厳しい夏を乗り切るお酢のはなし

2015年 9月 1日 火曜日

連日暑い日が続いていて、夏バテ気味のかたも多いのではないでしょうか。

食欲も落ち込む季節ですが、みなさんはどんなものが食べたくなりますか?
アイスでしょうか?よ~く冷やしたビールでしょうか?

私は柑橘類や梅干しやお酢などの酸っぱくてさっぱりとしたものが食べたくなります。

夏には特に食べたくなる気がします。

これらの食品にはクエン酸や酢酸などの有機酸が含まれています。
酢酸は体内でTCAサイクルという代謝サイクルに入ってクエン酸になります。

酢酸は液体で、常温で揮発し、揮発時には刺激臭があります。

一方、クエン酸は常温で白色・透明の結晶性の粉末です。ほぼ無臭です。

ナチュラルクリーニングとしても使用される機会の多い酢酸とクエン酸ですが、それぞれの特性の違いによってお掃除の際も使い分けられているみたいです。

さて、話は少し脱線しましたが
酢酸・有機酸を含む食品のイメージは、なんとなく体にいいというくらいの認識しか持っておられないかたが多いと思いますが、科学的にその健康効果が実証されているものもあるようです。

疲労回復効果
疲労の原因は様々あるかと思いますが、カラダを使ったあとはエネルギーの源となるグリコーゲンが不足した状態となっており、これが疲労の原因のひとつと考えられています。運動後は早く糖分を補給して、減少したグリコーゲンを再補充する必要があります。

糖分とともにお酢(酢酸)を摂ると、糖分単独で摂取したときと比較して、運動により消耗されたグリコーゲンの再補充が促進されて疲労回復がさらに早くなることがわかっています。
夏バテ解消に効果があるかもしれないですね!

他にも
内臓脂肪、コレステロール値の低下作用
血圧低下作用
血糖値の急激な上昇を抑える作用
が認められているようです。生活習慣病の予防にもつながるかもしれませんね!

暑い夏を健康に乗り切るためにも生活の中でお酢を摂ってみてはいかがでしょうか。
※お酢を原液で服用すると、胃の粘膜を痛めることもあるので、希釈したり、料理に取り入れて摂取してくださいね。

参考文献 ミツカンホームページ
http://www.mizkan.co.jp/company/health/newsrelease/

からだによい油のはなし

2015年 8月 15日 土曜日

夏の間に強い日差しや冷たい空調にあたり、疲れが体に出てくる季節。夏バテ防止のために栄養価の高い食材をとろうと考えている方も少なくないのではないでしょうか。私がおすすめしたいのはスーパーフードです。

スーパーフードとは
栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。
あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。
●一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ。
と定義されています。

スーパーフードとそれに含まれている成分として、以下のようなものがあります。
スピルリナ(アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維)、アサイー(アントシアニン:抗酸化作用)、ソバ(ルチン:ポリフェノールの一種で、抗酸化作用)、ブロッコリースーパースプラウト(スルフォラファン:デトックス効果) など

今回は特に、ふたつの「油」について、その主な栄養成分をご紹介します。

≪ココナッツオイル≫
以前から美容オイルとして全身のケアに用いられていますが、最近では料理に取り入れる人も増えてきてさらに注目を集めています。
・成分:
中鎖脂肪酸…60%が中鎖脂肪酸。体内で蓄積した脂肪を燃焼しながらエネルギーに変換されるため、「やせる油」とも呼ばれる
ビタミンE…抗酸化作用をもち、アンチエイジング、動脈硬化予防に関与
ラウリン酸…母乳に含まれる免疫成分。細菌の働きを抑える作用もあるのでカゼ予防にも良い

中鎖脂肪酸は熱に強いので200度までなら加熱調理をしても成分が壊れません。甘い香りがするので料理のアクセントやデザートに使用できます。普段使いの油をココナッツオイルに変更するだけで様々な効果が期待できそう。

≪アマニ油(フラックスシードオイル)≫
亜麻の種子から抽出した油。コレステロールを含まず、脂肪を分解して排出してくれる作用があるため、ダイエットサプリメントとしても服用されている。
・成分:
αリノレン酸…EPAやDHAと同じオメガ3系の脂肪酸で、必須不飽和脂肪酸のひとつ
抗アレルギー効果・高血圧予防効果がある
リグナン…ポリフェノールの一種で、女性ホルモンであるエストロゲンのように作用したり、またエストロゲンの分泌が多すぎるときは抑制して調整する作用があると言われている。

酸化しやすい油なので加熱調理は避けます。お好みのお酢や醤油等とあわせてドレッシングにしたり、スープやお味噌汁の香りつけに用いるとよいでしょう。
また、油とタンパク質をあわせた食材はリポプロテイン食材と呼ばれ、アマニ油と低脂肪のタンパク質を一緒に摂取することで消化・吸収がしやすくなると言われています。

油ときくとベタついて暑い日は避けたいイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、ご紹介したふたつはさらっとした口当たりで、非常に摂取しやすいもの。食生活に上手に油を組み込んで、栄養をしっかり摂って、疲れにくい体を目指してみませんか?

参考:日本スーパーフード協会 http://www.superfoods.or.jp/

医療施設のはなし

2015年 8月 1日 土曜日

多くの方々が一度は診察を受けたことがある診療所や病院ですが、歩いていると診療所や病院、クリニックや医院とさまざまな名前の診療施設を目にすることがあります。

何が違うのだろうと疑問に思われたことはないでしょうか?

実は「診療所」「クリニック」「医院」の3つであれば違いはありません。診療所が開設時の名称として「○○医院」「□□クリニック」「△△診療所」の名称を使用することができるため、名前は違うが3つは同じものであると考えられます。

ただし「病院」を含めると、これらとは違いがあります!!

「診療所、クリニック、医院」と「病院」では何が違うのか?

診療所とは入院施設がまったくないかベッド数が19床以下の医療機関をいい、病院とはベッド数が20床以上の医療機関のことをいいます。このような区別をされています。

病院と診療所はどのくらいあるのだろうか?

街を歩いていても病院よりもクリニックや診療所を見る機会の方が多いのではないでしょうか。平成25年10月1日現在の国内における病院数は8,540施設(「病院」はさらに、一般病院、精神化病院、結核療養所に分けられますが、そのうち一般病院数7,474施設です。)

一般診療所に関しましては100,523施設があります。あまりピンと来ない数字ですが、

ちなみに、頻繁に目にする建物としてコンビニがありますが、国内コンビニ店舗数は約50,000店舗あるとのこと。

そのなかでも、都道府県別でみた病院数は、東京が最も多く646施設、次いで北海道が575施設、次に大阪535施設でありました。全体的には関東圏に病院が多い結果でした。病院数の最も少ない都道府県は鳥取で45施設、次いで島根が53施設、次に滋賀で58施設でした。どちらの結果も人口に相関しているような結果でありました。

1番多い診療科は?

1番多い診療科は内科です。6,879科(一般病院のうち)

内科の病気としては、風邪、アレルギー性鼻炎、発熱、むくみ、吐き気、嘔吐、食欲不振、花粉症、疲労等が一般的ですね。皆さまの中でも内科で診察を受けたことがある方々は多いのではないでしょうか。

今回ご紹介したのは一部ですが、普段見かける医療機関でも見方を変えればおもしろい発見や疑問に気づくかもしれませんね。

☆参考資料:厚生労働省ホームページ 統計情報 「平成25年(2013)医療施設(動態)調査・病院報告の概況」