お魚のはなし

2021年 10月 15日 金曜日

秋も深まり、食欲の季節ですね。

秋の旬の魚といえば秋刀魚ですが、今年は召し上がられたでしょうか?

今回はお魚についてお話します。

お魚にはたくさん栄養素が含まれており、

今回は代表的なものを紹介していきたいと思います。

○タンパク質

3代栄養素の1つで、筋肉・内臓・皮膚・爪・毛髪などをつくる栄養分です。

タンパク質を構成しているアミノ酸は20種類あり、その中でも必須アミノ酸は食事でとる必要があるので食事でタンパク質をとることは大事です。

○カルシウム

特に小魚に多く、骨や歯にとって大切な栄養素です。

将来骨がもろくなる骨粗しょう症の予防のためにも摂取することが大切です。

○DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)

DHA、EPA共に高度不飽和脂肪酸です。

血液をサラサラにしてくれるので、高脂血症や動脈硬化を防ぎ、様々な生活習慣病の予防に役立ちます。

現代の日本では魚の消費量が年々減少しています。

しかし島国という利点を生かし色んなお魚を食べることができるので、積極的に食べましょう。

それでは最後に、旬のお魚で代表的なものをお伝えします。

:サワラ、ニシン、ワカサギ、メバル

:ウナギ、ハモ、メバチマグロ

:サンマ、アジ、アマダイ

:タラ、カレイ、ブリ、カキ、ヒラメ

旬のお魚は漁獲量も多くお安く食べることができ、栄養価も高いので

季節を感じて色んなお魚を食べましょう。

糖尿病のはなし

2021年 10月 1日 金曜日

糖尿病とは血糖の高い状態が続くことにより、血管に障害が生じる病気です。

細い血管に起こる障害と太い血管に起こる障害があります。

細小血管障害(細い血管に起こる障害)

・糖尿病性神経障害

・糖尿病性網膜症

・糖尿病性腎症

大血管障害(太い血管に起こる障害)

・脳血管障害

・虚血性心疾患

・閉塞性動脈硬化症

細小血管障害は「しめじ」の順番に発症することが多いと言われており、「し」は神経障害、「め(目)」は網膜症、「じ」は腎症です。すべての患者さんで順番にこれら合併症が出るわけではありませんが、だいたい神経障害は5年以内、網膜症は10年以内、腎症は15年以内に発症すると言われています。

大血管障害は糖尿病特有のものではありませんが、高血糖が続くと動脈硬化が加速して発症しやすくなります。

糖尿病治療の目的は、糖尿病があっても血糖をコントロールして、糖尿病がない人と同じ健康寿命を保つこと(健康日本21より)とされており、血糖コントロールをするために以下のことが重要です。

  • 食事療法

朝・昼・夕食を規則正しく食べ、栄養のバランスを考えることが大切です。各個人に適正な1日に必要なエネルギー量を摂取しましょう。

最近では糖尿病患者さん用の宅配弁当もあるので、うまく活用しましょう。

  • 運動療法

運動することにより血糖を下げるインスリンの効果が発揮しやすい状態になります。有酸素運動と筋力トレーニングをバランスよくしましょう。薬物療法を受けている患者さんで急激に激しい運動をすると、低血糖を招く恐れがあるので主治医と相談して行いましょう。

  • 薬物療法

糖尿病治療薬の開発が進み、最近では色々なタイプの薬があります。

・経口血糖薬:スルホニル尿素(SU)薬、速効型インスリン分泌促進薬、DPP-4阻害薬、

α-グルコシダーゼ阻害薬、SGLT2阻害薬、ビグアナイド薬、

       チアゾリジン薬

・注射薬:インスリン、GLP-1受容体作動薬

高血糖状態が続くとQOLの低下や予後不良を招くことになります。糖尿病とうまく付き合うために食事・運動療法をしっかり行い、薬物でうまくコントロールしましょう。

調剤薬局のはなし

2021年 9月 15日 水曜日

「今回はどうされましたか?」

調剤薬局で聞かれるのはなぜだろうと不思議に思われたことはありませんか?

 

調剤薬局で働いていた時、

「病院で診てもらったのに何で薬局は病名などわからないの?」

「また一から症状伝えないといけないの?」

このように患者さんからよく言われました。

 

私自身薬剤師になるまでは患者として同じ疑問を持っていたのでお気持ちは非常によくわかります。

 

実は・・・

調剤薬局では病院のカルテを見ることはできません。

処方箋には病名や症状も書かれていません。

(処方箋に載っているのは、

患者の氏名、年齢、性別、薬の名前とその用法、用量、処方せんを発行した医師と病院名、処方箋が発行された日付です。検査値については最近載せてくれるものも増えてきましたが、まだまだ少ないです)

 

ですので、処方箋だけだと薬剤師は

(この薬が耳鼻科から処方されてるから病名はこれかな・・・)

(この年齢だと体重はこのくらいだろうからこの量は適切だろうな・・・)

と推測することが非常に多いのです。

推測だらけだと患者さんにあった薬をお渡しできるかの判断がとても難しいのです。

 

ということで、調剤薬局で

病院でも同じことを聞かれたであろうという質問を再び患者さんに聞き、

病院とは別に問診を記入していただき、

さらにお薬手帳を持ってきてください

とお願いしているのです。

 

このように書くとものすごーくめんどくさい存在という感じになってしまいますが、、、

 

調剤薬局で患者さんとお話させていただくことで、

・処方されている薬が体に合わない

・今飲んでいる薬と飲み合わせがよくない、成分が重複している

ということがわかることが結構多いのです。

 

具体的には、

「風邪で短期間しか薬飲まないから大丈夫!」

と思っている方でも、いろいろとお話することで

・前にひどい下痢をしたことのある抗生物質と似た薬が出ている

・タクシー運転手で眠気が出たら困るのに眠気が出る可能性がある総合風邪薬が処方されている

・実は別に受診している歯科から同じ痛み止めと抗生剤が処方されていた

 

・・・などの理由で処方医に薬を変更してもらうということが毎日のようにありました。

 

「病院で長く待たされ、体もしんどいのに、また薬局でも待たされたり色々話すのはしんどい!!」

本当にお気持ちわかります。私もそうです。

 

ですが、

より安全にお薬を服用していただくために、ご自身のお体を守るためにご協力いただけるとありがたく思います。

 

また、ご自身の病気のことや薬のことについて、

「お医者さんに言うの忘れた!聞くの忘れた!聞きにくい!」

そんなことありませんか?すべてにお答えできないこともありますが、お気軽にご相談ください。

 

調剤薬局の薬剤師はしんどい時に色々と聞いてくるめんどくさい人!ではなく、

ご自身の健康を守るための身近なパートナーと考えていただけるとうれしいと思っております。

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