄を促進。

・SGLT2害薬:尿量を増やす。

体温調節に影響を与える薬

・甲状腺ホルモン薬:代謝を上げ、発汗を促す。

・抗精神病薬の一部:体温調節に影響し、熱中症リスクを上げる。

 

水分補給は「水+塩分・ミネラル」を意識

水分不足時に水だけを大量に摂取すると、血液中のナトリウム濃度が低下し、低ナトリウム血症を引き起こす可能性あります。

低ナトリウム血症になると、頭痛や吐き気、痙攣などの症状が現れ、重症化すると意識障害につながることもあり、大変危険です。

適切な水分補給を行うためには、以下のポイントを押さえましょう。

 

<適切な水分補給のポイント>

・スポーツドリンクや経口補水液を活用(ナトリウム、カリウムの補給)

・塩タブレットや塩飴の摂取(汗で失われた塩分を補う)

・食事でミネラルを補う(味噌汁、梅干し、漬物など)

 

水分・塩分制限がある方の注意点

心不全や腎疾患、高血圧などで水分や塩分の摂取制限がある方は、医師の指示に従いながら慎重に水分補給を行うことが重要です。

過剰な水分摂取は体に負担をかける可能性があるため、必要最低限の水分で脱水を防ぐ工夫が求められます。

また、これらの疾患をお持ちの方は塩分摂取にも制限がある場合が多いため、スポーツドリンクや塩飴などを無制限に摂取することは避け、食事内容や体調に応じて適量を調整することが大切です。

医師と相談しながら、自身に合った水分・電解質のバランスを保つ方法を見つけ、健康的に夏を乗り切りましょう。

 

まとめ

夏場の水分補給では、水だけではなく塩分やミネラルも意識的に摂取することが重要です。特に、利尿剤やSGLT2阻害薬を服用している人は脱水リスクが高いため、こまめな水分補給で夏を健康に過ごしましょう。

 

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グレープフルーツと薬は相性が悪い?飲み合わせで注意すべき理由

2025年 6月 2日 月曜日

「グレープフルーツと相性が悪いお薬がある」という話を聞いたことはありませんか?
実は、グレープフルーツは一部のお薬と飲み合わせが悪く、薬の効果を強めたり、副作用を引き起こす可能性があります。今回は、グレープフルーツとお薬の飲み合わせについて詳しく解説します。

 

グレープフルーツが影響を与えるお薬とは?

降圧薬や免疫抑制薬などの一部のお薬には、説明書に「グレープフルーツジュースを飲まないでください」といった注意書きが記載されていることがあります。
また、薬局で「グレープフルーツなどの柑橘類を避けてください」と指導を受けた経験がある方もいるかもしれません。

グレープフルーツには、「フラノクマリン類」という物質が含まれており、以下のような症状や副作用が現れやすくなる可能性があります。

・小腸に存在する酵素の働きを弱める

・お薬の吸収量が増加して効果が強く出てしまう

グレープフルーツを摂取したことによる影響は2~3日間続くため、薬と同時に摂取しなければ大丈夫というわけではないので注意しましょう。

 

注意が必要な柑橘類と安全な柑橘類

グレープフルーツ以外にも、以下の柑橘類にはフラノクマリン類が多く含まれているため注意が必要です。

<注意が必要な柑橘類>

・スウィーティ

・ダイダイ

・ブンタン

・ハッサク

一方で、温州みかんはフラノクマリン類を含まないため、摂取しても問題ないとされています。

 

まとめ

グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類は、一部のお薬の効果を強めたり副作用を引き起こす可能性があります。特に降圧薬免疫抑制薬を服用している方は注意が必要です。また、グレープフルーツ以外の柑橘類にも影響を与えるものがあるため、普段の食生活にも気を配ることが大切です。

すべてのお薬が影響を受けるわけではありませんが、服用中のお薬が食べ物に注意が必要かどうかは、必ず薬剤師や医師に確認してください。新しいお薬を処方された際には、食べ物との相性についても質問することをおすすめします。

お薬を安全に服用し、健康的な生活を送るためにも、正  しい知識を身につけて必要に応じて専門家に相談しましょう!

 

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お薬の正しい飲み方、知っていますか?~服用時点の基本を解説~

2025年 5月 16日 金曜日

  

「1日3回毎食後に飲んでください」と医師や薬剤師に言われたとき、皆さんはきちんと守れていますか? 

実は、私自身も飲み忘れたり、タイミングを間違えたりしてしまった経験があります。

例えば、朝食を抜いて空腹のまま薬を飲んでしまったり、昼食と夕食が遅れて昼食後の薬を飲みそびれたり…。 

そもそも、なぜ薬を飲むタイミングが指定されているのでしょうか? 

今回は、お薬を飲む時間その理由について詳しく解説していきます。

 

服用時点とは?お薬を飲むタイミングの基本

お薬を飲むタイミングは「服用時点」と呼ばれます。

服用時点には、以下のような種類があります。

・食前 

・食後 

・食間

・食直前

・食直後

・起床時

・就寝前

今回は特に「食事」に関わる服用時点について詳しく見ていきましょう。

 

食事に関わる服用時点の種類とその理由

 

1.食後

タイミング 食事を終えて30分以内
理由

・胃の中に食べ物がある状態で飲むことで、胃を荒らさないようにするため

・食べ物と一緒に吸収されやすくするため

・胃を荒らす可能性のある薬

・食べ物と一緒に吸収効率が高まる薬

 

2.食前 

タイミング 食事を始める30分前まで
理由

・胃の中に食べ物がない状態で飲むことで、食べ物や胃酸の影響を避けるため

・食事による血糖値の上昇を抑える薬も同じタイミングで飲むことが多いため

・血糖値を下げる薬

・胃酸の影響を受けやすい薬

 

3.食間 

タイミング 食事と食事の間(食後2時間前後)
理由

・胃の中が空っぽの状態であるため

・食べ物や胃酸の影響を受けにくくするため

・胃の粘膜を保護する薬

・空腹時に吸収が良い薬

※食間は空腹時を指す言葉です。食事中に飲むと勘違いしないようにしましょう。

 

4.食直前 

タイミング 食事を始める5~10分前
理由

・糖吸収を抑えるタイミングを最適化するため

・薬の吸収や作用を最適化するため

・血糖値を下げる薬

・即効性が必要な薬

 

5.食直後 

タイミング 食事を終えた5~10分以内
理由

・食べ物が薬の吸収を助けるため

・胃の負担を軽減するため

・空腹時に飲むと吸収されにくい薬

 

服用時点を守ることの重要性

薬の種類によっては、服用時点を守らないと効果が十分に発揮されなかったり、副作用のリスクが高まる場合があります。 

一方で、食事の有無が薬の効果に影響しない場合もあり、飲み忘れを防ぐために「食後」と指定されていることもあります。

もし生活リズムと薬の飲み方が合わない場合や、飲み忘れが多い場合は、自己判断せずに主治医や薬剤師に相談しましょう。

適切なアドバイスを受けることで、より効果的に薬を使用することができます。

 

まとめ

お薬の服用時点について簡単に解説しましたが、いかがでしたか? 

薬の効果を最大限に引き出すためには、正しいタイミングで服用することが大切です。 

もし飲み方について疑問や不安がある場合は、ぜひ主治医や薬剤師に相談してください。

正しい知識を持って、健康的な生活を送りましょう!

 

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