水分補給のはなし

2014年 8月 15日 金曜日

先日、近所のお母さんからこんなことを聞きました。
「この前うちの子が、おなかが痛いと言って1回下痢をしたので病院に行ったら、浣腸をされて、整腸剤と吐き気止めだけもらって帰ってきたんだけど、その後下痢が止まらなくて20回くらいトイレに行って。病院も開いてないしどうしようかと思った。」
下痢の場合、体の水分が失われ、体液の電解質のバランスが崩れるので、休息を摂るとともに水分補給が非常に大切になってきます。

このお子さんは大事には至らず無事に回復されましたが、冬場には、風邪やインフルエンザによる発熱、嘔吐下痢なども多くみられ、脱水症状を起こすお子さんも多いと言われています。

一般的には脱水時の水分補給について、ナトリウムやカリウムなどの電解質も大量に失われているため水やお茶よりは、スポーツドリンクのようなものや、薄めのみそ汁・スープなど、電解質を補うことができるものが良いと言われています
特にスポーツドリンクは、ナトリウムなどの電解質を添加することで、浸透圧(液体の濃さ)が体液に近くなっているので、体に負担をかけず、スムーズに水分を体内に取り込むことができます。(糖質制限などのある患者さんは注意が必要です。)
また、経口補液(ORS:Oral Rehydration Solution)と呼ばれるものも市販されていて、電解質をバランスよく含んでいるため効率よく水分補給ができると言われています。

「夜中で何もないわ!どうしよう!」
そんな時でも慌てないで下さい(^0^)
この経口補液(ORS)を身近なものですぐに作ることができます。

(経口補液の作り方)
食塩・・・小さじ1/2(3g)
砂糖・・・大さじ4と1/2(40g)
水・・・1,000ml
さらにレモンやオレンジなどの汁を少し加えると飲みやすくなり、電解質として必要なカリウム補給も期待できます。

それでも水分が取れない、または脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要になることもありますので、早めに救急外来を受診して下さい。

便秘のはなし

2014年 8月 1日 金曜日

男性から、「最近便秘でさ・・・」なんていう話はあまり聞いたことがないのですが、多くの女性の方は便秘で悩まれた経験をお持ちではないでしょうか?
皆さんご存じの通り、便秘は女性の大敵です!
肌荒れやぽっこりおなかの原因とも言われていますよね。
なかでも特に妊婦さんなどは大きくなった子宮が腸の動きを邪魔して、便秘がちになったりします。
ちょうど先日、妊娠中の友人から「便秘なんだけど、この薬飲んでもいい?」と相談されたことがありました。そして、取り出された薬は・・・センノシド!!
センノシドは妊婦または妊娠している可能性のある婦人への投与は原則禁忌とされています。(子宮収縮作用を誘発する可能性があるため)
友人から詳細を聞けばセンノシドは妊娠前に通っていた病院から処方された薬で、現在通院中の産婦人科にて処方された便秘に対する別の薬は効き目が弱いという訴えでした。
それを聞いて・・・
妊婦への投与は原則禁忌ではあるけど、そういえば前に働いたことのある病院の産婦人科では実際投与してたなぁ・・・。
でも友人が診てもらっている産婦人科の主治医はこの薬持ってることさえ知らないってことだし・・・。
などとグルグル考えた結果、友人には服用した場合の流早産のリスクを説明し、服用を避けてもらうことにしました。
一見女性のヒーローとも思える便秘薬ですが、実はそんなコワイ一面も持っているのです。

主に便秘薬として使われる医療用の薬としては、
便に水分を与えて柔らかくし、排泄の手助けをする薬・・・酸化マグネシウム、カルメロースナトリウムなど
腸の動きを良くして、排泄しやすくする薬・・・センノシド、ピコスルファートナトリウムなど
に分類されます。(他に座薬や浣腸などもありますが、ここでは省略します)
よく薬剤師はこれらの薬を患者さんにお渡しする時に「様子を見ながら調節して飲んでくださいね」と説明するのですが・・・この調節が意外と難しいのです!
私自身、一時期服用していた経験があるのですが、効かないなぁと思って量を増やしてみたら効きすぎたり、効きすぎたからって飲むのをやめるとまた便秘になったり・・・。
うーん、難しい!!
それからはそんな自分の経験談も交えたりなんかして、患者さんとより近い立場で話せるようになったので結果オーライなのですが・・・。

便秘の原因として、運動不足・食事バランスの悪化・水分不足・ストレスなどがあげられますが、女性ではホルモンバランスなんかも関係すると言われていますよね。
なかには便秘薬の服用が習慣化されている方もいるとは思いますが・・・じわじわ腸が麻痺し、通常の量では効き目が出にくくなって薬を増量し続けてしまい、いつの間にやら用量オーバーの薬の量になっちゃう!!なんてコワイことが起こることも考えられます。
便秘薬でよく使われる酸化マグネシウムを通常量より多く飲むと、意識障害などの症状が出る場合もあります!
もちろん、正しい用法用量で服用すればとても優しいお薬なのですよ。
便秘がちな女性の皆さん!
忙しい世の中ですが、溜まったストレスはうまく発散をし、生活習慣の見直しと薬の正しい服用を心がけましょう!

上手に食べて快適に過ごしましょう!のはなし

2014年 7月 15日 火曜日

暑い日が続くと冷たい食べ物や飲み物についつい手が伸びますよね
でも冷たい物を食べ続けているうちに逆に身体がだるくなってしまう事、ありませんか??

本日は上手に食べて快適に過ごしましょう!のはなしです。

私は冷たい物ばかり食べて身体を冷やし過ぎてしまってだるくなる事やお腹を壊してしまう事が時々あります。かといって暑い日は食欲が湧かない・・・
薬を飲めば緩和する症状もあるけれど、私はお腹が元々丈夫ではないので薬だけでは改善しない事も多く、最近医食同源の大切さが身に沁みるようになって来ました。身体に刺激や負担の少ない飲食を楽しめないかを探す毎日ですが、どうやら、食材選びや調理する際に一工夫するのがコツみたいですよ。

 

●消化にいい食材の例
おかゆ・豚ヒレ肉・赤身ひき肉・白身魚(カレイ、タラ、タイなど)・鮭・半熟卵・豆腐・納豆・牛乳・ヨーグルト・りんご・バナナ・桃・イチゴ・・・等

●調理次第で消化が良くなる食品
脂肪のある魚(アジ、イワシ、サバ、ブリ、マグロなど)・エビ・カニ・セロリ・長ネギ・ゴボウ・青梗菜・レンコン・わかめ・ひじき・ショウガ・・・等

●調理する際のポイント
皮、スジ、種を取る・なるべく細かく切る・おろす、すりつぶす・柔らかく煮る・香辛料などの刺激の強い物を避ける・肉の脂など、油分を除く

これらを毎日、しかも三度の食事毎に行うのは中々至難ですよね(汗)
夜は消化や代謝を含めて身体の働きが弱いので、夕食で実践するだけでも身体への刺激や負担は結構軽くなるのではないでしょうか。

まだまだ暑い日は続きます。食事にも一工夫して少しでも快適に過ごして乗り切りましょう!!