薬の名前についているアルファベットのおはなし

2020年 7月 15日 水曜日

薬の名前には、語尾にアルファベットがついているものがあります。今回はこれらの意味を、例を挙げて紹介したいと思います。

 

 

 1. 剤形を表しているもの

 

1) メマリーOD錠など

 

ODOrally Disintegrating(口腔内崩壊)の略で、唾液や少量の水で薬が溶ける工夫がされています。飲み込む力が弱くなったお年寄りでも飲みやすいこと、水が手元に無い時でも服用できることなど、利点が多くあります。

 

OD錠ではない通常のタイプの薬と同じように、水で飲んでも効き目に違いはありません。

 

 

2) アダラートCR錠など

 

CRControlled Release(放出制御)を意味します。徐放性製剤といって、薬が体の中で溶ける時間や場所を調整しているため、服用回数が少なくて済むのが大きなメリットです。本来13回飲まなくてはいけないところ、11回の服用で済めば楽ですよね。

 

CRの他にも、LALong ActingSRSustained Releaseなどといった表現で、徐放性を表しているものもあります。

 

このように工夫がされている薬を勝手に割ったり、かみ砕いたりして服用することは避けてください。本来複数回に分けて飲むはずの薬が一気に溶けだしてしまうので、副作用を起こす可能性が高くなってしまいます。

 

 

 

 2. 成分に由来しているもの

 

1) リンデロンVG軟膏

 

炎症を抑えるステロイド剤と、バイ菌を殺す抗生剤を配合した塗り薬です。有効成分のベタメタゾン吉草酸エステル(Betamethasone Valerate)とゲンタマイシン硫酸塩(Gentamicin Sulfate)が由来です。

 

 

2) アスパラCA

 

 カルシウムの補給に使われる薬です。Calcium……そのままでわかりやすいですね。 

 

 

 

他にも、製造している会社の頭文字をとっているものもあります。例を挙げると切りがありません。

 

ご自身やご家族が飲んでいる薬の由来を調べてみると面白いかもしれませんね。

 

 

 

冷え症と漢方のおはなし

2020年 7月 1日 水曜日

 

日中はかなり暑くなってきましたね。

海に山にプールなどなど、、、個人的に夏は大好きなんですが、 苦手なものがひとつだけ。

それは、 “”冷え”” です。 キンキンに冷えた飲み物やアイス、これからの時期にぴったりですよね。 冷房もついつい設定温度を低くしてしまいがちです。

 

しかし、「冷えは万病のもと」と言われているように、 冷えはさまざまな不調をもたらします。

 

そこで今日は、冷え症と漢方について調べてみました。

 

漢方による治療を決定する際には、

「気・血・水」という概念を用います。

これらの異常は冷え症をもたらします。

 

冷え性の状態と代表的な漢方薬

 

気虚

体内のエネルギー不足により、熱が産まれにくい状態です。

疲れやすく、風邪をひきやすい、  胃腸が弱いなどの症状があらわれます。

[十全大補湯、人参養栄湯など]

 

瘀血

血の巡りが悪いため、熱が運ばれにくい状態です。

便秘気味で月経痛や肩こりなどの症状があらわれます。

[当帰四逆加呉茱萸生姜湯、加味逍遙散、当帰芍薬散など]

 

水毒

体内の水分が溜まっているため、冷えが起こる状態です。

頭痛や頭重感、むくみ、耳鳴り、頻尿などの症状があらわれます。

[苓姜朮甘湯、当帰芍薬散など]

 

 

漢方薬を選ぶ際には、このように体質や状態、

冷えに伴う他の症状などを考慮します。

ドラッグストアでも購入できるので、薬剤師に相談してみてください!

 

また、普段の生活から冷え症対策を考えてみましょう。

 

例えば、、、

・シャワーよりお風呂

・エアコンの風に当たりすぎない

(首元をスカーフなどで覆うと効果的)

・こまめに運動

(ウォーキングやストレッチ、ヨガなど)

・体を温める食材を摂る

(根菜類や発酵食品、香辛料など)

 

などなど、調べてみると色々な冷え症対策が出てきます。

この機会にぜひ、ひとつでも取り入れていってもらえたら幸いです。

夏の暑さにも、そして冷えにも打ち勝ちましょう。

高血圧、降圧薬のおはなし

2020年 6月 15日 月曜日

高血圧、降圧薬についてお話したいと思います。
普段の食事、味付けが濃くなっていませんか?
塩分の摂りすぎは高血圧の一番の原因なので減塩を心がけましょう。
高血圧の状態が続くと全身の血管が硬くなり(動脈硬化)、将来、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気になる危険があります。症状がなくても、血圧をコントロールすることは重要です。血圧の値がいいから…といって降圧薬の服用をやめると、また元の血圧が高い状態に戻ってしまいます。自分の判断で薬を調節しないようにしましょう。

 

よく使われる降圧薬には、次の6種類があります。
①アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
血圧を上げる物質(アンジオテンシンⅡ)の働きを抑えて血圧を下げる。

②アンジオテンシン変換酵素阻害薬
血圧を上げる物質(アンジオテンシンⅡ)が作られないようにして血圧を下げる。
*副作用に痰を伴わない咳(空咳)が起こることがあります。

③カルシウム拮抗薬
血管を拡げて血圧を下げる。
グレープフルーツ(ジュースを含む)をとると、薬の効果が強くなりすぎてしまうことがあるため、カルシウム拮抗薬を服用中は摂取を控えるようにしましょう。

④利尿薬
尿の出を良くして血管の中の塩分や水分を減らし、血圧を下げる。

⑤β遮断薬
心臓のポンプ機能をゆるやかにさせて、心臓から送り出される血液量を少なくし血圧を下げる。
*β遮断薬は気管支を狭める作用があるので、気管支喘息の方は注意が必要です。

⑥α遮断薬
血管の収縮を抑え血圧を下げる。

 

降圧薬を飲んでいるときは、起立性低血圧に注意してください。降圧薬の効果が強く出ると、血圧が低くなりすぎて立ちくらみやめまいのような症状が出ることがあります。特に高齢の方は起立性低血圧が起こりやすいため、ふらついて転ばないよう注意しましょう。もしも、頻繁に立ちくらみやめまいを感じるようなときには、医師、薬剤師に相談してください。