尿管結石のおはなし

2012年 7月 10日 火曜日

先日友人と遊んでいたときの事でした。

お昼を食べ、買い物がてら街をフラフラ歩いていると友人がおもむろに
「左のわき腹がなんか痛むんだよなぁ
 とつぶやきました。

その時はそれほど強い痛みではなかった様子だったのですが、
夕方になると歩くのもつらい程の痛みに変わっていきました

そして救急外来を受診した結果、

尿管結石の診断・・・。

水分を一日3リットル摂るようにと医師に指導され薬局へ。
尿路の鎮痙薬、結石の排出を促進するお薬、痛み止めを受け取り友人は帰宅していきました。

尿管結石ができて尿路が閉塞されると腎盂内圧が急激に上昇するため短時間で痛みが強くなるようです。
結石はシュウ酸・リン酸のカルシウム結石、尿酸結石などであり普段の食生活が関係してきます。

結石が出来やすくなる食習慣は

①動物性蛋白質をよく摂る
②就寝前に食事を摂る
③水分摂取が少ない
④塩辛いものを好む

などがあげられます。

お薬のお世話には出来るだけなりたくないものです…

これからますます暑くなってきます。上記の食習慣に心当たりのある方は熱中症予防のためだけでなく、結石予防のためにも積極的な水分摂取をおススメします

第Ⅰ類医薬品(一般用医薬品)についてのはなし

2012年 6月 29日 金曜日

「ちょっと具合が悪くなったとき、いざドラッグストアに行ってみると、種類もたくさん薬を買えば良いのかわからない・・・。」

そんな経験ありませんか??

今回のおはなしは、そんな時に知っておくと役に立つ、
ドラッグストアにおいてある薬についてのお話です

 

 

薬局やドラッグストアで購入できる一般用医薬品(いわゆる大衆薬)は、平成19年に大きく販売方法が変わりました。一般用医薬品は、副作用の可能性がある危険度によって、次の3区分に分けられています。(これをリスク分類と言います)

①第Ⅰ類医薬品
②第Ⅱ類医薬品
③第Ⅲ類医薬品

このうち、第Ⅰ類医薬品
・その副作用等により、日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずる恐れがある医薬品
・使用に関して特に注意が必要なもの
と定められており、原則、薬剤師さんから書面での説明を受けなければ購入が出来ません。

今まで病院で処方薬として使っていた方、あるいは、効き目の良い薬が手軽に欲しい方にとっては
「面倒だなぁ・・・」
と感じるかもしれません。

でも、ご存知でしたか?
病院での処方薬は、患者さんが知らず知らずのうちに、医師や薬剤師に守られながら使っているのです。

薬局では、よく次のような事を聞かれます。

「どんな症状ですか?」 → どの薬がこの方に最適だろうか?
「他に使っている薬はありますか?」 → 使い合わせは問題ないだろうか?
「調子はよくなりましたか?」 → 予想した効果はあっただろうか?
「使ってみて調子が悪くなりませんでしたか?」 → 副作用は無いだろうか?

それが、一般用医薬品だと、全て使う人・購入する人が判断して使う事になります。
時には間違った症状で使ってしまう可能性や、一緒に使うと危険な薬があるかもしれません。
そのために、かえって体調を崩す場合もあるのです  

 

 

第Ⅰ類医薬品は、先ほども述べたようにリスクの高い医薬品です。
そのために、これらのチェックも兼ねて、薬剤師は皆様の体調を確認し、説明をします。

せっかくの機会ですので、薬について、疑問に感じていることなども合わせて聞いてみてはいかがでしょうか?
薬剤師も皆さんからの質問をお待ちしていることでしょう

とあるオリンピック選手のはなし

2012年 6月 16日 土曜日

今年はいよいよロンドンオリンピックです!
楽しみですね~ フレーフレー日本!

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、オリンピックの水泳競技のバタフライに、星奈津美選手が出場します。星選手はバセドウ病と闘いながら、オリンピック出場を決めました。

バセドウ病はわりとよく聞く病気だと思います。(最近の話題では、歌手の絢花さんが休業した原因となった病気です。)
症状としては、甲状腺の機能が上がり、基礎代謝が上がることで動悸、発汗、倦怠感、体重減少などのほか、イライラ、落ち着きが無い、集中力がない、不眠などの精神症状もあらわれます。

こういった症状はかぜをひいて、発熱、くしゃみやせきをするといったような他人にわかるような症状でないため、病気のつらさを他人にわかってもらえないことがあります。(本人はかなり辛いのですが・・・)

例えば、、

・不眠のため朝起きられないという症状がでても他人にはただのなまけ者と思われてしまう
・基礎代謝が上がるため健常人より疲れやすいので、さぼっていると思われる

などなど、本人にしかわからない辛さがあるのです!!

そんなバセドウ病と闘いながら、(動悸など心臓にも症状が出るので、激しいスポーツをするためにはかなりの体調管理が必要です)オリンピックの出場を決めた星選手は・・・

めちゃめちゃすごいのです!!!(≧▽≦)

実は私の高校生になる甥っ子がバセドウ病なのです。 今はチア●ゾール6錠を1日2回に分けて服用しています(中学1年の時に判明しました。今年の4月の血液検査結果があまりよくなく、4錠から6錠に増量になってしまいました(涙) 薬の用量を決めるのが難しく、検査結果が悪いからといって増やしすぎても、数値が下がりすぎてしまうので先生はどのくらい増量するか悩んでいました・・・。)
その甥っ子は今、高校の水泳部の部長をしており、星選手と同じバタフライの選手なのです!

 

中学時代は水泳をやっていなくて病気のため学校も休みがちでしたが、今は、水泳部があるため、休むことなく学校に毎日通っています!

本当は激しい運動はおすすめできないと言っている主治医の小児科の先生も、水泳を頑張っている甥っ子を見て、水泳が続けられるよう協力してくれています。

 

星選手のオリンピック出場のニュースに甥っ子そして私達家族はどれだけ励まされたことでしょうか!

実力的には星選手のようにオリンピック選手」とはいきませんが、今は高校の関東大会に出られるよう、毎日、練習に励んでいます。

関東大会の予選である県大会は6月・・・そしてロンドンオリンピックが7月に始まります。

 

今年の夏、私は水泳競技に釘付けです!!!(※写真は甥っ子です^^)