高血圧、降圧薬のおはなし

2020年 6月 15日 月曜日

高血圧、降圧薬についてお話したいと思います。
普段の食事、味付けが濃くなっていませんか?
塩分の摂りすぎは高血圧の一番の原因なので減塩を心がけましょう。
高血圧の状態が続くと全身の血管が硬くなり(動脈硬化)、将来、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気になる危険があります。症状がなくても、血圧をコントロールすることは重要です。血圧の値がいいから…といって降圧薬の服用をやめると、また元の血圧が高い状態に戻ってしまいます。自分の判断で薬を調節しないようにしましょう。

 

よく使われる降圧薬には、次の6種類があります。
①アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
血圧を上げる物質(アンジオテンシンⅡ)の働きを抑えて血圧を下げる。

②アンジオテンシン変換酵素阻害薬
血圧を上げる物質(アンジオテンシンⅡ)が作られないようにして血圧を下げる。
*副作用に痰を伴わない咳(空咳)が起こることがあります。

③カルシウム拮抗薬
血管を拡げて血圧を下げる。
グレープフルーツ(ジュースを含む)をとると、薬の効果が強くなりすぎてしまうことがあるため、カルシウム拮抗薬を服用中は摂取を控えるようにしましょう。

④利尿薬
尿の出を良くして血管の中の塩分や水分を減らし、血圧を下げる。

⑤β遮断薬
心臓のポンプ機能をゆるやかにさせて、心臓から送り出される血液量を少なくし血圧を下げる。
*β遮断薬は気管支を狭める作用があるので、気管支喘息の方は注意が必要です。

⑥α遮断薬
血管の収縮を抑え血圧を下げる。

 

降圧薬を飲んでいるときは、起立性低血圧に注意してください。降圧薬の効果が強く出ると、血圧が低くなりすぎて立ちくらみやめまいのような症状が出ることがあります。特に高齢の方は起立性低血圧が起こりやすいため、ふらついて転ばないよう注意しましょう。もしも、頻繁に立ちくらみやめまいを感じるようなときには、医師、薬剤師に相談してください。

 

 

ダイエットのおはなし

2020年 6月 1日 月曜日

皆さんは、コロナでの自粛生活をどのようにお過ごしでしたか?

 

家から一歩も出ない生活で、“自粛太り”してしまった方もいらっしゃるのではないのでしょうか?

 

今回はそんな皆様に、ダイエットについてお話したいと思います。

 

ですが、ダイエットのお話をする前に、《呼吸商》という言葉をご紹介します。

 

呼吸商とは、二酸化炭素排出量酸素消費量で除した容積比を意味します。

 

 

この呼吸商をもとに、栄養素の燃焼割合(体内でどのような栄養素が、どのような割合で、どれだけ利用されたか)を知ることができます。

 

私たちが生きていくのに必要な三大栄養素の呼吸商は以下通りです。

 

栄養素 呼吸商
糖質 1.0
脂質 0.7
タンパク質 0.8

 

 

自分自身の呼吸から呼吸商を求めることにより、どの栄養素が、自分の身体の中で特に燃焼しているかがわかります。

 

以上のことから、ダイエットをするには、脂肪を燃焼させるのが得策だと思います。

 

だからと言って、普段日常で呼吸から呼吸商を求めることは出来ないので、

どんな運動をすれば、脂肪を燃焼すればよいのかご紹介します。

 

脂肪を燃焼するためには・・

 

持久的な有酸素運動を行うと脂肪分解が進み、呼吸商は0.7に近づきます。

 

逆に、短距離走など瞬発的な運動をすると、筋肉のグリコーゲン分解が進み、呼吸商が1.0に近づきます。

これは、糖質が燃焼されるということです。

 

つまり、

水泳やウォーキング、ランニング等の有酸素運動で脂肪の燃焼を高めましょう。

 

 

 

ダイエットは、がむしゃらに運動したり、食事制限をすると、かえって体調を崩してしまいます。

 

 

 

消毒液のおはなし

2020年 5月 15日 金曜日

COVID‐19の対策として、手指衛生や環境消毒を行っている方は多いのではないでしょうか。

 

 

正しい消毒薬の使い方ができていますか?

消毒薬を使う時の注意点をチェックしましょう!

 

①正しい濃度

 

消毒薬は原液のまま使えるものもありますが、多くの場合目的に応じて希釈濃度が決められています。消毒薬の種類や使用場所による適切な使用濃度を守りましょう。

例)消毒用エタノール:76.9~81.4%

 

②予備洗浄

 

消毒対象に血液や汗などが付着していると、消毒効果が減弱してしまいます。できるだけ、汚染物を除去しておくことが必要です。予備洗浄で使った石鹸や水をきちんと拭き取りましょう!消毒液の濃度が薄まってしまう可能性があります。

 

③消毒薬の選択

 

使用場所や対象の菌・ウイルスの種類により、適切な消毒薬を選びましょう。例えば、消毒用エタノールは、「粘膜や傷口には使用できない」「ノロウイルスのようなノンエンベロープウイルスに対する消毒効果が弱い」といった特徴があります。消毒薬の特徴を知り、最も効果の高いものを選択することが大切です。

 ④作用時間

 

一般に、作用時間が長いほど消毒効果はよくなります。作用時間が不十分であると、期待通りの効果が得られない可能性があります。

⑤作用温度

 

温度が低いと、消毒効果は弱くなります。冬でも20℃前後で消毒薬を使用することが望ましいです。

 

これらのことを意識して、より有効な消毒を行いましょう!

各々の消毒薬の使用方法についてわからないことがあれば、販売元メーカーのウェブサイトやドラッグストアの薬剤師に確認してみましょう。