梨のお話し

2022年 9月 1日 木曜日

梨が旬の季節ですね♪

 

日本の梨には、大きく2種類あります。

皮の色が淡い黄緑色である「青梨」

皮の色が黄褐色の「赤梨」です。

 

青梨は「二十世紀」などが代表的な品種です。果肉は滑らかで、さっぱりとした甘みが特徴です。

赤梨は「幸水」や「豊水」が代表的な品種としてあげられます。果肉は粒々としていて、甘みが強いのが特徴です。

 

梨は「カリウム」を比較的豊富に含み、むくみ解消やデトックス効果が期待できます。

また、アミノ酸の一種である「アスパラギン酸」も多く含まれており、疲労回復におすすめです♪

 

美味しい梨を選ぶ際は、軸の部分がしっかりとしているかをチェックしましょう!

手にとった時に、ずっしりと重く水分量の高いものを選べば、梨ならではのみずみずしさを楽しめますよ。

軟膏のお話し

2022年 8月 15日 月曜日

みなさんは、塗り薬が処方された時に「混合」や「Mix」という指示が書いてあるのを目にしたことはありますか?

寒い季節に向けて保湿剤や炎症を抑える塗り薬を使用する機会が増えてくると思います。

今回はステロイドの塗り薬の強さと、軟膏を「混合する」という薬剤師のお仕事にも触れたいと思います。

 

【ステロイドの強さは5段階】

Strongest (最も強い):主に身体。胸や背中、お腹などに塗ります。

Very strong (とても強い):主に身体、皮膚の厚い手足に使用。

Strong (強い):身体や虫さされに使ったり、お子さんに使う場合もあります。

Medium (普通):主に顔や頭、首など。お子さんの湿疹に保湿剤と混ぜて使ったりもします。

・Weak (弱い):目などの弱い部分に使用。眼軟膏といって目の中の下まぶたの粘膜に塗る薬もあります。

症状や状態によっても様々ですので、お医者さんの指示に従って使いましょう。

【薬剤師のお仕事について】

「塗り薬を混合する」のも薬剤師の立派な仕事のひとつです。

時には軟膏だけでなくクリームタイプのトロトロした塗り薬や温感を加えるためにカプサイシンの粉(トウガラシの成分ですね!)や清涼感を与えるためにハッカの精油を入れる場合もあるんですよ!

実際のやり方は調剤薬局のお店にもよりますが、

基本的には「軟膏板」と「ヘラ」を使って薬剤師が手作業で混ぜます。

イメージは…歌を歌いながら混ぜてくれる某アイスクリーム屋さんみたいな感じですかね?

もちろん、歌は歌わずに真剣にお仕事をしています!

イラストのような軟膏板が主流ですが、混ぜる台の内部に電気が通っていて、

軟膏を温めて柔らかくすることで混ぜやすくする…なんていう軟膏板(板というより、軟膏を混ぜるテーブルのようなものですね!)もあります。

その他には「軟膏練り機」と言われるような機械があります。

これは小さいものだと形も大きさも5合炊き炊飯器よりひとまわり大きいくらいですかね?

ひとつの軟膏ツボに混ぜる軟膏をすべて入れてスイッチを押すと遠心力で混合してくれる機械です。

とても便利ですが、薬の種類によっては中心だけ混ざっていなかったり、

ダマが出来てしまうこともあるので、機械で混ぜたものを一回出して、

最終的に薬剤師が手作業で混ぜることもあります…。(大変💦)

 

「軟膏を混ぜるのにお時間かかります」と受付で言われたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

お待たせしてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいですが、薬剤師さんたちは、このようにして調剤室でがんばって軟膏を混ぜています!

 

すいみんのお話し

2022年 8月 1日 月曜日

今回はすいみんとお薬についてのお話しです。

「しっかり眠れていないと体が疲れてしまう・・・」といったこともあると思いますので、

少しでも質の良い睡眠がとれると良いですね.

まずしっかり睡眠をとるために必要なことを3つお伝えします!

①朝には太陽の光を浴び、「体内時計」を整える

②寝る前にリラックスする

③体を冷やさない

 

それぞれどのような理由なのか確認しましょう。

①【朝には太陽の光を浴び、「体内時計」を整える】

人の体には「体内時計」があります。

朝に太陽の光を浴びると、脳にある体内時計が進み活動状態になり、メラトニンの分泌が止まります。

このメラトニンという物質は、神経ホルモンの一種で、主に光によって分泌が調節されています。

夜になると体内時計によって再びメラトニンが分泌され、その作用で体の奥の体温が下がり、眠気を感じるようになります。

また、メラトニンは年齢を重ねるとともに分泌量が減るといわれています。

年齢を重ねるにつれ、「朝早く目覚めてしまう」「夜中に何度も目が覚めてしまう」「昔より睡眠時間が減った」というお話もよく耳にしますよね。

これは加齢によって体内時計の調節機能が弱ってしまっていることが原因として考えられます。

②【寝る前にリラックスする】

寝る前にはなるべくリラックスをして、副交感神経を優位に働かせることが大切です。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、起きて活動している時間帯は交感神経が優位、

リラックスしているときや寝ている時間帯には副交感神経が優位になるといわれています。

③【体を冷やさない】

人の体温には1日を通してリズムがあります。

起きて活動をしているときは交感神経が優位になり、血管を収縮させ体温は上昇します。

夜になると体の奥の体温を下げるために手や足先の血管を拡張させて、熱を放出します。

この体温のリズムによって眠くなり、体は自然と睡眠の状態に入っていきます。

一方体が冷えている人は、日中も体温が上がらないので、夜になってもそれ以上体温を下げることができません。

その結果、眠くなりづらくなってしまいます。

冬は特に冷えやすいので、湯船につかって体を温めるのも良いかもしれませんね

以上のような心がけをしていただくことも大切ですが、

「それでもどうしても眠れない」という場合にはお医者さんにお薬の相談をすることも1つの手です!

昔からある「バルビツール酸系薬剤」「ベンゾジアゼピン系薬剤」「非ベンゾジアゼピン系薬剤」の他にも、

近年は「メラトニン受容体作動薬」や「オレキシン受容体拮抗薬」といったお薬もあります。

バルビツール酸系、ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系はいずれも

脳の活動を抑えるGABAという物質の働きを強めて眠りを誘う「GABA受容体作動薬」に分類されるお薬です。

「メラトニン受容体作動薬」とは、先ほどお伝えしたメラトニンという物質が体内時計に働きかけ、眠りをもたらすお薬です。

「オレキシン受容体拮抗薬」とは、覚醒にかかわるオレキシンという脳内物質の働きを抑え、眠りをもたらすお薬です。

今現在様々なお薬が開発されているので、昔に比べお薬での治療においても選択肢が広がっています。

患者様にあわせてお医者さんが判断してくださると思いますので、

悩んでいる場合は思い切って相談してみるのも良いかもしれませんね

 

 

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