とあるオリンピック選手のはなし

2012年 6月 16日 土曜日

今年はいよいよロンドンオリンピックです!
楽しみですね~ フレーフレー日本!

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、オリンピックの水泳競技のバタフライに、星奈津美選手が出場します。星選手はバセドウ病と闘いながら、オリンピック出場を決めました。

バセドウ病はわりとよく聞く病気だと思います。(最近の話題では、歌手の絢花さんが休業した原因となった病気です。)
症状としては、甲状腺の機能が上がり、基礎代謝が上がることで動悸、発汗、倦怠感、体重減少などのほか、イライラ、落ち着きが無い、集中力がない、不眠などの精神症状もあらわれます。

こういった症状はかぜをひいて、発熱、くしゃみやせきをするといったような他人にわかるような症状でないため、病気のつらさを他人にわかってもらえないことがあります。(本人はかなり辛いのですが・・・)

例えば、、

・不眠のため朝起きられないという症状がでても他人にはただのなまけ者と思われてしまう
・基礎代謝が上がるため健常人より疲れやすいので、さぼっていると思われる

などなど、本人にしかわからない辛さがあるのです!!

そんなバセドウ病と闘いながら、(動悸など心臓にも症状が出るので、激しいスポーツをするためにはかなりの体調管理が必要です)オリンピックの出場を決めた星選手は・・・

めちゃめちゃすごいのです!!!(≧▽≦)

実は私の高校生になる甥っ子がバセドウ病なのです。 今はチア●ゾール6錠を1日2回に分けて服用しています(中学1年の時に判明しました。今年の4月の血液検査結果があまりよくなく、4錠から6錠に増量になってしまいました(涙) 薬の用量を決めるのが難しく、検査結果が悪いからといって増やしすぎても、数値が下がりすぎてしまうので先生はどのくらい増量するか悩んでいました・・・。)
その甥っ子は今、高校の水泳部の部長をしており、星選手と同じバタフライの選手なのです!

 

中学時代は水泳をやっていなくて病気のため学校も休みがちでしたが、今は、水泳部があるため、休むことなく学校に毎日通っています!

本当は激しい運動はおすすめできないと言っている主治医の小児科の先生も、水泳を頑張っている甥っ子を見て、水泳が続けられるよう協力してくれています。

 

星選手のオリンピック出場のニュースに甥っ子そして私達家族はどれだけ励まされたことでしょうか!

実力的には星選手のようにオリンピック選手」とはいきませんが、今は高校の関東大会に出られるよう、毎日、練習に励んでいます。

関東大会の予選である県大会は6月・・・そしてロンドンオリンピックが7月に始まります。

 

今年の夏、私は水泳競技に釘付けです!!!(※写真は甥っ子です^^)

ワクチンのおはなし

2012年 5月 29日 火曜日

先日、ポリオワクチンのニュースが話題になっていましたね。
今回は小児の予防接種についてお話したいと思います

 これを読んでいる皆さんは小さい頃自分がどんな予防接種を受けてきたか覚えていますか??
(私は記憶ないです)
時代によって多少の異なりはあったようですが、現在はおおむね以下のようになっています。

 

 

 

 

 

 

<定期接種>・・・原則公費負担
BCG ポリオ 三種混合(DPT:ジフテリア・百日咳・破傷風) 日本脳炎 MR(麻しん風しん)

<任意接種>・・・多くは自己負担。市町村によっては公費助成がある
ヒブ 小児用肺炎球菌 ロタウィルス B型肝炎 おたふく 水疱瘡 インフルエンザ

沢山ありますね・・・
注射によっては数回接種しなければならないものあります。
(例えばヒブワクチンは間隔をあけて計4回受けなければなりません。)

接種推奨時期が決まっていたり、注射同士の間隔をあけなきゃいけなかったり、もちろん接種当日のお子様の体調も考慮しなければいけないので小児科に連れて行く親は本当に大変です。(私も1児の母なのでその苦労はよ~く分かります!)なお、主治医の判断によっては注射の同時接種も可能です。

