ノンカフェインティー(ルイボスティー)のおはなし

2018年 9月 1日 土曜日

本日はハーブティーとして、またノンカフェインティーとして注目されているルイボスティーについて紹介します。

1.ルイボスティーとは

2.ルイボスが育つ環境

3.ルイボスティーに含まれる主な成分

4.1日の摂取量の目安と注意

5.選び方

 

1.ルイボスティーとは

“ルイボス(ROOIBOS)”は、アフリカーンス語(*1)で ROOI赤い、BOS藪という意味のマメ科の植物で落葉した葉は赤褐色に変化します。ルイボスの落葉した葉を発酵・焙煎したものがルイボスティーです。

*1:オランダ語から派生した言語

2.ルイボスが育つ環境

南アフリカにあるセダルバーグ山脈一帯の高原地帯で育ちます。この高原地帯は雨が少ない乾燥地帯であり、夏の外気温は45℃にもなり、昼と夜の温度差が30℃を超えるような過酷な環境です。このような厳しい環境で育つことから、他の一般的なお茶の木に比べて地下深くまで根を伸ばし、豊富な栄養素を持つに至ったと言われています。

3.ルイボスティーに含まれる主な成分

ミネラル(マグネシウム、カリウム、カルシウム等)、スーパーオキシドジスムターゼ(Superoxide dismutase:SOD)などが含まれます。

マグネシウム:腸の水分を集める作用があり、整腸作用が期待されます。

カリウム:ナトリウムと相互に働いて、過剰に摂取したナトリウムを体外へ排泄する作用があります。

SOD:抗酸化作用をもつ酵素です。SODは体内の活性酸素を分解することにより、細胞を酸化する活性酸素を抑えます。

一方、含まれていない成分としてカフェインがあります。就寝前に飲んでも寝付きが悪くなる可能性は低いと思われます。

4.1日の摂取量の目安と注意 

1日に3杯程度を目安に飲んでみてはいかがでしょうか。

ただ、摂取に注意が必要な方もいらっしゃいます。

・妊娠初期の方

理由はルイボスティーに含まれるタンニンのためです。タンニンは葉酸の吸収を阻害する作用があります。ルイボスティーに含まれるタンニンは少ないものの、妊娠初期に多く必要とされる葉酸が摂取できなくなる可能性があります。

・カリウムの摂取に注意が必要な方

腎臓病、糖尿病など病気療養中の方は、カリウムの過剰摂取に注意が必要です。必要に応じてかかりつけの医師にご相談ください。

5.選び方

ルイボスティーはくせがあって飲みにくいと感じられる方もいらっしゃるようです。その場合には、発酵していないグリーンルイボスティーを選んでみては?はちみつを入れたり、ミルクティーにして飲んでみるのもおすすめです! 🙂

 

だんだんと気温が上昇してきていますので、水分補給にホットでもアイスでも楽しめるルイボスティーを試してみてはいかがでしょうか。

蚊のはなし

2018年 8月 20日 月曜日

夏のイメージがあるですが、11月中旬まで活動します。

 

秋まで残っている蚊に刺されると

とくに痒くて痒くて憎たらしいですね…。

 

あまり良い印象ではない蚊ですが、

今回は蚊を応用した医療技術のご紹介です。 💡

 

 

皆さんは注射は苦手ですか。

わたしは先日健康診断で採血をしましたが、

やっぱり「チクッとしてジンジンして嫌だな~」と感じました。

いくつになっても慣れませんね。

 

定期的に血液検査を行う方や点滴をしている方はもっと辛いのでしょう。

 

もっと痛くない、ストレスのかからない注射針の研究に

なんと蚊の口が応用されているのです

 

蚊に刺されても私たちは痛くありません。

痛かったら気がつかれて叩かれてしまいますからね。

蚊にとって吸血行動は命がけです。

 

種族の存続のため命がけで挑んでいるので、

そこには蚊の物凄い生態が隠されているのです!!!

 

現在、販売されている蚊の口を応用とした針には

血糖測定時の血を出すために使う道具があります。

 

蚊の針の構造については

わかりやすく解説されている本やサイトがあるので

興味を持たれた方は調べてみてください 🙂

 

 

もっともっと研究が進んでワクチンや採血にも

痛みを軽減された注射針が使われることを願って

今年も蚊と戦いたいと思います 😕 

漢方のおはなし

2018年 8月 5日 日曜日

暑い日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?熱中症にならないよう水分は十分摂ってくださいね。

話は変わりますが、皆様漢方薬と聞くとどのようなイメージを抱くでしょうか?薬局に勤めていた頃患者様に漢方薬をお渡しする時に、「漢方薬だから副作用はないですよね。」と言われることが時々ありました。もしかしたら皆様の中にもそのように思っている方がいるかもしれません。今回は漢方薬の副作用についてお話しようと思います。

まず、漢方薬にも他のお薬と同じように副作用はあります。 🙄

例えば、漢方薬に入っている生薬(漢方薬の原料。薬用にする目的を持ち、植物、動物、鉱物などの天然物の一部に乾燥、または簡単な加工を施したもの)に麻黄というものがあります。麻黄の服用で動悸や発汗過多などの症状が起こることがあります。

麻黄が入っている漢方薬には葛根湯や麻黄湯などがあります。風邪の時に処方されることがあるので飲んだことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

次に甘草という生薬です。甘草の服用で偽アルドステロン症が起こることがあります。症状としては脱力感、血圧が上がる、むくみなどがあります。

甘草は医療用漢方エキス製剤の半分以上に入っているので注意が必要です。先程書いた葛根湯や麻黄湯にも入っています。

 

以上のように漢方薬でも副作用が起こる可能性はあるということをお話しさせて頂きました。もちろん、飲んだら必ず起こるというわけではありませんが、もしも服用していて、何か体に異常を感じることがあれば医師やおかかりの薬局の薬剤師にご相談ください。

 

最後に、漢方薬を複数飲むときのお話です。

漢方薬は数種類の生薬が組み合わさって出来ています。そのため複数の漢方薬を飲んだ場合、同じ生薬が重複してしまう可能性があるのです。

何の生薬が入っているかは、名前から読み取れるものもありますが、読み取れないものもあります。

芍薬甘草湯(甘草、芍薬)、大黄甘草湯(大黄、甘草)などは入っている生薬がそのまま漢方薬の名前になっています。葛根湯(葛根、桂皮、大棗、芍薬、麻黄、生姜、甘草)のように名前にはない生薬が入っている場合もあります。

 

医師が把握していない所での重複を防ぐため、違う病院でもらった薬や服用している市販薬は忘れずに医師、薬剤師に伝えましょう!