オブラートのおはなし

2024年 6月 15日 土曜日

直接的な表現を避ける言い回しとして、「オブラートに包む」があります。

オブラートは、一般的にデンプンから作られる水に溶けやすい可食フィルムのことを指します。

薬ののみにくさを改善するためにオブラートを使用することがあると思いますが、お菓子などの湿気防止などでも目にする機会があります。

オブラートは、オランダ語もしくはドイツ語が起源とされています。

元来、オブラートは固く、薬を塗って水に浸して軟らかくなったものを水と一緒にのんでいました。

現在のフィルム状のオブラートを開発したのは何と日本人です。

小林政太郎という医師が1902年に寒天とでんぷんを使用して開発し、特許を取得後、世界中に広まりました。

 

現在オブラートをあまり使わなくなった理由の一つに製剤技術の発展があります。

現在は、フィルムコーティングや糖衣錠といった薬剤自体に工夫を凝らして、味や溶解などの改善がされています。

よって、おくすりをのむ際に割ったり噛んだりすると、薬自体の効果が変わってしまうことがありますので、通常と異なる方法で飲む際には、薬剤師や医師に相談をするようにしましょう。

さて、オブラートは英語ではないとご紹介しましたが、冒頭で記載した「オブラートに包む」は英語でSugar Coating、すなわち糖衣と表現します。

異なる言語ですが、不思議とどちらも薬に関係した表現です。

 

梅雨の過ごし方のおはなし

2024年 6月 1日 土曜日

春から夏に移行する前に梅雨の時期が始まります。

梅雨の時期はじめじめすることが多く、それだけでも不快感がありますが、加えて、体がだるい、腰・膝が痛い、自律神経が乱れるなどのいくつかの不調がみられることがあります。

今回は、この不調に対しての改善策をいくつか紹介します。

 

まずは生活の中で改善できるもの

 

  • 除湿器を上手く活用する

じめじめと湿気が多いだけで不快感は増えるものです。

除湿器を活用して、部屋の中の湿度を下げましょう。

  • 体を冷やさない

蒸し暑いですが、体の芯を温めることで自律神経は整います。入浴時は、なるべく浴槽につかりましょう。 

  • 栄養が偏らない食事

バランスの良い食事は、栄養やエネルギーとなり、疲労低下の効果があります。

  • 十分な睡眠

睡眠時間の不足は疲れが取れないことの原因の一つです。

 

  • 適度な運動

血行促進効果で、体内の循環をよくします。

 

次に医薬品を用いて改善できるもの

 

  • ビタミンB群

ビタミンB1・B2は、疲労・ストレスに対しての効果があると言われています。

 

  • ビタミンD

ビタミンDは、日光に当たることで生成されます。

梅雨の時期は、光に当たる時間が減るので、ビタミンDが不足すると言われています。

ビタミンDが不足すると、気分が落ち込むような症状が現れることもあります。

 

いかがでしたでしょうか。

 

意外と出来そうな事が多いですよね。

ぜひ、取り入れて、今年の梅雨をできるだけ快適に過ごしましょう。

ハチミツのおはなし

2024年 5月 15日 水曜日

みなさん、ハチミツはお好きでしょうか?

季節の変わり目など体調を崩しやすい時期に重宝するのがハチミツです。

今回はそのハチミツについてご紹介したいと思います。

 

ハチミツには多種多様な栄養素が含まれています。

ビタミンミネラルアミノ酸酵素ポリフェノールなど、150種類以上の栄養素が含まれており、「パーフェクトフード」と称されるほどです。

 

ハチミツをとることで期待できる作用は以下のようにいくつかあります。

抗菌作用抗炎症作用

免疫機能の維持

疲労回復

腸内環境の改善

美容

このように素晴らしい作用がいくつもあります。

 

摂取量の目安としては、1日大さじ1杯ほどが良いと言われています。

食べ方は様々で、ヨーグルトに混ぜたり、お茶に混ぜたりしてもいいそうです。

甘味が強いので、糖分のことが心配な方もいるかもしれません。

しかし、ハチミツは砂糖よりも20%ほどカロリーが控えめです。

加えて、ハチミツは消化吸収に優れ、効率よくエネルギーになるため、疲れた時運動中のエネルギー補給にも適しています。

 

ただ1点注意が必要な点があります。

それは、1歳未満の乳児には与えてはいけないということです

乳児ボツリヌス症を発症するリスクがあります。

1歳を過ぎた子供は食べていただいて問題ありません。もちろん、高齢者の方でも問題ないです。

 

ハチミツの多彩な効果と用途を上手に活かして、より豊かな生活を楽しんでみてはいかがでしょうか?