3種類の注射を同時接種。考えただけで痛そうです
しかしワクチンを受けていれば防げる病気、もしくはかかっても重症化しにくいと言われていますから、痛い思いはさせてしまうけれど大切な我が子のため!ぜひ受けさせておきたいところですよね( ^^ )

さてポリオのニュースに絡みますが・・・
上の表で赤字が生ワクチン、青字が不活化ワクチンと言われるものです。
 

生ワクチン生きた細菌やウイルスの毒性を弱めたもので、これを接種することによってその病気にかかった場合と同じように抵抗力(免疫)ができます。

不活化ワクチン細菌やウイルスを殺し抵抗力(免疫)をつくるのに必要な成分を取り出して毒性をなくして作ったものです。

ワクチンも医薬品なので残念ながら副作用(注射では副反応と言われます)はもちろんあります。
ポリオワクチンの件も生ワクチンによって極めて稀ですがポリオに感染し麻痺の障害が発生してしまった例が問題となりました。
今回は反響の大きさも反映したのか、国もいち早く不活化ワクチン導入に動いてくれたのですが、

まだまた日本はワクチンの面では世界的に遅れているところが多いのも実情。定期接種の種類は諸国に比べて少ないです。

国民がより平等に安全にワクチン接種できる世の中が来る日を望みます。

それにしても個人的には早くノロウィルスのワクチンを開発してほしいですね。
昨年は子供のがうつって私までダウン(><) 点滴までするはめに。
しばらくトイレとお友達だったのでした(笑)

絵画から病気がわかる!?

2012年 5月 20日 日曜日

こんにちは、夜間休日対応のH子です

先日、ぼーっとTVの美術番組を見ていたらボッティチェリの特集をやっていました。

「ヴィーナス誕生」「プリマベーラ」

そうそう、ん十年前、新婚旅行で行ったフィレンツエのウッフィー美術館で観たあの2枚。
当時は修復が終わったばかりでお化粧直ししたばかりの2枚は圧倒的に色鮮やかで
背景のブルーや色とりどりのお花たちが美しかった!
思ったよりかなり大きなサイズでビーナス達がドーンと私の心を揺さぶりました

ところで・・・

この2枚のビーナスを観て、「おやっ?」と違和感を感じませんか?
妙に首が長いし、ひどいなで肩だし、なんだか表情も物憂いカンジ・・・

そうです、

 実はこの絵画のモデルとなった女性、シモネッタには
結核の徴候がみられていると言われています

事実、彼女は肺結核で若くして亡くなってしまったのでした・・・。
                       (引用:「病気の社会史 文明に探る病因」立川昭二、NHKブックス152,1971)

むむむむむ、あのルネッサンス文明を謳歌していたであろうフィレンツエ市民の皆様も
病気には勝てなかったという事なのですね。
当時は梅毒やら、結核が大流行だったそうで、それで命を落とす人々が多かったそうです。

天下無敵のルネッサンスも感染症治療薬を開発するまではいかなかったんですね(><)

長らく人の命を脅かしてきた結核。
昭和の中ごろまで、不治の病だったのです。

日本で結核で亡くなった方は昭和23年で約14万人もいたらしいですよ!怖いですね~。

戦後、リファンピシン製剤、エタンブトールといったお薬が世界中に急速に広まり、
なおかつBCGなどの予防注射などの普及によって結核は死に至る病気ではなくなりました。
また、羅患する人も2010年には人口10万人あたり18まで低下しているそうです

こんな風に疾患の徴候がみられる絵画というのは意外と沢山あることが知られています。
(それだけ実物に忠実に描かれたということですよね。)

美術的な観点だけでなく医学的な観 点(!?)から絵画を観ると少し違った発見があるかもしれませんね(^^)