夜間頻尿について

2025年 4月 15日 火曜日

   

今回のお話は「夜間頻尿」についてです。

夜間頻尿とは、夜中に排尿のために1回以上起きてしまう症状のことで、加齢とともに頻度が高くなる傾向にあります。

夜間頻尿で悩んでいる方は、原因を理解して、これから紹介する対処法を実践してみてください。

 

夜間頻尿がもたらす影響

このような経験をしたことはありませんか?

  • 日中、眠気や集中力が低下して仕事や家事に支障が出る
  • 夜中に起きた際、どこかにぶつかってケガをしたことがある

これらは夜間頻尿が原因で起きている可能性があります。

そのままにしていると、転倒や骨折のリスク、さらには仕事のパフォーマンス低下にもつながるかもしれません。

 

夜間頻尿の原因

夜間頻尿には、いくつかの原因があります。

夜中に目が覚めついついトイレに行ってしまう方は、どのタイプに当てはまるかチェックしてみてください。

  1. 尿量が多いタイプ
    • 水分や塩分の摂りすぎ
    • 下半身のむくみ
  2. 尿を蓄えられないタイプ
    • 前立腺肥大
    • 過活動膀胱
  3. 眠りが浅いタイプ
    • 睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害
  4. その他の要因
    • 糖尿病、高血圧、心不全などの疾患
    • 治療薬の副作用

 

夜間頻尿の対策・治療法

夜間頻尿を改善するための主な対策を5つ紹介します。

ただし、持病をお持ちの方は、必ず医師の指示に従ってください。

  1. 水分・塩分の摂り方を見直す
    • 飲み物からの水分摂取量は1日1~1.5Lが目安(季節や状況によって調整が必要)
    • 塩分は1日5g(小さじ1杯)未満に抑えましょう
    • 夕方以降のカフェインやアルコールは控えめに
  2. 下半身のむくみを解消する
    • 夕方のウォーキングや階段昇降がおすすめ
    • 着圧ソックスや弾性ストッキングを活用(医師の指示のもとで)
  3. 骨盤底筋トレーニング・膀胱訓練
    • 尿道を締めるトレーニングを行う
    • 尿意を感じてもすぐにトイレに行かず、少しずつ我慢する時間を延ばす
  4. 泌尿器科の受診と治療薬の服用
    • 排尿日誌を作成して医師に相談
    • 必要に応じて治療薬を服用

 

よくある質問

Q.夜中に喉が渇いたら水を飲んでもいいの?
A. 基本的には少量の水分を摂ってOKです。ただし、医師の指示がある場合はそれに従いましょう。

 

Q.夜トイレに起きた後、なかなか寝付けない…
A. 部屋の明るい蛍光灯が交感神経を刺激している可能性があります。懐中電灯やフットライトを使うと良いでしょう。

 

Q.排尿日誌をつけるのが面倒…
A. 排尿状態は主観だけでは正確に把握できません。スマホアプリを使えば簡単に記録できます。まずは休日1日だけでも試してみてください!

 

おわりに

実は私も夜間頻尿の症状がありますが、すべての対策を実行するのは難しいものです。
だからこそ、「これならできそう!」と思えることから始めてみませんか?
また、周りで困っている方がいたら、ぜひこのブログをシェアしてアドバイスしてあげてください。

 

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腸内環境を整える方法について

2025年 4月 1日 火曜日

腸内環境は、私たちの健康に大きな影響を与えるといわれています。腸内に存在する微生物群である腸内フローラが崩れると、消化不良や便秘、さらには免疫力の低下や精神的な不調にもつながることがあります。そのため、腸内フローラを整えることが、全身の健康を維持するために非常に重要なのです。そこで、実際どのように改善するのかということに関していくつか紹介します。

食物繊維の摂取

食物繊維は、腸内の善玉菌を増やすためのえさとなり、腸内環境を整えます。

いくつか食物繊維が豊富な食べ物を紹介します。

  • 野菜(ほうれん草、キャベツ、ブロッコリーなど)
  • 果物(バナナ、リンゴ、ベリー類)
  • 穀物(全粒粉のパンやパスタ、オートミール)
  • 豆類(大豆、レンズ豆、ひよこ豆)

