カフェインのおはなし

2018年 5月 1日 火曜日

コーヒーって美味しいし、香りもいいですよね。

私はコーヒーが大好きで、毎日1杯は必ず!という感じです。

おそらく「わたしのほうがもっとたくさん飲んでるよ!」という方もいらっしゃるでしょう。

 

コーヒーといえばカフェイン!

ということで今回はカフェインのおはなしです。

 

カフェインはコーヒー以外の飲料、食品、医薬品などにも含まれます。

カフェインの作用で一般的によく知られるものは覚醒作用でしょう。

 

 

覚醒作用はカフェインが脳を興奮させることによりおこります。

よく私たちは眠気覚ましに、この覚醒作用を求めてコーヒーを摂取しますね。

 

ヒトの脳に血液中の物質が入っていくには、血液脳関門という関所を通過しなければなりません。

血液脳関門は、血液にのってやって来た様々な物質がなんでもかんでも脳に入っていけないようにしているところです。

 

カフェインはここを通過できる物質の条件を備えていて、脳に入っていき、私たちの脳を興奮させ覚醒させるのです。

 

さて、カフェインを摂りすぎるとどうなるか。

「眠れなくなってしまう!」これはよく知られていることですが、他にも頭痛、心拍数の増加、不安、嘔吐、下痢などを引き起こす可能性があります。

 参考までに、欧州の機関(EFSA;欧州食品安全機関)が定めているカフェインについての数値をご紹介します。

「成人が1日に安全に摂取できるカフェインの最大摂取量」400mg

これとは別に「成人は1回に3mg/kgまで、1日には5.mg/kg」という指標もあります。

体格差も関係するんですね。

 

ちなみにコーヒー1杯(100ml)あたりのカフェイン量はおよそ60mgとすると、大きいマグカップでコーヒーをぐびぐび飲んでると、案外すぐに到達してしまいそうですね。


先に挙げた基準は一例で、世界には他の機関の基準もあります。しかし、それぞれにそれほど大きな開きはないかと思います。

 

私の友人にはひと口でもコーヒー・紅茶等を飲むと、夜に全く眠れなくなってしまうという体質の人もいます。一概にどれくらいまでが絶対安全で、どれ以上が絶対危険だとは言えませんが、なんでもほどほどに、ですよね!

 

普段簡単に摂取できてしまうカフェイン。

コーヒーの他にも、紅茶やエナジードリンクにも入っているのはよく知られているかと思いますが、医薬品にもカフェインが含まれているものはあります。知らないうちに摂りすぎにならないように注意しましょう。

 

美味しいものとは、その美味さを最大限に楽しめるように上手にお付き合いしていきたいものですね。

 

くすりとサプリメントの飲み合わせのおはなし

2018年 4月 15日 日曜日

体調に不良があると、それを治すために一般的には多くの方が「くすり」を服用します。体調不良を自覚していない状態でも、健康診断などで指摘を受けるなどのきっかけで、くすりの服用を始める方もいらっしゃると思います。

しかし、これからは日々の蓄積で起こる「生活習慣病」をご自身で防いでいき、健康寿命を延ばしていく時代です。そんなときに役に立つのがサプリメントです。

 

 

サプリメントと簡単に言っても、成分や価格、製造販売メーカーなどたくさんの種類があり、自分には何のサプリメントが合っているんだろうと迷われる方もいらっしゃると思います。本日はサプリメントを始めるときに、少しでも参考になる情報をお伝えできればと思います。

 

 

 

今回は、生活習慣病予防の観点から、肥満予防に特化した情報をお伝えします。

肥満が気になる方・予防したい方におすすめの成分が「キトサン」「ブラックジンジャー」の2つの成分です。

キトサンは、カニ・エビなどの甲殻類由来の動物性食物繊維で、ダイエット目的のサプリメントによく配合されている成分です。「コレステロールが高めの方に適した食品」として特定保健用食品(トクホ)で認められており、食事で摂りすぎた脂質や塩分の吸収を抑え、血中中性脂肪値の上昇を抑えてくれます。甲殻類のアレルギーのある方は注意が必要ですので、医師や薬剤師等に相談するようにしてください。

一方のブラックジンジャーですが、こちらは脂肪燃焼効果があると言われています。特徴的なのが、代謝そのものを高めてくれることです。ただ運動するよりも、ブラックジンジャーの入ったサプリを摂ってから運動することで、脂肪の燃焼効果がより高まります。

 

こういった成分のサプリメントを摂ることで、健康な状態を長く維持できると良いですね。ご自身の体質と合うかどうか不安な方は、各メーカーのサプリメント相談室に相談してみてくださいね。

漢方的「血(けつ)」を増やすおはなし

2018年 4月 1日 日曜日

貧血じゃないのに、めまいがする、ふらふらする、たちくらみ、動悸、息切れがするなどありませんか?

実は、漢方では「血(けつ)」が足りない=血虚という考え方があります。

この血とは、漢方の考え方で気血水論からきているものです。

 

 

 

 

 

まず、気血水論とは、漢方では体を構成する成分をこの3つに分けて考えます。

「気」は、元気の気、エネルギー、精神力、精力のことをひっくるめていいます。気が不足すると、元気が出なかったり、疲れやすくなります。

「血」は、血液だけでなく、体に必要な栄養分や潤いを臓器や皮膚などに与え、血流をよくするもののことです。

血が不足すると、肌が乾燥したり、冷え、抜け毛、白髪、めまい、動悸、不眠、息切れ、落ち込みやすい、婦人科の不調などを起こします。

「水」は、「血」以外の体を潤す体液全般のことを言います。

水毒といって、水の汚れがたまると、むくみ、たんや鼻水が出やすい、低気圧の頭痛などを起こします。

 

西洋医学の貧血と、漢方の血虚は、いずれも血液を関しますが、前者は血液の成分のこと、特に血液中の鉄分の割合の低下のことを言い、後者は成分ではなく、体の血液量全体のことを言います。

そのため、貧血じゃない(=鉄不足じゃない)状態でも、血液の全体量が足りないと、上記のようなたちくらみ、めまいなどが起こります。

 

 

「血」は、目を酷使すると消耗すると漢方では考えています。特にパソコンやスマホが普及した昨今、現代人は「血(けつ)」が不足しがちな状況です。

そのため、いかに消耗を抑え、いかに補給していくかが大事になります。

漢方は、薬に頼るだけでなく、日々の生活、食事などで対応することもできます。

血を増やしていく食材としては、クコの実、ナツメといった漢方素材から、黒豆、黒ゴマ、海藻類、ドライフルーツ、赤身の肉や魚がいいです。

これらを日々取り入れることで、血を増やしていくことができると漢方では考えます。