帯状疱疹についてのお話し

2022年 7月 15日 金曜日

帯状疱疹とは、水ぼうそうと同じウイルスによって起こる病気です。

子どもの頃に水ぼうそうにかかることが多いですが、水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内に潜伏しています。その後、過労やストレス、加齢、病気などで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活性化して、帯状疱疹を発症します。

ほとんどの人では、帯状疱疹が出る2~3日前に、身体の片側の帯状の皮膚領域に痛みやチクチク感、かゆみが起こります。その後、この帯状の皮膚領域に、周囲が赤くなった小さな水疱が発生します。水疱は出現してから5日ほどで乾いてかさぶたになり、ほとんどが後遺症なく回復します。

ただし、帯状疱疹が眼につながる神経などに及んだ場合は、重篤化する恐れがあります!!

 

帯状疱疹を発症した人の一部では、水疱が治癒した後も痛みが残り、年余にわたって疼痛が続く場合があります。

これを「帯状疱疹後神経痛」といい、高齢者に多くみられます。

初期に重症な人ほど「帯状疱疹後神経痛」に移行しやすいといわれており、初期の抗ウイルス薬投与が重要です。

帯状疱疹の治療は早期に開始しなければ効果がないため、帯状疱疹かもしれないと思ったらすぐに医師の診察を受けてください!

 

帯状疱疹はどの年齢でも起こりますが、50歳以上でよくみられます。

50歳以上の方を対象に、帯状疱疹を予防するワクチンがあります。

日本で発売されている帯状疱疹を予防するワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があり、生ワクチンは1回接種、不活化ワクチンは2回接種を行います。

帯状疱疹予防として生ワクチンを接種する場合、免疫機能に異常がある病気の方や免疫を抑える治療を受けている方には接種できません。

帯状疱疹の予防や治療に関する詳しい情報については、医師とご相談ください♪  

光線過敏症ってなに?~湿布をはがした後のおはなし~

2022年 7月 1日 金曜日

みなさんは湿布をつかったことはありますか?

薬局やドラッグストアで販売されているものや、病院やクリニックなど医療機関でしかもらえないものなど、さまざまな種類の湿布が世の中にあります。

 

実は、その湿布をはがした後も様々なことに気を付ける必要あります。

 

足を痛めて湿布をはって過ごしたあと、痛みが引いたため湿布を張らなくなった。

そして外での活動を行った。ふと足をみてみると赤くなっている。

 

そんなことがあると注意です!

 

湿布の中にはおくすりの成分が入っています。はがしたあと直ちにおくすりがなくなるわけではないのです。はがした後もしばらくは残ります。その残ったおくすりが作用することがあり、皮膚炎光線過敏症という症状がでることがあります。

 

これからより気持ちのいい天気となり、外へでる機会もすこしずつ増えてくるかと思います。

おくすりの成分の種類によっては光線過敏症を引き起こす可能性のあるものがあります。

心配である場合、もしくは疑わしい症状がある場合は医師、薬剤師へご相談ください。

「ものもらい」のおはなし

2022年 6月 15日 水曜日

ものもらい、一度は聞いた事がある言葉でしょうか。

地域によってはめばち、めばちこ、めいぼなどと様々な呼び方があります。

正式名は麦粒腫(ばくりゅうしゅ)です。

実は筆者は最近ものもらいになりました…( ;∀;)

これを機にものもらいについてちょっと調べてみたので、お付き合いください!

 

『症状と経過』

  

※基本的には数日から1週間で軽快。

 

『原因と対策』

瞼にある汗を出す線(汗腺)、睫毛の毛根、脂腺(脂肪が出る部分)に細菌が感染して炎症を起こすことが原因です。

細菌としては健康な人の皮膚やのどなど、様々な部分に分布している黄色ブドウ球菌が多いです。

目を怪我したり体の免疫力が落ちたりして目をこするとものもらいができる事があります。

常に目の周りを清潔に保つことを心がけましょう!

例:目をむやみに触らない、化粧をしっかり落とす、疲れをため込まないようにするなど…

 

『治療』

自然に治癒することもありますが、場合によっては抗菌薬による治療、外科的治療を行います。

ドラッグストアにもOTCの治療薬があるので、症状がある場合は、我慢せず、薬局や病院など医療機関に相談・受診をしましょう!

 

~ちなみに~

ものもらいはうつると認識されている方もいるようですが、常在菌(体内に常にいる菌)の感染のため、基本的に他の人にはうつりません。

また、眼帯が必要と考える方もいらっしゃいますが、基本的に必要ありません。基本的に感染しない、また、眼帯によって目の周りが不衛生になるおそれがあるためです。

 

何かと毎日忙しいかと思います( ;∀;)

でも、少しずつ健康に対する知識を増やし少しでも意識を高めていくと、結果として色々な病気の予防になるかもしれません~

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