発酵食品の摂取

発酵食品は、腸内に有益な細菌を直接補給できる食品です。発酵食品は、腸内で善玉菌を増やし、腸内環境を整える助けになります。発酵食品もいくつか紹介します。

  • ヨーグルト(無糖が理想)
  • 納豆 
  • キムチ
  • ぬか漬け

サプリメントの摂取

食事で食物繊維や発酵食品をとるのが難しい場合は、サプリメントでとるのも一つの方法です。

主なサプリメントの成分は、二つに分類されます。

– プロバイオティクス

善玉菌そのもののこと。

– プレバイオティクス

有用菌のえさになるような食物繊維などの成分。

ただし、サプリメントはあくまで補助的なものであり、基本的には食事からの栄養摂取が大切です。

適切な水分補給

水分が不足すると腸の働きが悪くなり、便秘などの問題が生じやすくなります。毎日十分な水分を摂ることは腸内環境を整えるための基本です。目安としては、一日1.5L~2L程度飲むと良いとされています。

まとめ

腸内環境を整えることは、健康にとって非常に重要です。腸内フローラのバランスを保つための食事やサプリメント、生活習慣のアドバイスをさせていただきました。少しでも皆様の役に立てば幸いです。

 

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便秘のはなし

2025年 3月 15日 土曜日

便秘に悩まされたことはありますか?

昔から快適な日々を送る健康人の基本条件として、快食・快眠・快便の三原則が必須と言われています。

しかし、便秘に悩まされている人の数は増加傾向にあり、私自身も日頃から便秘薬にお世話になっている一人です。

そこで今回は、便秘について自分自身の体験も交えながらお話しします。

便秘に対してあまり怖いイメージはないかもしれませんが、適切な対処をしていないと悪循環に陥る可能性があるので、注意しましょう。

便秘の悪循環

便秘は、一度陥ると抜け出しにくい「悪循環」を引き起こすことがあります。

例えば、便がたまることで便が硬くなり、排便時に痛みを伴うようになります。

その結果、排便をがまんするようになり、直腸が広がり、次第に便秘に慣れてしまうのです。

最終的には便意そのものが感じられなくなることもあります。

このような悪循環に陥ると、便秘が慢性化し、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があるので注意しなければなりません。

また、中には放置してはいけない「危険な便秘」もあります。

 

すぐに受診が必要な便秘

便秘が続き、以下のような症状が現れた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

・強い腹痛や吐き気、発熱などを伴う

 →腸閉塞、大腸の潰瘍・穿孔、クローン病等の可能性

・便に血が混ざる

 →大腸がん、直腸潰瘍等の可能性

便秘を理由に受診するのは抵抗があるかもしれません。

ですが、「ちょっとおかしいな」と思うときに、生活習慣の見直し・一時的な市販薬の使用で改善しない場合は、きちんと受診することが大切です。

 

便秘の体験談

私自身、薬学部の学生だった頃、便秘に悩まされ、その怖さを身をもって体験しました。

当時の私は、便秘が続くことで体調が悪化し、「もしかして大きな病気ではないか」と不安に駆られる日々を過ごしていました。

その不安がさらに症状を悪化させ、まさに「便秘の悪循環」に陥っていたのです。

不調が続くと、病院に行くのも怖くなり、症状を抱え込むばかりでした。

しかし、勇気を振り絞って専門医を受診したことで、状況は一変しました。

診断は「過敏性腸症候群(IBS)」で、適切な治療を受ければコントロール可能なものでした。

驚いたのは、検査を受けただけで症状が少し軽くなったことです。

不安が解消されるだけで、心身にこれほどの影響があるのだと実感しました。

胃や大腸の内視鏡検査には「痛そう」「怖い」というイメージを持つ方も多いかもしれません。

ですが、最近では鎮静剤を使用して、ほとんど痛みや辛さを感じることなく検査を受けられる病院も増えています。

私も検査中の記憶はほとんどなく、気づいたら終わっていました。

この経験を通じて学んだのは、「便秘を放置しないこと」の重要性です。

便秘は単なる不快感だけでなく、不安やストレスを引き起こし、さらには体全体の健康に影響を及ぼす可能性があります。

「たかが便秘」と侮らず、早めに専門医に相談し、必要であれば検査を受けることをおすすめします。

まとめ

便秘は、適切な治療を受けることで改善できる症状です。

もし今、便秘に悩んでいるなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。

あなたの体と心の健康のために、便秘と向き合うことが大切です。

 

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